2025年度は就職399人、希望者に対する就職率97.3%
上智大学文学部の2025年度卒業者は492人で、就職399人、進学32人、その他38人、未届23人でした。別表の就職希望者は410人で、就職率は97.3%です。この率は就職者を希望者で割ったもので、卒業者全員が就職を希望したという意味ではありません。[1] [2]
| 学科 | 就職希望 | 就職 | 進学 |
|---|---|---|---|
| 哲学 | 38 | 37 | 9 |
| 史学 | 61 | 59 | 5 |
| 国文 | 46 | 46 | 5 |
| 英文 | 74 | 71 | 4 |
| ドイツ文 | 40 | 38 | 5 |
| フランス文 | 38 | 37 | 3 |
| 新聞 | 113 | 111 | 1 |
同じ文学部でも、学科の人数や進学の選択は異なります。表の就職人数の多さだけで、学科の就活が有利だと考えないことが大切です。また、その他には就職活動継続、進学準備、海外渡航など複数の状況が含まれるため、一括して選考に失敗した人数とは読めません。[2]
メディアだけでなく、IT・金融・メーカー・公務員も候補になる
公式の2021〜2025年度学部別進路先上位企業一覧には、文学部の実績として楽天グループ、日本放送協会、アクセンチュア、日本アイ・ビー・エム、日本経済新聞社、NTTデータ、三井住友銀行、三菱電機、東京都などが掲載されています。文学部で学んだ人の進路は、出版・報道だけに限られていません。[3]
この一覧は5年間の学部単位の実績です。企業名から自分の学科の採用人数や配属職種までは分かりません。新聞社に進んだ全員が記者、IT企業に進んだ全員が開発職と推定せず、現在の職種別募集を確認してください。自分が扱いたい情報や関わりたい相手から調べると、仕事を具体的に比較できます。
| 関心の方向 | 求人で確かめる問い |
|---|---|
| 情報を伝える | 誰に何を伝え、取材・制作・営業のどこを担うか |
| 課題を調べる | どんな情報を集め、誰の意思決定を支えるか |
| 人や組織を支える | 顧客や社員と、どの段階で関わるか |
| 商品・サービスを広げる | 利用者の困り事をどう把握し、提案するか |
大手企業の実績は応募先を探す手がかりになりますが、大学名による内定保証ではありません。同じ仕事に取り組める企業を複数並べ、仕事内容、応募条件、育成、勤務地を比べると、自分の希望に沿った候補を増やせます。
原典読解と卒業論文の経験を、判断の過程として伝える
文学部は哲学、史学、国文、英文、ドイツ文、フランス文、新聞の7学科です。原典の読解と少人数での対話を重視し、全学科で卒業論文が必修と説明しています。知識の量だけでなく、自分で問いを立て、根拠を読み、考えを文章にする過程が、就活で振り返る材料になります。[4]
史学科では史料を評価・検証し、地域と時代を軸に演習を深める学びが示されています。自己PRでは「歴史に詳しい」から先へ進み、史料の発信者、作成時期、別の記録との違いをどう確認したかを説明できます。外国の文学を扱う人も、原語の表現や時代背景を調べ、自分の読み方を修正した場面を探してみてください。[4] [5]
新聞学科の「時事問題研究」は、グループで調査した内容をメディアを使って発表し、他の受講者が受け手として評価する授業と紹介されています。発表したことに加え、質問や評価を受けて何を見直したかまで整理すると、伝える力を具体的に説明しやすくなります。[6]
編集部の架空の回答例です。「ゼミで同じ出来事を扱う二つの資料を比較しました。結論が異なる理由を調べるため、発表時期と対象読者を確認し、事実の記述と評価を分けました。自分の発表でも根拠と解釈を別々に示し、質問に答えられるようにしました」。自分が読んだ資料と行った作業に置き換え、実際に確かめた範囲だけを書いてください。
横断型人文学プログラムは、参加した範囲を明確にする
文学部には学科を越えて学ぶ横断型人文学プログラム(IHP)があります。共通基礎科目、個別選択科目、プロジェクト・ゼミを通じて研究を進める構成で、プロジェクト・ゼミは学生主体の少人数ゼミとして紹介されています。受講には選抜があるため、学部生全員の必修経験としては扱えません。[4]
参加した人は、テーマを決めた過程、異なる専門のメンバーと共有した基準、自分が引き受けた調査や発表の役割を整理します。参加していない人も、所属学科の授業や卒論の準備から経験を選べます。制度の名前の大きさより、自分が何を考えて動いたかを説明することが重要です。
学部ページには2027年度以降の教育方針改訂予定も記載されています。履修や卒論の準備は自分の入学年度の案内に沿って確認し、将来の制度を現在の経験に混ぜないようにしましょう。[4]
卒論が未完成でも、問いと方法を持って相談する
卒論がまだ進んでいない場合は、「調べたいこと」「その疑問を持った理由」「使う資料」「いま迷っていること」を書きます。完成した結果を用意するために成果を作り足さず、現時点で行ったことを説明してください。過去のレポートや授業発表から一件選び直しても構いません。
キャリアセンターには個別相談、卒業生の就職先情報、先輩の就職活動報告書、求人・インターンシップ情報への案内があります。文学部の知識を使う仕事が分からないときは、経験のメモと関心のある求人を持ち、「この調査の経験はどの仕事につながるか」「専門外の面接官へ何から説明するか」を相談すると、次の応募書類を具体化できます。[7]
今週は応募候補を三件並べ、求められる仕事を一文ずつ書きます。その横に自分の経験との接点と、まだ分からない条件を記入してください。大学名への不安を抽象的に考え続けるより、一件の求人に対する説明を仕上げ、応募と振り返りを積み重ねることが準備になります。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 2025年度卒業 学科別進路状況確認日:2026-09-10 / PDF1頁画像確認。文学部7学科・就職希望者分母
- 2025年度進路状況報告書確認日:2026-09-10 / 印刷2頁/PDF4頁画像確認。卒業者・その他・未届
- 就職・進路統計確認日:2026-09-10 / 2021–2025年度の学部別上位企業一覧
- 文学部確認日:2026-09-10 / 7学科、原典読解、卒論、IHPプロジェクト・ゼミの選抜
- 史学科確認日:2026-09-10 / 史料の評価・検証、演習と卒業論文
- 新聞学科確認日:2026-09-10 / 時事問題研究と調査結果の発表・受け手の評価
- キャリア形成サポート確認日:2026-09-10 / 個別相談、先輩の活動報告、求人・卒業生情報