医学科の臨床研修と保健学科の就職を分けて読む

キャリア教育センターの2025年度進路表では、医学科は卒業114人、就職希望108人、就職者108人です。医学科の就職者は臨床研修医に当たるため、他学部等の全体集計とは別欄で掲載されています。保健学科は卒業52人、大学院進学12人、就職希望38人、就職38人です。[1]​‌​‌‌‌‌‌​‌​​‌‌‌‌‌‌‌‌‌​‌​‌‌​‌​​​​​‌​​‌​‌‌​‌‌​‌​‌‌‌‌‌‌​​​‌​​‌​​‌​​

2025年度・医学部の学科別進路
学科卒業者大学院進学者就職希望者就職者
医学科114人0人108人108人(臨床研修医)
保健学科52人12人38人38人
[1]

両学科の公表就職率は100.0%ですが、分母は就職希望者です。卒業者全員の割合や国家試験の合格率、第一志望への採用率ではありません。また、資料では就職者に非正規の職を含むと注記しています。[1]

県外の人数は、医学科が臨床研修医108人のうち49人、保健学科が就職38人のうち14人です。県外で働くことも選択肢として実績に現れていますが、個別施設への採用可能性は人数だけでは判断できません。[1]

医学科は研修で何を学びたいかを具体化する

医学科の紹介では、医学を6年間学ぶ中で地域病院での実習や研究室配属に取り組むことが示されています。臨床医学に加えて、基礎医学や社会医学の視点から健康と社会の関係を学ぶ構成です。[2]

研修先を選ぶときは、実習で難しかったことや、もっと学びたいと感じた内容を書き出します。診療科への関心だけでなく、指導を受けながら幅広い基礎を身に付けたい、地域の医療を理解したいなど、研修中の学習目標を具体的にします。

研修先に確認する質問例(編集部提案)
視点質問する内容
指導相談・報告する相手と、振り返りの機会はどうなっていますか
研修の構成診療科や協力施設で学ぶ内容を、どの資料で確認できますか
地域医療地域の患者さんや他の医療機関と関わる機会はありますか
研究との接点臨床上の疑問を研究へつなげる支援はありますか
応募自分の応募年度・区分に必要な手続きは何ですか

琉球大学病院の臨床研修センターは、対面・オンラインの個別説明会を案内しています。研修先の候補に含める場合は、センターの最新情報から説明会や募集要項を確認し、応募年度、必要書類、選考とマッチングの手続きを整理してください。ここに卒業生の実績があることと、自分の採用が決まることは別です。[5]

保健学科は看護学・検査技術学のコースで資格が異なる

保健学科は4年間の教育で、看護学コースと検査技術学コースに分かれます。看護学コースは看護師国家試験、検査技術学コースは臨床検査技師国家試験の受験資格につながる学びです。学部を卒業しただけで、それぞれの免許を自動的に取得するわけではありません。[2] [3]

看護学コースの現行案内では、2年次以降に保健師15名程度、助産師6名程度、養護教諭10名程度の課程のいずれか一つを選択できるとされています。選抜では入学後の成績等を考慮すると明記されており、希望するすべての資格を全員が同時に取得できるという意味ではありません。[3]

検査技術学コースには、所定科目の履修で健康食品管理士の受験資格につながる案内もあります。応募時には履修状況と資格の見込みを確認し、「取得済み」「受験資格」「取得見込み」を区別して記載しましょう。[3]

保健学科で応募前にそろえる情報(編集部提案)
確認項目整理する内容
職種看護師、保健師、助産師、臨床検査技師などの募集区分
資格自分の課程で得る受験資格と取得見込み
配属と教育希望を伝える方法、新人教育、相談体制
選考日程書類・面接と実習や学内試験が重なる時期
研究・進学関心のあるテーマと、大学院で学ぶ目的

