現在の学科名と、卒業生の実績表の名称を分ける

現在の公式学部案内には、情報通信工学科、コンピュータ科学科、情報デザイン学科、情報科学科の4学科が掲載されています。大学の沿革では、2023年にシステム数理学科を情報科学科へ名称変更したことを確認できます。[3] [6]‌‌‌‌‌​​​​‌‌​‌​​​​​​‌‌‌‌​​‌​‌‌‌‌‌‌​​​​​​‌‌​​​​‌‌​‌‌‌​‌‌‌​​​‌‌‌‌​​

一方、2026年5月1日公表の2025年度就職率の表には「システム数理学科」と記載されています。以下は資料の名称を保ったもので、現在の情報科学科の卒業実績として名前を置き換えていません。対象は2025年9月卒業者と2026年3月卒業者です。[1]

2025年度 情報学部の学科別就職率
資料に掲載された学科名就職率
情報通信工学科96.9%
コンピュータ科学科98.4%
情報デザイン学科94.9%
システム数理学科95.7%
[1]

ここでいう就職率は、就職希望者を分母にした内定率ではありません。卒業者から大学院研究科等への進学者と外国の学校等への入学者を除き、進学しながら就職している人を加えた人数を分母にしています。分子は就職者と、進学しながら就職している人です。有期雇用は契約期間1年以上かつフルタイム相当という条件があり、大学は就職内定率とは異なると明記しています。[1]

各学科の数値から、個人がIT企業へ採用される確率は分かりません。大学院修了者の情報学専攻も別の欄なので、学部の実績に混ぜずに読みましょう。

使った技術と、解決したい課題を結び付ける

情報学部は、通信、コンピュータ、情報デザイン、情報科学の領域を扱います。学部案内では、2年次第2クォーターまでの共通基礎と、その後に専門性を深める構成が説明されています。本人の履修内容は入学年度のカリキュラムで確認します。[3]

情報科学科の紹介では、社会や企業の課題を見つけ、データ分析や情報システムの設計・提案を通じて解決する学びを掲げています。紹介にある将来の人材像は教育目標であり、新卒でその職種や役職へ採用された実績を示すものではありません。[7]

学びから経験を取り出す問い(編集部の提案)
関心領域説明を具体化する問い
通信・ネットワークどの条件で接続や処理を確かめたか
ソフトウェア誰が使い、どんな機能をどう分担して実装したか
人と情報の関係利用者の操作や理解をどのように調べたか
データ・情報システム何を判断するために、どのデータや仕組みを使ったか

技術名だけを列挙すると、授業で触れた程度か、自分で設計・実装したのかが伝わりません。目的、担当、選んだ方法、検証結果を一組にして話し、できることの範囲を正確に示しましょう。

過去の企業例から、今年度の募集職種を調べる

公式の過去3ヵ年の主な就職先には、情報通信工学科のNECネッツエスアイ・キオクシア、コンピュータ科学科のNTTデータ・アイ・野村総合研究所、情報デザイン学科のSCSK・LINEヤフー、システム数理学科の伊藤忠テクノソリューションズ・楽天銀行などが掲載されています。[2]

これは学部学科別の掲載例で、単年度の採用一覧ではありません。企業別人数、開発・営業・分析などの職種、個人の選考経路は示されていないため、一覧から仕事内容を断定しないようにします。システム数理学科の欄も、原資料の名称のまま扱います。

企業研究では、誰に向けたサービスか、どこまで自社で作るのか、募集職種が要件整理・実装・試験・運用のどこを担当するのかを調べます。データ分析を希望する場合も、手法の名前だけでなく、業務で何を判断するための分析かまで確認すると志望理由が具体的になります。

制作物は動作と検証の説明をセットにする

以下は編集部の準備提案です。制作物を提出する場合は応募先の形式に従い、目的、動かし方、自分の担当、確認した条件を整理します。公開リポジトリや作品集の提出が必須だと一律には考えず、授業課題を外部へ公開できるかも担当教員に確認してください。

