4学部のどの学びを、仕事選びの軸にするか

工学院大学の現行の公式案内には、先進工学部、工学部、建築学部、情報学部の4学部が掲載されています。同じ理工系でも、実験で現象を確かめること、装置を作ること、空間を考えること、情報を扱うことでは、経験の整理の仕方が異なります。[3] [4] [5] [6]‌​‌‌‌‌‌‌​‌​‌​​‌‌​​‌‌​​‌​​​‌‌​​‌​‌‌​‌‌‌​​‌‌‌​‌‌​‌‌​​​​​​‌​​​‌​​‌​

学部別に情報を探す入口
学部現在の学科構成経験を振り返る視点
先進工学部生命化学・応用化学・環境化学・応用物理・機械理工扱った対象、実験条件、研究の問い
工学部機械工学・機械システム工学・電気電子工学設計、制御、回路、試験の担当工程
建築学部まちづくり・建築・建築デザイン調査、設計案、技術的な検討と利用者
情報学部情報通信工学・コンピュータ科学・情報デザイン・情報科学開発や分析の目的、担当範囲と検証

表の経験の視点は編集部の提案です。学科名と採用職種が一対一に対応するわけではないため、本人が実際に履修した内容と、企業が募集する仕事を確認します。まだ職種が決まらない場合も、楽しかった授業だけでなく、時間をかけて考えた課題を一つ挙げると相談の材料になります。

学部計94.7%と全課程合計95.3%を混同しない

2026年5月1日公表の公式資料は、2025年度について学部計94.7%、工学研究科修士課程計96.9%、博士課程計100.0%、それらを含む合計95.3%と示しています。学部生の情報を探しているときは、大学院を含めた合計だけを学部の実績として使わないようにします。2025年度は2025年9月卒と2026年3月卒が対象です。[1]

ここでいう就職率は、就職希望者を分母にした内定率ではありません。卒業者から大学院研究科等への進学者と外国の学校等への入学者を除き、進学しながら就職している人を加えた人数を分母にしています。分子は就職者と、進学しながら就職している人です。有期雇用は契約期間1年以上かつフルタイム相当という条件があり、大学は就職内定率とは異なると明記しています。[1]

各学科の率を単純平均して学部の値を計算したり、100%との差をそのまま就職希望者の未内定割合としたりすることはできません。原資料に載る範囲を確かめ、人数の分からない部分を推定で補わずに読みましょう。

また、情報学部の現行名称は情報科学科ですが、大学の沿革で2023年の名称変更が確認でき、2025年度の実績表は旧名称のシステム数理学科を使っています。現在の学科案内と卒業生の実績は、名称と年度を分けて確認してください。[1] [6] [9]

企業名の一覧は、募集職種を調べる入口にする

大学は過去3ヵ年の主な就職先を学科・専攻別に公表しています。学部の掲載例には、先進工学部生命化学科の関東化学、工学部機械工学科のダイキン工業、建築学部まちづくり学科のオリエンタルコンサルタンツ、情報学部コンピュータ科学科のNTTデータ・アイなどがあります。[2]

これは2025年度だけの就職先ではなく、企業別人数や配属職種も示されていません。会社の知名度から大学の評価を断定したり、掲載企業なら本人も採用されると考えたりせず、実績を見つけた後は今年度の募集要項へ進みましょう。

候補先を比較するときの確認項目(編集部の提案)
項目確認する内容
仕事誰に何を提供し、本人はどの工程を担当するか
応募条件学位、専攻、必要な提出物や選考方法
学びとの接点実験、制作、研究のどの経験を説明できるか
働く条件勤務地の範囲や働き方について公表されている内容

大学名への不安が強いときほど、応募条件と、まだ調べていないことを分けると行動しやすくなります。学歴による選考の扱いが公開されていない企業について、通過できる・できないと推測する必要はありません。

就職と進学は、深めたいテーマと仕事の条件から比べる

先進工学部は学科教育重視型と大学院接続型の教育プログラムを案内し、大学院接続型では副専攻や早期の研究室配属などを紹介しています。ほかの学部も含め、進学の手続きや履修条件は本人に適用される案内を確認してください。教育の仕組みがあることを自動進学の保証とは扱いません。[3]

就職か進学かを考えるときは、「今の研究でまだ確かめたい問い」「応募したい仕事の学位条件」「学ぶ期間と生活の見通し」を分けて書く方法を提案します。就職率の高低だけを理由に進学を決めず、研究で何を深めるかを指導教員へ相談しましょう。

