駒澤大学の就活は、7学部の違いから考える
駒澤大学は仏教、文、経済、法、経営、医療健康科学、グローバル・メディア・スタディーズの7学部を紹介しています。専門職に近い学びも、幅広い職種につながる学びもあり、大学全体を一つの進路像で説明することはできません。[1]
大学名で検索して実績を知ることは、候補探しの出発点になります。ただし、先輩と同じ社名を選ぶだけでは、自分がそこで何をしたいかは決まりません。所属する学科と自分の経験を確認し、仕事の内容へ一段具体的に進めていきましょう。
全学の就職率98.3%は、就職希望者を分母にした数値
| 項目 | 人数・割合 |
|---|---|
| 卒業者 | 3,242人 |
| 就職希望者 | 2,838人 |
| 就職者 | 2,789人 |
| 進学者 | 84人 |
| 就職率 | 98.3% |
就職希望者には、求職登録及び進路の届出をしていない者を含めないと注記されています。また9月卒業者を含み、進学者は大学院・大学・留学・専門学校等の区分です。98.3%は卒業者全員が就職した割合でも、第一志望への内定率でもありません。[2]
数字が高いことを、自分の希望する仕事へ準備なしで進めるという意味に解釈しないようにしましょう。反対に、一度選考に通らなかったことで、大学全体の実績と自分を比べて焦る必要もありません。自分が受けた選考のどの段階を改善するかを考えます。
自分の学部の実績と、学びの使い方を確認する
| 学部 | 学び・構成の概要 | 準備するときの観点 |
|---|---|---|
| 仏教 | 禅・仏教を通じた思想や文化の考察 | 宗教を学んだことと希望する仕事を分けて説明する |
| 文 | 言語・地域・歴史・社会・心理など | 所属学科・専攻に絞って実績を読む |
| 経済 | 経済・商・現代応用経済 | 数字や資料の前提を確かめた経験を整理する |
| 法 | 法律と政治 | 民間・公務それぞれの選考準備を管理する |
| 経営 | 経営・市場戦略 | 顧客と企業活動を考えた経験を具体化する |
| 医療健康科学 | 診療放射線技術科学 | 資格条件、職種、学習環境を個別に調べる |
| GMS | 英語とメディアを横断する学び | 情報を分析・発信した自分の行動を取り出す |
同じ学部でも、学科や専攻によって学びや進路の選び方は異なります。学部全体の名前で見つからない場合は、自分の学科・専攻の欄まで読み進めてください。別学部の就職先を、そのまま自分の学科の実績として紹介するのは避けましょう。
大手企業への実績は、応募候補を探す材料にする
2025年度卒業生の公式資料には、経済学科のLINEヤフー、商学科の日立製作所、経営学科のアクセンチュア、GMSの日本航空などが掲載されています。いずれも該当学科の主な掲載先の例であり、大学の全学生に同じ採用可能性があることを示すものではありません。[3]
資料には企業規模別の集計もありますが、企業規模の定義と、世間で呼ばれる「人気の大手企業」は同じものではありません。全学の企業規模別の数値を学部別の大手内定率に置き換えたり、企業名から配属先を推定したりしないようにします。
有名企業に挑戦したいなら、その候補を残しながら、仕事内容や働く条件に納得できる他の候補も並べます。社名を知っているかより、応募条件を満たすか、何に関わりたいか、選考に向けて何を準備できるかを確認してください。
応募先を比較する表を一枚つくる
| 項目 | 記録すること |
|---|---|
| 仕事 | 募集職種、顧客、新人の担当業務 |
| 条件 | 勤務地、勤務時間、異動、応募資格 |
| 準備 | 締切、提出書類、試験や面接の内容 |
| 自分との接点 | 関心を持った理由、説明できる経験 |
| 未確認 | 公式情報で分からず質問したいこと |
初めから何十社も完璧に調べる必要はありません。まず三つの候補を同じ項目で比べると、会社ごとに分からない点が見えます。説明会や卒業生への相談では、その空欄を埋める質問を用意しましょう。
「なぜこの会社か」を書けない場合、自己分析が足りないとは限りません。仕事内容や顧客が曖昧なら企業側の情報を集め、自分の担当した行動が曖昧なら経験を振り返る、と次にやることを分けられます。
特別な実績がなくても、自分の判断を取り出す
自己PRに使う経験は、受賞やリーダー経験だけではありません。授業の調査で資料を確かめた、共同作業の役割を整理した、相手からの指摘で説明を修正したなど、自分の行動を順序立てて話せる題材を探します。
- 目的:何を達成するための活動だったか。
- 課題:何がうまくいかず、どう気づいたか。
- 行動:自分が何を確かめ、実行したか。
- 結果:確認できた変化と、残った課題は何か。
文章例を借りて自分にない成果を付けるより、実際の経験を短く説明できることを優先しましょう。チームの成果は自分一人の成果とせず、数字を測っていなければ数字以外の確認できる変化を使います。
学内支援を使って、一人で考える時間を減らす
大学は個別相談で進路相談、応募書類の確認、面接練習を案内しています。また駒キャリで求人や選考体験報告等を閲覧でき、OB・OG照会の仕組みもあります。利用方法や予約の要否は、最新の学内案内で確認してください。[4]
相談には、比較表と応募書類の下書きを持参しましょう。何も決まっていない場合でも、関心のある作業や避けたい条件をメモすると話しやすくなります。卒業生への質問では「入るには何をすればよいか」だけでなく、入職後の仕事と事前の想像にどんな違いがあったかを聞くと参考になります。
最初の一週間で、実績を見る段階から応募準備へ進む
- 1〜2日目:公式資料から自分の学科の欄を確認し、経験を一つ整理する。
- 3〜4日目:候補を三つ比較し、条件と締切を確認する。
- 5〜7日目:応募書類を作って相談し、自分の言葉で説明する練習をする。
この日程は編集部の進め方の例で、企業の選考日程ではありません。締切が近い場合は必要書類を優先します。大学名への不安を消してから動くのではなく、条件の確認や書類の修正など、今日できる作業から進めてみてください。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 駒澤大学 学部学科紹介確認日:2026-09-10 / 現行7学部の一覧
- 駒澤大学 令和7年度卒業生就職状況確認日:2026-09-10 / 1ページ・全学計と集計上の注記。2026年5月1日現在
- 駒澤大学 2025年度卒業生(2026卒)主な就職先確認日:2026-09-10 / 1ページ・学部別掲載先。大学院は対象外
- 駒澤大学 進路状況と支援体制確認日:2026-09-10 / 個別相談、駒キャリ、OB・OG照会