機械・システム・電気電子の実績を分けて確認する

大学の2026年5月1日公表資料で、2025年度の学科別就職率は以下のとおりです。この年度には2025年9月卒業者と2026年3月卒業者が含まれ、工学研究科の修士・博士課程とは別の欄です。[1]‌​‌​​‌​‌​‌‌‌​​‌‌​​‌‌‌​‌‌​​‌‌‌​‌‌​‌‌‌​‌‌‌​​​​​​‌​​‌‌‌‌​‌‌​​‌‌‌‌​​

2025年度 工学部の学科別就職率
学科就職率
機械工学科96.4%
機械システム工学科95.8%
電気電子工学科93.4%
[1]

ここでいう就職率は、就職希望者を分母にした内定率ではありません。卒業者から大学院研究科等への進学者と外国の学校等への入学者を除き、進学しながら就職している人を加えた人数を分母にしています。分子は就職者と、進学しながら就職している人です。有期雇用は契約期間1年以上かつフルタイム相当という条件があり、大学は就職内定率とは異なると明記しています。[1]

3学科の数値だけを平均して工学部全体の就職率を作ることはできません。また、就職率は特定企業や設計職への採用率ではありません。学部卒と修士卒を比較する場合も、対象者の違いを踏まえ、研究で深めたい内容と希望する仕事の条件を先に確認しましょう。

ものを作る工程のどこに関心があるかを言葉にする

工学部の公式紹介では、機械工学科は機械を作る原理・材料・加工・安全性など、機械システム工学科は制御やシステム設計など、電気電子工学科は電磁気・回路・エレクトロニクス・システム制御などを学ぶと説明しています。[3]

授業経験から職種を比較する問い(編集部の提案)
経験確認したい仕事の中身
形状や材料を検討した仕様を決める仕事か、設計・解析・試験を担う仕事か
動きや制御を検証した機械、制御ソフト、機器をどう連携させるか
回路や計測を扱った回路設計、評価、設備などのどこを担当するか
加工や組立を経験した製品を設計する工程と生産方法を整える工程の違い

この表は学科と職種の対応を保証するものではありません。同じ設計という名称でも、何を設計し、どの工程まで担当するかは募集先によって確認が必要です。専門用語が分からない場合は、求人票にある業務例をメモして相談へ持参します。

過去3ヵ年の就職先と、応募する募集区分を区別する

学科別の公式一覧には、機械工学科の荏原製作所・ダイキン工業・東京エレクトロン、機械システム工学科のディスコ・トヨタ自動車・三菱重工業、電気電子工学科の関電工・キオクシア・東海旅客鉄道などが掲載されています。[2]

これらは過去3ヵ年の主な就職先で、2025年度だけの採用一覧ではありません。企業別の人数や配属職種は示されていないため、会社名から設計職、製造職、研究職などへ進んだと断定しないようにします。大学院の就職先一覧も学部実績に加えません。

候補企業を三つ選び、募集区分、対象学位、仕事内容、勤務地の範囲を並べましょう。大学名だけで応募を諦めたり、過去の実績があるから採用されると考えたりせず、自分が応募できる条件と、選考で説明する経験を確認することが次の一手になります。

完成品に加え、制約の中でどう判断したかを残す

工学部は、実験・実習・演習、学生プロジェクト、インターンシップなどの実践の機会を紹介しています。また、少人数の実験・演習や、ものづくり支援センター「ふらっと」などの施設も案内しています。これらは教育機会の紹介で、全員が同じ活動を経験するという意味ではありません。[3]

応募書類では、所属した活動名より本人の行動を示します。共同制作なら、全体の目標、自分の担当、時間や材料などの制約、検証方法、他の担当者との調整を分けて整理できます。設備を使った経験も、操作した機器名だけでなく何を確かめるために使ったかを添えましょう。

動くものができたという結果だけでは、設計判断が伝わりにくいことがあります。採用した案と見送った案を一つずつ挙げ、なぜその判断になったのかを説明すると、面接官が追加で質問しやすくなります。完成しなかった課題も、原因と次に確かめる条件を説明できれば振り返りの材料になります。

チーム成果と自分の担当を分けて話す

編集部の架空の例です。「小型装置の制作で、私は動作確認の記録を担当しました。連続運転で動きが不安定になったため、担当者と相談して負荷の条件をそろえ、結果を比較しました。私が行ったのは試験条件の整理と記録で、制御部分の修正は別のメンバーです。再確認で安定する条件は見つかりましたが、すべての使用環境を検証したわけではありません。」

これは工学院大学の学生の実話ではありません。自分の活動に置き換えるときは、実際に担当した工程と、他の人に依頼した工程を確認します。グループの成果を自分一人で達成したように書かず、担当間で情報をどう受け渡したかまで話すと協働の内容が伝わります。

説明資料を用意するなら、装置の目的、担当箇所を示す図、比較した条件、得られた結果をまとめます。公開できる範囲は教員や活動の担当者に確認し、長い動画や資料を一方的に見せるのではなく、応募先の提出条件に合わせて準備してください。

技術の説明と応募書類を別の視点で点検する

就職キャリア支援センターでは、対面・オンラインの個別相談を求人NAVIから予約できます。窓口は新宿と八王子にあり、学生向けページには書類、面接、筆記試験などの支援行事が案内されています。最新の行事情報はキューポートで確認します。[4] [5]

技術内容の正確さは指導教員などに確かめ、専門外の相手に伝わるかは進路相談で点検する、という使い分けを提案します。相談には企業の募集要項と、制作経験を短くまとめた文章を持参し、「どこまで専門用語を説明すべきか」など質問を具体化しましょう。

  • 実績資料では学部と大学院、単年度と過去3ヵ年を分ける。
  • 候補職種について、扱う対象と担当工程を調べる。
  • 共同制作の成果から本人の担当と判断を取り出す。
  • 実験・研究の予定と応募期限を一つの予定表にまとめる。

工学部で学んだことを就活に生かすには、幅広い知識を持つという一言より、制約を踏まえて検証した一場面が役立ちます。説明できる経験を一つ作り、それが応募先のどの仕事と結び付くかを確かめていきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 工学院大学 2023~2025年度学科・専攻別就職率確認日:2026-09-11 / 2026年5月1日。全1頁をテキスト・画像照合。2025年度は2025年9月卒と2026年3月卒。希望者分母ではなく進学等調整後の卒業者分母。学部と修士博士を分離
  2. 工学院大学 過去3ヵ年の主な就職先(学科・専攻別)確認日:2026-09-11 / 2026年5月1日。p1先進工、p2工・建築、p3情報をテキスト・画像照合。p4修士は採用せず。過去3ヵ年の掲載例で、各社人数・職種・採用経路は不明
  3. 工学院大学 工学部確認日:2026-09-11 / 学科構成、教育内容と特色の本文。入学年度別の履修条件は学生便覧で要確認。リンク先PDFと学生動画は未使用
  4. 工学院大学 就職・キャリア確認日:2026-09-11 / 就職キャリア支援センターの新宿・八王子窓口、対面・オンライン個別相談、求人NAVI予約、オンライン就活ブース。冒頭の系別企業一覧は使用しない
  5. 工学院大学 学生の方へ確認日:2026-09-11 / 2026年度支援行事、最新情報はキューポート。全学生の相談窓口と27卒向け求人NAVI個人面談・KU-LMS案内。過去・将来日程を現在募集中とは扱わない

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