学科別に、就職と大学院進学を確認する

キャリア教育センターの2025年度資料では、理学部の卒業者183人、大学院進学者60人、就職希望者98人、就職者93人です。就職率94.9%は就職希望者を分母にした値で、進学者を就職できなかった人として数えるものではありません。[1]‌‌​‌‌‌‌‌‌‌​‌‌‌‌​‌​​​​‌‌​​​‌‌​‌​​​‌‌​‌‌​​​‌​​​‌‌‌​‌‌​‌‌‌​‌​‌​‌‌​​

2025年度・理学部3学科の進路
学科卒業者大学院進学者就職希望者就職者
海洋自然科学科91人28人48人47人
数理科学科34人12人19人18人
物質地球科学科58人20人31人28人
[1]

海洋自然科学科は化学系・生物系、物質地球科学科は物理系・地球環境系からなりますが、この表は学科単位です。学科の進学人数や就職人数を、片方の系だけの実績に読み替えることはできません。[1] [3]

就職者には非正規の職に就いた人も含まれるという注記があります。学科ごとの率の差を能力差に結び付けず、その年度の卒業者の選択と結果として読みましょう。[1]

研究以外も含む県内外の進路を調べる

2025年度の理学部の就職者93人のうち、県外は39人です。主な就職先一覧には、製造、情報通信、電力、金融、教育、官公庁などに関わる組織が掲載されています。[1] [2]

2025年度・理学部の主な就職先から抜粋
原資料の区分掲載先の例
県内オリオンビール、沖縄電力、沖縄銀行、沖縄気象台、沖縄県教育委員会
県外関東化学、キオクシア、東京電力パワーグリッド、ニッセイ情報テクノロジー、国土交通省 気象庁
[2]

これらは学部全体の掲載先で、各社の研究職や技術職への配属を示すものではありません。一社に複数名が就職する場合や表示上の省略もあるため、社数を人数として数えたり、大手採用率を出したりはできません。[2]

仕事を比較するときは、研究、分析、開発、システム、事務などの職種名に加え、実際に担当する業務と必要な知識を確認します。「理学部だから研究職に限る」と決めず、募集内容と自分の関心を照らして候補を考えてください。

5分野の学びを、実際に取り組んだ方法で説明する

数理科学科は諸科学の基礎となる数理科学を学び、物理系は自然の基本法則を体系的に理解することを目指しています。定理やモデル、計算、実験など、自分がどのような方法で問いに取り組んだかを説明すると、学びを具体化できます。[4] [5]

地球環境系は大気圏・水圏・岩石圏を対象に、琉球列島や周辺海域、サンゴ礁、台風など沖縄の特性を生かした学びと野外実習を紹介しています。化学系は分子の性質や反応、天然物・環境分野、生物系は生物多様性や生命現象の基本原理を扱います。[6] [7] [8]

研究・授業の経験を振り返る問い(編集部提案)
分野の例自分について整理すること
数理前提や条件をどう確かめ、筋道を立てたか
物理モデルや実験結果をどう比較したか
地球環境観測条件や場所・時期の違いをどう扱ったか
化学反応や分析の条件をどう記録し、確かめたか
生物観察や実験から、どこまで説明できるかをどう考えたか

同じ分野でも研究テーマや方法は異なります。自分が経験したことを選び、専門名だけでなく、情報の集め方、条件の整理、解釈の仕方を伝えましょう。表は経験を振り返る提案で、全員が同じ研究をしているという意味ではありません。

大学院進学は、深めたい問いと希望職種から検討する

2025年度には理学部から60人が大学院へ進学しています。一方で、学部卒で就職した人も93人います。どちらが自分に合うかは、学びたいテーマ、希望する仕事、今後の学習計画を組み合わせて判断します。[1]

就職と進学を比較するメモ(編集部提案)
項目就職を検討するとき進学を検討するとき
目的担当したい仕事は何か深めたい研究課題は何か
必要条件学位・専門・資格などの応募条件研究分野・入試・履修の条件
準備研究説明、応募書類、選考研究計画、試験、教員への相談
日程研究と選考の重なり卒業研究と入試準備の重なり

希望する研究職がある場合も、学部名から応募可能と判断せず、その募集の学位・専門条件を確認します。反対に、修士号が必要と明記されていない仕事について、進学しなければ選択できないと決める必要もありません。

教員を目指す人は、所属学科・系と入学年度に対応する免許取得の要件を確認してください。理学部の案内には数学や理科の教員免許が示されていますが、必要な履修と採用試験は別に準備するものです。[3]

研究の途中でも、検証したことと残る課題を伝える

就活で話す研究は、結果が完成しているものだけに限りません。何を明らかにしたいか、どの方法を選んだか、現在どこまで確認できたかを分けて説明します。良い結果が出たかどうかだけでなく、試行錯誤の中で自分が判断したことを示しましょう。

編集部の架空の例:「観測データを比較するとき、測定時期が異なることに気付きました。条件を整理して比較できる範囲を定め、現時点で説明できることと追加調査が必要なことを分けて発表しました」。文章構成の例です。実際のデータや担当内容に置き換え、得られていない結果を作らないでください。

専門外の相手には、研究の目的を短い言葉で説明してから、必要な用語を補います。研究室全体の成果と自分の担当を区別し、共同研究や未発表の情報は公開可能な範囲を教員に確認してください。

自己PRに自信が持てないときは、成果の大きさから離れて、失敗や疑問の後に何を確認したかを振り返ります。レポートやゼミ発表でも、根拠を確かめて考え直した経験は、自分の学習姿勢を説明する材料になります。

教員とキャリア相談で、専門と伝え方を確かめる

キャリア教育センターでは、県内外の企業・公務員の進路相談、履歴書・エントリーシートの添削、面接対策を利用できます。求人やイベント情報も確認できるため、専門の使い道がまだ固まっていない段階から相談できます。[9]

個人面談は就職支援システムで予約し、原則対面です。本島外にいる場合など所定の事情では遠隔相談も案内されています。県外の選考と研究を両立する際は、事前に利用条件を確認しましょう。[10]

今週は、募集職種を二つ選んで応募条件を読み、研究や授業の経験を一つ短くまとめます。専門内容の正確さは教員に、初めて聞く相手への伝わり方はキャリア相談で確認してください。大学院進学も検討しているなら、その目的と日程を並べて相談しましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 琉球大学 2025年度 学部卒業者の進路状況確認日:2026-09-11 / p1/2、卒183院60希望98就職93・学科別
  2. 琉球大学 2025年度 学部別就職先一覧確認日:2026-09-11 / p2理、入口course2025年度
  3. 琉球大学 理学部確認日:2026-09-11 / 3学科5分野・資格
  4. 琉球大学 理学部 数理科学科確認日:2026-09-11 / 数理の教育目的
  5. 琉球大学 理学部 物質地球科学科 物理系確認日:2026-09-11 / 基礎から体系的な物理
  6. 琉球大学 理学部 物質地球科学科 地球環境系確認日:2026-09-11 / 大気水岩石・島嶼・野外実習
  7. 琉球大学 理学部 海洋自然科学科 化学系確認日:2026-09-11 / 分子と天然物環境
  8. 琉球大学 理学部 海洋自然科学科 生物系確認日:2026-09-11 / 生物多様性と生命原理
  9. 琉球大学 キャリア・就職支援内容確認日:2026-09-11 / 県内外応募支援
  10. 琉球大学 個人面談(進路・就職相談)確認日:2026-09-11 / 予約対面/遠隔条件

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