流通経済大学の就職率は、何を分母にした数字なのか
大学の「進学・就職の実績」にある2025年度の表では、卒業者973人、就職者847人、大学院進学者13人、就職活動継続中6人です。就職内定率99.3%は就職者を「就職者+就職活動継続中の者」で割った値、実就職率88.2%は就職者を「卒業者−大学院進学者」で割った値として説明されています。両者は分母が異なるため、食い違いではありません。[1]
卒業者全員の99.3%が就職した、と読み替えるのは誤りです。表には一時的な仕事に就いた者28人、その他79人も別に記載されています。「その他」を全員不採用だった人と決めつけることもできません。留学生の表は全体の内数なので、卒業者973人にさらに加算しないようにしましょう。[1]
まず自分の学部の就職実績から読む
| 学部 | 就職者 | 就職率 | 実就職率 |
|---|---|---|---|
| 経済学部 | 272人 | 98.9% | 88.6% |
| 共創社会学部 | 115人 | 99.1% | 83.9% |
| 流通情報学部 | 72人 | 98.6% | 84.7% |
| 法学部 | 137人 | 100.0% | 91.9% |
| スポーツ健康科学部 | 251人 | 99.6% | 89.0% |
数字の大小だけで学部を順位付けすると、進学やその他の進路の違いを見落とします。在学生なら、転部先を探すためではなく、自分の環境で使える支援と企業候補を見つけるために読みましょう。経済学部には経済学科と経営学科があり、経営学科を別の経営学部として扱う必要はありません。[1]
このメディアでは同じ流通経済大学でも、学部の記事で就職先と学びの伝え方を分けます。物流を軸に企業を探したい人と、公務員を検討する人、スポーツの経験を仕事につなげたい人とでは、最初に調べる採用情報が異なるためです。
物流に強いという印象だけで、応募先を狭めない
公式の主な就職先には、経済学部で日本通運・常陽銀行・明治安田生命保険、共創社会学部でスタンレー電気・ホテルオークラ東京ベイ・千葉県、流通情報学部でヤマト運輸・サントリーロジスティクス・東芝デジタルエンジニアリングなどが掲載されています。これは掲載企業の例であり、業界別人数を示した一覧ではありません。[1]
法学部には警察、自治体に加え、関電工やNTTデータビジネスシステムズなど、スポーツ健康科学部にはJR西日本、オリエンタルランド、ANAエアポートサービスなども載っています。大学全体の企業名を、全学部・全職種での採用実績に広げないことが大切です。[1]
物流会社であっても、法人営業、配車・運行管理、倉庫運営、情報システムなどは仕事の中身が違います。航空やスポーツ関連の社名を見ても、具体的な採用区分が不明なまま憧れの職種の実績と結び付けないでください。企業名を入口に、募集要項で役割と勤務条件を絞り込みます。
学歴への不安があるとき、企業はこの順番で比較する
最初に「有名な会社か」だけを基準にすると、不安が強い人ほど候補が数社に偏ります。先に仕事内容、働く場所、休日・勤務時間、育成体制のうち譲れない条件を二つ決めましょう。会社名の知名度と、入社後に続けられる働き方は別の判断軸です。
- 第一候補:仕事内容と条件が合い、現在の募集要項で応募できる会社を選ぶ。
- 比較候補:同じ顧客の課題を扱う別会社や、同じ職種を募集する別業界まで調べる。
- 確認項目:採用法人、職種、応募資格、勤務地、転勤、選考内容、締切を一枚にまとめる。
卒業生の就職先は候補探しに役立ちますが、現在も同じ募集があるとは限りません。また、大学名を理由に選考が一律に決まるかどうかは、この実績表から判断できません。分からない採用基準を想像し続けるより、受験できる選考の対策に時間を振り向けましょう。
大学名の説明より、自分が考えて動いた場面を用意する
自己PRの材料は部活の全国大会や大きな資格に限りません。ゼミで資料の比較方法を変えたこと、アルバイトで引き継ぎを改善したこと、チームの予定調整で相手の事情を確認したことも、役割・判断・行動を具体化できれば説明の材料になります。
例えば「アルバイトを頑張った」では、働いた事実までしか伝わりません。「品切れの問い合わせが多い時間帯を記録し、確認方法を店長に相談した」のように、自分が見た問題と取った行動を分けて書きます。これは説明方法の仮想例であり、実際に行っていない行動や効果を自分の経験として使うものではありません。
応募職種への接続も一段具体的にします。物流管理なら情報共有の正確さ、法人営業なら相手の事情を聞く力、公務員ならルールと個別事情を整理する姿勢など、募集内容に照らしてどの部分が役立つかを考えます。「何でもできます」で終えず、学びたいことも残すと無理な背伸びを避けられます。
流経大の就職キャリア支援センターを使う
就職キャリア支援センターは新松戸・龍ケ崎の両キャンパスにあり、キャリア科目担当教員とキャリアアドバイザーが進路指導を行っています。公式案内には面接対策、エントリーシートの添削、個別相談、学内合同企業説明会などが記載されています。就活が進んでからだけでなく、希望の整理にも利用する余地があります。[2]
大学は1年次からの正課のキャリア科目、資格取得に対応した課外講座、留学生向けの就職サポートも案内しています。すべてを追加受講する前に、今の選考で困っていることに合う支援を選びましょう。直近で面接がある人と、まだ仕事を知らない人では優先すべき内容が違います。[3]
相談には応募候補の一覧、締切、自己PRの下書きを持参すると、話が具体化します。「おすすめの会社を教えて」だけでなく、「勤務地の条件に合う求人はあるか」「この経験を営業職にどう説明するか」と質問を絞ると、次の行動に移しやすくなります。
今日から一週間で、比較と応募を始める
- 1日目:自分の学部の記事と公式実績を読み、気になる仕事を三つ書く。
- 2〜3日目:各仕事の募集要項を確認し、応募資格と締切で候補を整理する。
- 4〜5日目:経験を一つ選び、行動の理由まで書いて大学の相談で確認する。
- 6〜7日目:準備が整った募集から応募し、次の面接練習を予定に入れる。
この順番は就職を保証する日程ではなく、検索だけで止まらないための進め方です。すでに選考中なら、近い締切と面接を優先してください。まだ将来像が固まっていなくても、具体的な募集を比較することで、避けたい働き方や興味のある顧客が見えてきます。
大学名への不安が強く、応募先や自己PRを一人で整理できないときは、逆転就活塾の無料相談でも、現状と希望の条件から準備を考えられます。大学の支援も活用しながら、今できる行動を一つずつ増やしましょう。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 流通経済大学|進学・就職の実績確認日:2026-09-09 / 2025年度学部別進路、率の定義、学部別主な就職先
- 流通経済大学|就職キャリア支援センター確認日:2026-09-09 / 両キャンパスの支援内容
- 流通経済大学|就職支援プログラム確認日:2026-09-09 / 学部キャリア教育等