大学全体の就職率は、医学科を除く希望者が分母

キャリア教育センターが掲載する2025年度の学部卒業者の進路資料では、医学科を除く卒業者は1,319人、大学院進学者250人、就職希望者949人、就職者924人です。就職率97.4%は就職希望者を分母とする値です。卒業者全員の就職割合や、大手企業への内定率とは異なります。[1]‌​‌‌​​​​‌​‌​​‌​‌‌‌​‌‌​​​​​‌​​​‌​​​‌‌​‌​‌​‌​​​​‌‌‌‌‌‌‌​​​​​​​‌​‌​

医学科は別に掲載され、卒業114人、就職希望108人、臨床研修医108人と示されています。保健学科は医学科を除く集計に含まれます。医学部を一つの数字へまとめず、医学科と保健学科の進路を分けて読む必要があります。[1]

就職者には非正規の職に就いた人も含まれるという注記があります。また、大学全体の表には旧法文学部の卒業者2人も含まれます。現在の学部一覧と過年度の所属が残る卒業統計の構成は、完全には一致しません。[1] [2]

大学名や率だけで、自分の選考結果が決まるとは判断できません。過去の実績は応募先を知る手掛かりとして使い、個別の募集条件と自分の経験に目を向けましょう。就職する人と研究を続ける人がいることも、進路を考える前提になります。

7学部の進路を、自分の所属に合わせて見る

2025年度・学部別の進路(医学部は学科別)
学部・学科卒業者大学院進学者就職希望者就職者等
人文社会学部174人17人135人133人
国際地域創造学部327人9人284人272人
教育学部135人12人112人111人
理学部183人60人98人93人
工学部317人104人202人199人
農学部129人36人79人78人
医学部保健学科52人12人38人38人
医学部医学科(別集計)114人0人108人臨床研修医108人
[1]

表は旧法文学部を省略しているため、医学科以外の行の卒業者を足した数は、大学全体の1,319人と一致しません。学部別の人数を見るときも、卒業者・進学者・希望者・就職者をすべて足す読み方はしません。就職者は希望者のうちの人数です。[1]

所属ごとに詳しく調べたい点(編集部提案)
学部最初に確認すること
人文社会所属学科で学んだ社会・法政・文化と応募業務の接点
国際地域創造自分の専門プログラムと実際の活動内容
教育教職とそれ以外の進路、免許と採用選考の準備
研究分野と学部卒での就職・大学院進学の目的
所属コースと募集職種の専門条件
所属学科の研究・実習と、コース別資格の条件
医学医学科の臨床研修と保健学科の履修・資格の違い

この表は進路を調べる順序の提案です。例えば理学部や工学部で大学院進学者がいることは、学部卒での就職ができないという意味ではありません。希望する仕事が求める学位や専門と、研究を続けたい理由をそれぞれ確認します。[1]

県内か県外かを、仕事内容と生活条件から比較する

2025年度資料では、医学科を除く就職者924人のうち県外就職者は389人です。学部別では人文社会47人、国際地域創造98人、教育31人、理39人、工115人、農45人、保健学科14人が県外と示されています。いずれも各学部等の就職者の内数です。[1]

県内・県外の人数は過去の進路の広がりを示しますが、特定の地域で働き続けられる保証にはなりません。企業の所在地と配属先、転勤の範囲は同じとは限らないため、応募する募集の説明を確認してください。

勤務地を比べるメモ(編集部提案)
項目調べること
仕事内容関心のある仕事をどこで担当できるか
配属・転勤最初の勤務地と、その後の異動範囲
生活住居、通勤、家族との距離など自分の条件
選考対面参加の場所・回数、研究や実習との重なり
支援大学への相談時期と、利用できる制度の条件

最初から県内か県外かの二択に絞れない場合は、両方から仕事内容が近い募集を選んで比べます。知名度だけでなく、担当業務や配属条件をそろえて見ると、自分が何を優先したいかを整理できます。

