上智大学の就職率96.8%は、就職希望者を分母とする数値

上智大学の2025年度学部卒業者は2,839人です。大学の進路報告書では、就職2,102人、進学419人、その他215人、未届103人とされています。学科別進路資料の就職希望者は2,171人で、これに対する就職率が96.8%です。大学院修了者を含む数値とは分けて確認してください。[1] [2]‌​‌‌​‌‌‌‌​​​​‌​‌‌​‌​​‌‌‌​‌‌​‌​​​​​​​​​​​‌​‌‌​​‌‌​​​​‌​​​‌​‌​​​​‌

2025年度学部卒業者の進路
区分人数読み方
卒業者2,839人学部卒業者の全体
就職2,102人就職先のある人
進学419人就職とは別の進路
その他215人活動継続や進学準備など複数の状況
未届103人進路が届け出られていない区分
就職希望者2,171人就職率96.8%の分母
[1] [2]

卒業者全員の96.8%が就職したわけではなく、就職率だけで進学の多さや、希望する職種へ進めたかまでは分かりません。その他と未届をまとめて不採用者数と見なすこともできません。自分の学部と進路に近い区分へ絞ることが、統計を就活に使う第一歩です。

9学部を、就職者数と進学者数の両方から見る

2025年度の学部別進路
学部就職者進学者就職率(希望者分母)
31人9人93.9%
399人32人97.3%
総合人間科学263人39人98.1%
261人45人98.9%
経済258人28人96.6%
外国語439人30人98.7%
総合グローバル170人9人95.5%
国際教養116人26人83.5%
理工165人201人98.8%
[1] [2]

理工学部は卒業384人のうち進学201人で、進学者が就職者を上回ります。国際教養学部は就職希望139人に対して就職116人ですが、その他45人と未届22人もあるため、率の差だけで教育内容や学生の能力を比較するのは適切ではありません。表は学部の順位を決めるものではなく、自分に必要な追加情報を見つけるために使います。[1] [2]

学びの確認では、外国語学部は専攻語と地域・国際分野の研究、総合グローバル学部は国際関係論と地域研究、国際教養学部は英語で学ぶリベラルアーツという違いを押さえます。名前に共通する国際性だけで一括りにせず、自分が何を、どの方法で学んだかに絞って説明してください。[4]

2026年9月時点の学部一覧は9学部です。理工学部で案内されるデジタルグリーンテクノロジー学科は2027年4月設置予定で、構想内容には変更の可能性があります。将来の組織を2025年度の卒業実績に当てはめないようにします。[4] [5]

大手企業の実績はある。職種や学科の条件まで調べる

公式の学部別主な就職先一覧は2021〜2025年度の5年間を対象としています。たとえば文学部には楽天グループ、日本放送協会、日本経済新聞社、日本アイ・ビー・エムなど、法学部には東京都、三菱UFJ銀行、エヌ・ティ・ティ・データなどが掲載されています。総合人間科学部には病院、自治体、企業が並びます。[3]

一覧は採用枠や配属先の保証ではありません。銀行への就職を特定の金融専門職、放送局への就職をアナウンサー、病院への就職を全学科に共通する進路と読み替えないでください。会社とグループ会社、専門職と総合職、国内勤務と海外勤務もそれぞれ確認が必要です。

実績から応募先を調べる順番
段階確認する内容
実績を読む年度、学部、企業名の正式表記を確認する
仕事を調べる募集職種、仕事内容、勤務地、応募条件を読む
自分と比べる研究・授業・課外活動のどの経験が接点になるか考える
候補を広げる同じ仕事や課題を扱う別の企業も並べる

学歴への不安があっても、大学名だけを理由に応募対象から自分を外す必要はありません。一方で、先輩の社名だけを根拠に応募先を大手へ集中させると、仕事の違いや自分の希望を見落としやすくなります。社名への関心を出発点にして、仕事内容の比較まで進めましょう。

「英語が使える」から、自分が行った判断の説明へ

語学、少人数演習、実験、調査、実習など、経験の材料は学部によって異なります。自己PRでは大学の評判を説明するより、自分が取り組んだ課題、使った方法、途中で変えた判断を一つ示します。留学経験がある場合も、渡航したこと自体と、そこで何を行ったかは分けて書いてください。

編集部の架空の回答例です。「共同発表で結論がまとまらなかった際、私は各自が使った資料の対象と前提を書き出しました。意見が違う理由を確認し、共通して言える範囲に結論を絞りました。この経験から、相手を説得する前に判断材料の違いを確かめることを意識しています」。言語や国籍など実際には関係しなかった要素を加えず、自分が行った作業で説明します。

理工系の研究なら仮説と実験条件、文系の研究なら資料の選択と解釈、対人支援の実習なら観察と振り返りを整理できます。成果が大きくなかった経験でも、何が分からず、次に何を確かめたかが具体的なら、面接で考え方を伝える材料になります。

キャリアセンターと学部の相談先を目的で使い分ける

大学は個別相談、エントリーシートや面接の準備、求人・インターンシップ情報、卒業生情報などの支援を案内しています。在学生向けの情報は、キャリアセンターの案内から正規の学内サービスへ進んで確認します。相談時には気になる求人と経験メモを用意すると、漠然とした不安から具体的な検討へ移れます。[6]

留学を検討している人や留学前後の人には、国際派向け支援の案内もあります。英文履歴書や国際的な仕事を知る機会は、自分の希望する採用区分に合わせて活用してください。掲載されている過去の企画例を、今後の確定開催日と取り違えないよう、最新の募集案内を確認します。[7]

進学なら指導教員に研究テーマと研究室を、資格に関わる進路なら学科に履修・取得条件を確認します。今日行うことは、自分の希望を就職・進学・専門職準備に分け、まだ分からない点を三つ書くことです。そのうち応募先選びの疑問をキャリア相談へ持ち込み、学修条件の疑問を学科へ確認すると、次にする作業が明確になります。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 2025年度進路状況報告書確認日:2026-09-10 / 印刷2頁/PDF4頁画像確認。学部卒業者と進路区分。大学院と分離
  2. 2025年度卒業 学科別進路状況確認日:2026-09-10 / PDF1頁画像確認。希望者を分母とする率
  3. 就職(内定先)・進路統計確認日:2026-09-10 / 主な就職先は2021〜2025年度合算
  4. 学部一覧確認日:2026-09-10 / 現行9学部と将来の学科案内を区別
  5. 理工学部デジタルグリーンテクノロジー学科確認日:2026-09-10 / 2027年4月設置予定、構想中で変更可能性あり
  6. キャリア形成サポート確認日:2026-09-10 / 個別相談・選考支援・求人・卒業生情報
  7. 国際派・留学経験者キャリア支援確認日:2026-09-10 / 留学前後・英文履歴書・国際的な仕事の支援例

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