募集ページと、本人への提示内容を集める

応募時に見た採用ページ、内定通知、条件の案内、面談メモをそろえます。全社共通の紹介と、今回の採用職種に適用される条件を分けてください。古い募集年度の給与や勤務地が混ざっていないかも確認します。

厚生労働省は、仕事を探す際には求人票・募集要項を、契約を結ぶ際には労働条件通知書等を確認するよう案内しています。採用後の条件に疑問がある場合は、書面で確認し、不明点を尋ねることが大切です。[1]

内定という言葉だけで、自分が既に確認した書類や手続きが同じだと考えず、各社について現在の段階を書いておきましょう。

同じ欄で、仕事・条件・期限を並べる

内定先比較の記入表(編集部作成)
項目A社B社
雇用主と職種記入記入
最初の仕事内容確認済み/未確認確認済み/未確認
勤務地と変更範囲記入記入
基本給と手当の内訳記入記入
勤務時間・休日記入記入
配属後の学び方記入記入
自分の必須条件満たす/確認必要満たす/確認必要
返答期限と方法日時・窓口日時・窓口

未確認の欄は空白やゼロ点にせず「未確認」と書きます。一社だけ情報量が多い場合は、比較する前にもう一社へ質問します。配属予定と配属希望、制度の存在と本人への適用も区別してください。

給与は、内訳と生活費を一緒に確認する

月額の総額だけでなく、基本給と手当を分けます。固定残業代が含まれる場合は、その金額、対応する時間、超過分の扱いを確認します。厚生労働省も固定残業代を設ける場合の明示事項として、基本給との区別や計算方法、超過分の追加支給を示しています。[1]

比較する生活費は、家賃・食費・交通・通信・返済など、自分に必要な支出で計算します。通勤手当や住宅手当は、自分が対象かを確かめてから入れてください。年収例や平均給与を、新卒時に自分が受け取る額として使わないようにします。

計算して支出の見通しが厳しければ、給与の印象だけではなく、住居や通勤など調整できる点を探します。賞与の見込みだけで毎月の生活費の不足を埋める計画は、支給条件を確認してから検討します。

必須条件を先に決め、その後で希望を比べる

条件を三段階に分ける例(編集部作成)
区分考え方
必須満たさないと続けにくい通える勤務地、必要な収入
重視選ぶ理由として大きい担当したい業務、相談できる体制
あるとうれしい他の条件との兼ね合いで決める設備、制度、立地の好み

この区分は編集部の提案です。点数を合計する前に、必須条件を満たしているかを見ます。重要な条件が未確認なら、その確認を優先してください。

希望が同じくらいの二社では、「入社後に毎日する仕事はどちらを選びたいか」「困ったとき誰に相談できそうか」など、実際の行動を想像してみます。良い点だけでなく、自分が引き受ける負担も書くと判断の理由が明確になります。

最後の疑問は、比較したい項目を絞って聞く

企業から回答が来たら、回答内容と日時を比較表へ反映します。口頭の説明と書類に違いがあれば、どちらが今回の条件かを確認しましょう。漠然と「もう少し会社を知りたい」と聞くより、判断が変わる項目を先に尋ねます。

決めた理由と、連絡する内容を残す

一社を選んだら、選んだ理由、承知した負担、入社前に確認することを短く記録します。入社後にすべてが想像どおりになると保証するためではなく、その時点で何を重視したかを残すためです。

  • 選ぶ会社への返答方法と必要書類を確認する。
  • ほかの会社へ伝える内容と窓口を確認する。
  • 返答期限までに連絡し、完了の記録を保存する。
  • 内定後の手続きと卒業までの予定を確認する。

迷いが残る場合は、比較表と書類を大学のキャリア相談などへ持参します。決断を代わりにしてもらうより、条件の読み違いと、自分の優先順位の整理を手伝ってもらいましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 厚生労働省 確かめよう労働条件 労働条件の明示確認日:2026-09-10 / 募集要項・労働条件通知書等による確認、業務・就業場所の変更範囲、固定残業代の内訳

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