所属名称と経験を確かめて、応募書類を作る

現在の大学公式案内には、人文社会、国際地域創造、教育、理、医学、工、農の7学部が掲載されています。卒業統計に旧法文学部が残っていても、現在の人文社会学部と無条件に合算して同じ学部の実績とすることは避けます。[1] [2]

工学部では、2026年度にエネルギー環境工学コースからエネルギー機械工学コースへ名称変更されています。社会基盤デザインコースについては2027年4月1日から環境都市工学コースへ変更するという告知があります。応募書類では、自分の正式な所属名称を在籍情報で確認してください。[3] [4]

自己PRを作るときは、大学や学部の紹介文をそのまま自分の強みにせず、授業、研究、実習、学外活動で実際に取った行動を選びます。地域を調べた経験なら、誰から何を聞き、異なる意見をどう扱い、何を考え直したかまで整理します。

編集部の架空の例:「地域調査で回答の違いが気になり、聞き取りの対象と質問の仕方を整理しました。比較できる範囲を確認し、意見が分かれた点を残して発表しました」。文章構成の例です。自分の経験に置き換え、実際に行っていない調査や成果を加えないでください。

経験に自信がない場合も、規模の大きな活動だけを探す必要はありません。レポートや実習で困った後に何を確かめたか、共同作業で何を担当したかを振り返ります。そこから応募する仕事との接点を考え、無理に専門と職種を一対一で結び付けないようにしましょう。

キャリア相談を、応募先が決まる前から使う

キャリア教育センターでは県内外の企業・公務員への進路相談、履歴書・エントリーシートの添削、面接対策を案内しています。求人やイベント情報の確認もできるため、応募先を決める段階と、選考準備の段階の両方で利用できます。[5]

個人面談は琉球大学キャリア・就職支援システムで予約し、原則対面です。本島外にいる場合、オンライン面接の練習、西普天間キャンパスにいる場合など、所定の事情で遠隔相談も案内されています。希望すれば常にオンラインになるとは決めず、予約時に条件を確認しましょう。[6]

相談には「何を相談すればよいか分からない」と感じる理由も持参できます。例えば、仕事内容を絞れない、県外選考と実習が重なる、研究の説明が長くなるといった困り事を一つ書き、募集要項や途中の応募書類と一緒に見てもらいます。

大学院進学の研究内容や資格取得に必要な履修は、教員や所属学部の担当窓口にも確認します。キャリア相談で仕事の選び方と伝え方を整理し、専門や履修の確認は担当者に相談することで、未確認の条件を残しにくくなります。

今週は二つの募集と一つの経験を持って相談する

今週の準備手順(編集部提案)
順番行うこと手元に残すもの
1自分の学部・学科の進路を確認する就職と進学を分けたメモ
2関心のある募集を二つ読む業務・応募条件・勤務地の比較
3研究や実習などの経験を一つ整理する課題・自分の対応・分かったこと
4日程と不明点を持って相談する確認先と次に行う準備

内定先の名前だけを目標にすると、何を準備すればよいかが曖昧なままになりがちです。まず仕事内容と応募条件を読み、自分の経験で説明できる点と追加で調べる点を分けてください。

就職、進学、資格を使う進路のどれかにすぐ決められなくても、比較表は作れます。研究・実習・試験・選考の日程を一つにまとめ、今週できる確認を一つずつ進めましょう。過去の実績を、自分の次の行動を決める材料として使うことが大切です。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 琉球大学 2025年度 学部卒業者の進路状況確認日:2026-09-11 / 全2頁、医学科別集計・旧法文学部・希望者分母・県外内数
  2. 琉球大学 学部・大学院等確認日:2026-09-11 / 現行7学部
  3. 琉球大学 エネルギー機械工学コース確認日:2026-09-11 / 2026年度名称変更
  4. 琉球大学 社会基盤デザインコースの名称変更について確認日:2026-09-11 / 2027年4月1日から環境都市工学
  5. 琉球大学 キャリア・就職支援内容確認日:2026-09-11 / 県内外相談・書類面接支援
  6. 琉球大学 個人面談(進路・就職相談)確認日:2026-09-11 / 原則対面・遠隔条件

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