2025年度は就職263人、進学39人。学科ごとの差も確認
上智大学総合人間科学部の2025年度卒業者は324人です。進路報告書では就職263人、進学39人、その他15人、未届7人とされています。就職希望者268人を分母とする公表就職率は98.1%です。卒業者全員の98.1%が就職したという意味ではありません。[1] [2]
| 学科 | 就職者 | 進学者 | 就職希望者 | 就職率 |
|---|---|---|---|---|
| 教育 | 53人 | 9人 | 54人 | 98.1% |
| 心理 | 36人 | 15人 | 36人 | 100% |
| 社会 | 55人 | 6人 | 56人 | 98.2% |
| 社会福祉 | 56人 | 3人 | 58人 | 96.6% |
| 看護 | 63人 | 6人 | 64人 | 98.4% |
この表の就職率は国家試験の合格率ではありません。心理学科の100%も、卒業者全員が心理専門職になったという意味ではなく、就職希望者36人と就職者36人の関係を示します。その他には進学準備や就職活動の継続など複数の状況が含まれるため、一括して就職失敗と扱わないようにしましょう。[1] [2]
就職先には病院・企業・自治体があるが、応募条件は学科と職種で異なる
大学公式の2021〜2025年度の主な就職先には、総合人間科学部全体として虎の門病院、国立がん研究センター中央病院、東京科学大学病院、東京都、横浜市、エヌ・ティ・ティ・データ、アクセンチュア、LITALICOなどが掲載されています。5年間の学部実績であり、2025年度だけの実績や各学科の就職先ではありません。[3]
病院名があるから全学科で看護職に応募できる、企業名があるから特定の専門職へ配属された、と読み替えることはできません。看護職、心理の専門職、福祉に関わる仕事、企業の総合職では、必要な資格・学位や選考内容が異なります。自分の学科で履修する内容と、求人が求める条件を照合することが先です。
| 進路の候補 | 先に調べること |
|---|---|
| 看護・保健などの専門職 | 職種ごとの資格条件、採用区分、勤務体制、教育体制 |
| 心理に関わる専門職・研究 | 必要な学位や資格、その取得までの課程 |
| 教育・福祉・行政の仕事 | 支援対象、担当業務、採用区分と資格条件 |
| 一般企業 | 商品・サービスの対象者、担当職種、学びとの接点 |
大手企業への関心がある人は、掲載された社名を候補にしつつ、人や社会の課題に異なる方法で関わる企業も比べてください。大学名だけを根拠に応募を諦める必要はありませんが、過去の実績だけで自分の採用可能性が決まるわけでもありません。
5学科の違いを「調べたこと・使った方法」に置き換える
総合人間科学部には教育、心理、社会、社会福祉、看護の5学科があります。共通する人間への関心を説明したうえで、どの方法で課題に向き合ったかまで示すと、学科の特徴が伝わります。学部全体の広さをそのまま自分の専門性として語らず、自分が受けた授業や取り組んだ研究へ絞りましょう。[4]
| 学科 | 公式の学びの特徴 | 経験メモの問い |
|---|---|---|
| 教育 | 基礎・実践・国際の3領域 | 教育上の課題を、制度・歴史・現場のどこから調べたか |
| 心理 | 統計、実験、調査、面接法 | どの手順でデータを集め、解釈の限界を確かめたか |
| 社会 | 社会現象を理論と実証で分析 | 個人の経験と社会の仕組みをどう結びつけたか |
| 社会福祉 | 福祉臨床と政策・運営管理 | 支援の方法と制度・組織の条件をどう考えたか |
| 看護 | 教養と看護専門教育、領域別実習 | 相手の状況をどう捉え、学びや対応を見直したか |
心理学科の研究法や社会学科の調査を企業向けに説明する場合は、対象者の選び方、質問の工夫、分析で気をつけた点を示します。「人の気持ちが分かる」だけでは、学修内容も根拠も曖昧です。観察した事実と自分の解釈を分けた経験なら、仕事での調査や判断にもつながる説明を考えられます。
編集部の架空の回答例です。「調査演習で質問への回答が偏ったため、私は質問文と回答者の範囲を見直しました。集まった回答だけでは言えないことを整理し、発表では結論と限界を分けて説明しました。今後も、数字があるだけで判断せず、集め方まで確かめたいと考えています」。自分が実際に行った作業に置き換え、経験していない分析手法は加えないでください。
実習・専門職の経験は、参加条件と自分の役割を正確に
社会福祉学科は福祉臨床だけでなく、政策立案や運営管理を含む学びを案内しています。現場実習の履修は任意です。実習に参加していない人も、ゼミや政策に関する研究を材料にできます。学科の全員が実習をしたという前提で自己PRを作らないようにしましょう。[8]
看護学科は成人、老年、小児、在宅、メンタルヘルスなどの実習を案内しています。実習施設一覧は就職先一覧とは別です。就活で実習を説明するときは、自分が観察したこと、指導を受けて取り組んだこと、振り返りを経て学んだことを分けます。患者などを特定できる情報を出さず、学生としての経験を独立した専門職の実績に広げないことが大切です。[9]
心理の専門職を目指す場合も、学部で学んだことと資格取得の条件を分けて確認します。公式学科案内には卒業後の要件も示されています。就職率が高いから学部卒業だけで希望する資格や職に届くと考えず、学科の教員に履修・進学の条件を確認しましょう。[6]
相談には、希望職種と学修経験のメモを持っていく
キャリアセンターでは個別相談や選考対策、求人・卒業生情報の活用が案内されています。企業就職に迷うなら、「人を支えたい」という希望を、対象者、扱いたい課題、自分がしたい仕事に分けて相談してください。専門職や進学の履修条件は、学科の教員への確認も組み合わせます。[10]
今日の準備は、気になる求人を二つ選び、職種名、資格条件、仕事内容、学びとの接点を一枚に並べることです。次に授業・研究・実習から一つ経験を選び、目的、自分の判断、結果、残った課題を書きます。条件がまだ分からない部分を質問として持ち込むと、応募先を決めるための相談になります。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 2025年度卒業 学科別進路状況確認日:2026-09-10 / PDF1頁画像確認。総合人間科学部と5学科の就職者・進学者・希望者
- 2025年度進路状況報告書確認日:2026-09-10 / 印刷2頁/PDF4頁画像確認。卒業324人と進路区分
- 就職・進学データ確認日:2026-09-10 / 2021〜2025年度の学部別主な就職先
- 総合人間科学部確認日:2026-09-10 / 現行5学科と学際的な教育
- 教育学科確認日:2026-09-10 / 基礎・実践・国際の3領域、演習・卒論
- 心理学科確認日:2026-09-10 / 統計・実験・調査・面接法、資格には卒業後の要件もある
- 社会学科確認日:2026-09-10 / 理論と実証、社会調査、研究演習
- 社会福祉学科確認日:2026-09-10 / 政策運営管理・臨床、実習は任意
- 看護学科確認日:2026-09-10 / 看護と教養、領域別実習。実習先を就職先に転用しない
- キャリア形成サポート確認日:2026-09-10 / 個別相談、求人、卒業生情報、選考支援