共同開発では、担当した機能、他の人との接続部分、発生した問題への対応をまとめます。分析課題では、データの対象、欠損などへの対応、比較の基準、分かったことと分からないことを残しましょう。高い精度という一言より、どの条件で測った値なのかを説明できる方が内容を確かめやすくなります。

生成AIや外部のコードを使った場合も、自分が作った範囲と利用した部分を区別し、結果をどう確かめたかを説明します。授業や応募先の利用ルールを確認し、自分では理解・検証していない出力をすべて本人の実装力として示さないことが大切です。

不具合を直した経験を、判断の順序で説明する

編集部の架空の例です。「グループの予約管理ツールで、私は入力内容の確認処理を担当しました。正常な入力では動いていましたが、空欄や想定外の文字で表示が崩れたため、条件を分けて試験しました。確認結果を共有して修正しましたが、画面全体の設計は別のメンバーの担当です。実際の店舗で運用したわけではなく、授業内のデータで検証した段階です。」

これは工学院大学の学生の実話ではありません。自分の開発へ置き換える際は、問題を見つけた状況、切り分け方、修正した範囲、再確認の方法を整理します。「チームを成功に導いた」と大きくまとめるより、本人が判断した一場面を示す方が追加質問に答えやすくなります。

まだ大きな作品がない人も、授業課題の改善や分析のやり直しを振り返ることができます。無理に実務規模の成果に見せず、いま説明できることと、次に学びたいことを分けて伝えましょう。

相談で技術説明の伝わり方を確かめる

就職キャリア支援センターの個別相談は、求人NAVIから対面・オンラインを予約できます。窓口は新宿と八王子にあり、学生向けページには書類・面接などの支援行事と、キューポートで最新情報を確認する案内があります。[4] [5]

相談には募集要項と制作・分析経験の短い説明を持参し、専門外の相手に目的が伝わるか、志望職種との関係が分かるかを確認する方法を提案します。技術内容そのものの正確さは指導教員などにも確かめると、伝え方と内容の両方を点検できます。

  • 現在の学科名と進路資料の対象年度を分けて確認する。
  • 候補企業の募集職種と担当工程を調べる。
  • 開発・分析の目的、担当、検証、限界をまとめる。
  • 学修と応募準備の予定を合わせ、相談を予約する。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 工学院大学 2023~2025年度学科・専攻別就職率確認日:2026-09-11 / 2026年5月1日。全1頁をテキスト・画像照合。2025年度は2025年9月卒と2026年3月卒。希望者分母ではなく進学等調整後の卒業者分母。学部と修士博士を分離
  2. 工学院大学 過去3ヵ年の主な就職先(学科・専攻別)確認日:2026-09-11 / 2026年5月1日。p1先進工、p2工・建築、p3情報をテキスト・画像照合。p4修士は採用せず。過去3ヵ年の掲載例で、各社人数・職種・採用経路は不明
  3. 工学院大学 情報学部確認日:2026-09-11 / 学科構成、教育内容と特色の本文。入学年度別の履修条件は学生便覧で要確認。リンク先PDFと学生動画は未使用
  4. 工学院大学 就職・キャリア確認日:2026-09-11 / 就職キャリア支援センターの新宿・八王子窓口、対面・オンライン個別相談、求人NAVI予約、オンライン就活ブース。冒頭の系別企業一覧は使用しない
  5. 工学院大学 学生の方へ確認日:2026-09-11 / 2026年度支援行事、最新情報はキューポート。全学生の相談窓口と27卒向け求人NAVI個人面談・KU-LMS案内。過去・将来日程を現在募集中とは扱わない
  6. 工学院大学 沿革確認日:2026-09-11 / 2023年の項目を実読。情報学部システム数理学科を情報科学科に名称変更。他年の歴史は本文に使用しない
  7. 工学院大学 情報科学科確認日:2026-09-11 / 学科の特徴・学年ごとの学びのHTML本文を実読。2026年度カリキュラムPDFは未読・未使用。育成人材像を卒業生の採用職種に読み替えない

次の選考準備に役立つ記事