保健学科の就職38人はコース別・資格別の内訳ではありません。この人数を看護師だけ、または臨床検査技師だけの就職実績として使うことは避け、希望職種に対応する募集を個別に確認してください。[1]

地域・実習・研究の経験を、自分の行動で伝える

保健学科は、地域の健康課題を考え、保健医療福祉の現場で実習することを重視しています。看護と検査技術では学ぶ技術が異なる一方、専門職との連携、科学的な根拠、地域の生活を理解する視点が紹介されています。[3] [4]

自己PRや志望理由では、地域での経験をしたという事実だけで終えず、自分が何に気付き、どう確認し、指導を受けて行動を見直したかを説明します。患者さんへの関わり、検査の実習、研究のデータ整理などから、担当した範囲を明確にできる経験を選びましょう。

編集部の架空の例:「実習の記録を振り返り、観察した事実と自分の解釈が混ざっていることに気付きました。指導を受け、確認できた情報と追加で確かめる点を分けて整理し直しました。卒業後も報告と振り返りを重ねて学びたいと考えています」。実際の経験に置き換え、行っていない医療行為や成果を加えないでください。

実習先や研究で扱った情報のうち、患者さんや関係者を特定できる内容は応募書類へ載せません。経験の珍しさより、学生としての役割と学んだ過程を伝えることを優先します。

地域の希望と学ぶ環境を別々に比較する

沖縄で働きたい人も県外へ進みたい人も、地域の希望に加えて学ぶ環境を比較すると、志望理由を具体化できます。施設の大きさや知名度だけでなく、関わりたい対象、教育、相談相手、勤務・生活の見通しを確認しましょう。

たとえば県内の施設を選ぶ場合は、地域のどの課題に関わりたいか、その施設が担う役割は何かを調べます。県外の場合は、希望する経験をそこで学ぶ理由と、見学・選考・転居の準備を整理します。どちらを選ぶかによって、大学で学んだ価値が決まるわけではありません。

保健学科の2025年度の大学院進学者は12人です。進学を考える場合は、資格や就職準備と合わせて、研究したい問い、指導分野、修了後の方向性を教員に相談してください。進学した人数だけから、自分にも進学が適していると結論付けることはできません。[1]

専門の相談と応募書類の相談を使い分ける

資格・実習・研究については、所属する学科やコースの教員に、履修状況と希望職種を伝えて確認します。研修プログラムの内容や募集条件は、その施設の公式案内と窓口で確かめると、疑問を具体的に解消できます。

キャリア教育センターでは進路相談、履歴書・エントリーシートの添削、面接対策を利用できます。相談予約は就職支援システムから行い、原則対面です。西普天間キャンパスの学生は遠隔相談を利用できる理由の一つとして示されているため、利用手順も確認してください。[6] [7]

まず自分の資格の見込みと卒業後に学びたい内容を一枚に整理し、候補を二つ比較しましょう。次に実習・研究の経験を一つ文章にします。学科の専門的な相談と、応募書類の伝わり方の相談を重ね、日程に沿って準備を進めてください。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 琉球大学 2025年度 学部卒業者の進路状況確認日:2026-09-11 / p1医学114卒108希望108研修、保健52卒12院38希望38就職
  2. 琉球大学 医学科・保健学科の特徴確認日:2026-09-11 / 医学地域実習・研究と6年、保健4年
  3. 琉球大学 保健学科 コース紹介確認日:2026-09-11 / 看護と検査の資格、選択と成績等による選抜
  4. 琉球大学 保健学科・保健学研究科確認日:2026-09-11 / 保健分野と研究科区別
  5. 琉球大学 病院 臨床研修センター確認日:2026-09-11 / 対面/オンライン説明会の案内、募集詳細は不使用
  6. 琉球大学 キャリア・就職支援内容確認日:2026-09-11 / 求人・応募書類・面接支援
  7. 琉球大学 個人面談(進路・就職相談)確認日:2026-09-11 / 原則対面、西普天間遠隔相談条件

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