流通情報学部の就職率98.6%を正確に読む

2025年度・流通情報学部/流通情報学科の公式実績
項目人数・割合
卒業者90人
就職者72人
大学院進学者5人
一時的な仕事に就いた者4人
就職活動継続中の者1人
その他8人
就職率98.6%
実就職率84.7%
[1]

就職率は72人を「就職者72人+就職活動継続中1人」で割った値、実就職率は72人を「卒業者90人−大学院進学者5人」で割った値です。卒業者の98.6%が就職したという読み方にはなりません。大学の表では、一時的な仕事に就いた者は就職者数に含めないと注記されています。[1]

この数字は自分の内定確率ではありません。応募する会社と職種、準備の内容によって選考は変わります。数字からは学部の過去の進路を把握し、個人の準備は募集要項と選考予定から組み立てましょう。

主な就職先は物流だけでなく、小売や情報関連にもある

大学公式の掲載例
候補を探す領域主な就職先の例
運輸・物流日本通運、日通NECロジスティクス、ヤマト運輸、佐川急便
物流の関連会社ロジスティード東日本、サントリーロジスティクス、SGムービング
小売・流通カスミ、マミーマート、ダイレックス、クスリのアオキ
情報・その他の事業東芝デジタルエンジニアリング、高砂熱学工業、グローブライド
[1]

会社の主な事業で整理した候補の例であり、各社で卒業生が担当する職種を確認した表ではありません。物流会社に入ったことと、物流システムの開発職として採用されたことは別です。同じ企業名を見つけても、採用法人・職種・コース・配属の条件を調べ直してください。

大学名や学部名から応募先が一つの業界に限定されると考える必要はありません。一方で、進路が広いからこそ、会社を大量に列挙するだけでは準備が散らばります。まず物流運営、営業、情報システムなど、比較したい仕事を二つに絞ると調べる項目が明確になります。

物流会社の仕事を、四つの役割で比べてみる

職種を比較するための視点(一般的な整理)
役割の例調べたい仕事の中身確認したい条件
法人営業荷主の課題を聞き、輸送・保管などの提案につなげる顧客層、提案範囲、現場経験の有無
運営・管理人、物、時間の条件を調整して業務を進める勤務地、勤務時間、配属先
情報システム業務で必要な情報や仕組みを支える開発・運用の区分、必要知識、研修
企画・分析業務の状況を調べ、改善の選択肢を考える新卒配属の可能性、現場との関わり

この四つがすべての会社で別々に新卒募集されるとは限りません。総合職として採用し、入社後に配属する会社もあるため、希望する仕事が初期配属なのか将来の例なのかを確認します。採用ページに企画部門の社員が登場していても、新卒でそこへ配属される保証にはなりません。

仕事内容と合わせ、夜間・休日の勤務、拠点の範囲、転居を伴う異動、研修を確認してください。「物流に貢献したい」という志望理由と、自分が続けられる働き方の両方を満たす候補を探すことが、入社後の納得につながります。

流通と情報の学びを、選考で伝えられる形にする

公式の学部紹介では、物流・情報・マーケティングを横断して学び、ロジスティクス、プログラミング、AI、データサイエンスなどを扱うと説明されています。「流通×情報」という学部の方向性は、企業の業務を物と情報の両面から見る入口になります。ただし、すべてを自分の得意分野として話す必要はありません。[2]

授業やゼミで取り組んだテーマを一つ選び、調べたこと、用いた情報、自分が担当した作業、結果から分からなかったことを整理します。プログラムを書いたなら、言語名だけでなく何を入力し何を出力するものか、どこでつまずきどう確認したかを説明すると理解の深さが伝わります。

データ分析を経験した場合も、「AIで分析した」で終わらせず、データの出所、欠けている情報、比較の条件を言えるようにしましょう。高度な技術を使ったかより、他人が手順をたどれる説明になっているかを確認します。企業データや個人情報を無断で作品に含めず、公開できる資料で説明してください。

実績が小さくても、改善を考えた過程は材料になる

物流の仕事に関心がある人は、アルバイトで入荷・保管・引き継ぎのどこに手間があったかを振り返れます。ただし、単なる気づきを、実施していない改善実績へ膨らませないことが大切です。「提案した」「試した」「定着した」は異なる段階として説明します。

仮想例として、棚の場所が分かりにくいと感じた人なら、「新人が迷った品目を記録し、よく使う場所の案内を責任者に提案した」とまとめられます。実施後の時間短縮を測っていない場合は、効果の数字を作らず、確認できた反応と残る課題まで書きます。これは書き方の例で、本人の事実に置き換えて使うものです。

情報系を志望する場合は、この経験と技術の学習を分けて用意します。業務の課題を考える姿勢に加え、現在の知識と今後学ぶ内容を示します。「文理不問」の一文だけで準備を終えず、各募集で求める基礎知識や試験の有無を確認しましょう。

就職支援では、採用区分の確認まで相談する

大学の就職キャリア支援センターでは、個別相談、面接対策、エントリーシート添削、学内合同企業説明会などを案内しています。流通情報学部の学びと応募したい職種が合っているか、会社の名前だけでは見えない募集内容を一緒に整理する場として活用できます。[3]

  • 応募候補の募集要項を持参し、希望職種が募集されているか確認する。
  • 授業や制作物の説明を短く書き、専門用語なしでも伝わるか確認する。
  • 面接予定から逆算し、適性検査・作品整理・回答練習の順序を決める。

今週は二つの職種でそれぞれ候補を探し、同じ条件で比較してください。学部の特色を生かすことと、大学との関係が深い会社だけに絞ることは同じではありません。自分が取り組みたい課題と、現実の募集を重ねて選びましょう。

大学名への不安で応募が止まっている場合は、逆転就活塾の無料相談でも、学びの整理と企業選びを進められます。過去の就職先は可能性を探す材料にし、次は自分の応募書類と面接で伝えられる内容をつくっていきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 流通経済大学|進学・就職の実績確認日:2026-09-09 / 2025年度流通情報学部の進路と主な就職先
  2. 流通経済大学|流通情報学部確認日:2026-09-09 / 物流・情報・マーケティングの学び
  3. 流通経済大学|就職キャリア支援センター確認日:2026-09-09 / 就職支援内容