学部での就職を選ぶ場合も、専門性がないと考える必要はありません。授業や研究で身につけた方法を、どの仕事で使いたいのかを具体化します。一方、大学院へ進めば研究職へ必ず就けるという読み方も避け、採用条件と自分の学修計画を確認します。

経験は、本人の担当と検証した範囲が分かる形にする

実験、共同制作、設計課題、開発などを就活で説明する際は、目的、自分の担当、判断したこと、結果、残る課題を整理する方法を提案します。専門的な内容でも、最初に何を確かめるための活動だったかを述べると、技術の詳しい説明へつなげやすくなります。

編集部の架空の例です。「グループ課題で、私は複数の案を比較する表の作成を担当しました。最初は見た目の違いだけを並べていましたが、利用条件をそろえないと判断しにくいと考え、評価項目を相談して決め直しました。最終案の制作は他のメンバーも担当しており、私一人の成果ではありません。実際の利用者による評価はまだ行っていません。」

これは工学院大学の学生の実話ではありません。自分の経験に置き換えるときは、共同成果と本人の貢献、確認した事実と推測を分けます。大きな受賞や成果がなくても、一つの課題にどう向き合ったかを正確に説明することから準備できます。

新宿・八王子の相談窓口へ、具体的な資料を持参する

就職キャリア支援センターは、新宿キャンパスの中層棟6階、八王子キャンパスの18号館4階にあります。対面・オンラインの個別相談は求人NAVIから予約できます。両キャンパスにはオンライン就活用の個別ブースも案内されているため、利用条件や予約方法は最新の学内案内で確認してください。[7]

学生向けページでは書類、面接、筆記試験などの支援行事を案内し、最新情報はキューポートで確認するよう示しています。また、全学生からの相談・質問を窓口等で受け付ける案内があります。公開済み行事の日付だけを見て、現在申し込めると判断しないようにしましょう。[8]

最初の相談には、気になる募集要項、自分の経験を短くまとめた文章、迷っている点を持参する方法を提案します。学科の学びを説明できないのか、職種の違いが分からないのか、書類のまとめ方に困っているのかを分けると、次の準備を決めやすくなります。

  • 所属学科と卒業年度に合う実績資料を確認する。
  • 候補職種を三つ挙げ、応募条件と仕事内容を比べる。
  • 授業・研究・制作の一場面を本人の担当が分かる形にする。
  • 研究や授業の予定と応募期限を合わせ、相談を予約する。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 工学院大学 2023~2025年度学科・専攻別就職率確認日:2026-09-11 / 2026年5月1日。全1頁をテキスト・画像照合。2025年度は2025年9月卒と2026年3月卒。希望者分母ではなく進学等調整後の卒業者分母。学部と修士博士を分離
  2. 工学院大学 過去3ヵ年の主な就職先(学科・専攻別)確認日:2026-09-11 / 2026年5月1日。p1先進工、p2工・建築、p3情報をテキスト・画像照合。p4修士は採用せず。過去3ヵ年の掲載例で、各社人数・職種・採用経路は不明
  3. 工学院大学 先進工学部確認日:2026-09-11 / 学科構成、教育内容と特色の本文。入学年度別の履修条件は学生便覧で要確認。リンク先PDFと学生動画は未使用
  4. 工学院大学 工学部確認日:2026-09-11 / 学科構成、教育内容と特色の本文。入学年度別の履修条件は学生便覧で要確認。リンク先PDFと学生動画は未使用
  5. 工学院大学 建築学部確認日:2026-09-11 / 学科構成、教育内容と特色の本文。入学年度別の履修条件は学生便覧で要確認。リンク先PDFと学生動画は未使用
  6. 工学院大学 情報学部確認日:2026-09-11 / 学科構成、教育内容と特色の本文。入学年度別の履修条件は学生便覧で要確認。リンク先PDFと学生動画は未使用
  7. 工学院大学 就職・キャリア確認日:2026-09-11 / 就職キャリア支援センターの新宿・八王子窓口、対面・オンライン個別相談、求人NAVI予約、オンライン就活ブース。冒頭の系別企業一覧は使用しない
  8. 工学院大学 学生の方へ確認日:2026-09-11 / 2026年度支援行事、最新情報はキューポート。全学生の相談窓口と27卒向け求人NAVI個人面談・KU-LMS案内。過去・将来日程を現在募集中とは扱わない
  9. 工学院大学 沿革確認日:2026-09-11 / 2023年の項目を実読。情報学部システム数理学科を情報科学科に名称変更。他年の歴史は本文に使用しない

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