採用大学は、年度と学部・大学院の区分まで見る

大学の就職先一覧で社名が見つかっても、その大学の全学部に実績があるとは限りません。次の表では、どの所属の、どの期間の公表なのかを添えています。会社が公表する全採用大学の一覧ではなく、今回確認できた大学資料の範囲です。‌​‌​​​​‌‌‌‌​‌​​‌‌​​​‌‌​​‌‌‌‌​​‌​‌​‌​​​​​​‌​‌​​​​​​‌‌‌‌‌‌​​‌‌​​​​

大学公式資料で確認したスカパーJSATの掲載
大学・所属年度と対象読み取れること
筑波大学 数理物質科学研究群 物理学2024年度(令和6年度)修士・博士前期課程大学院の就職先例に掲載
筑波大学 生命地球科学研究群 生物資源科学資料表記は2024年度(令和6年度)修士・博士前期課程大学院の就職先例に掲載
日本大学 理工学部・大学院 航空宇宙工学科/専攻過去3年間の学部卒・大学院修了合算(起終年度記載なし、2026年9月取得)どちらの課程からの就職かは分離できない
鳥取大学 電気情報系学科の大学院修了欄一覧に対象年度の記載なし(2026年9月取得)大学院修了者の就職先として掲載
[1] [2] [3] [4]

鳥取大学の資料は途中で改ページし、次のページに会社名が続きます。見出しを戻って確認すると大学院修了の欄で、学部卒業の欄ではありません。日本大学は末尾の注記で過去3年間の学部卒と大学院修了の合算だと説明しています。ページ上の就職率に付いた単年度を、会社名の一覧へ当てはめていません。[4] [3]

筑波大学の生物資源科学は、資料本文にある令和6年度という表記に従っています。別の案内資料と掲載先や内容が異なるため、ファイル名から年度を推測して統合していません。人数が公表されていない行について、一社掲載されていることを一名採用と読み替えることもできません。[2] [1]

会社の組織にも変化があります。2026年4月1日に、旧スカパーJSATホールディングスが100%子会社だった旧スカパーJSATを吸収合併し、存続会社がスカパーJSAT株式会社へ社名を変えました。過去の大学資料は当時の社名による実績として読み、合併前から現在まで同一法人名・同一組織だったとは扱いません。[5]

この実績から、自分の大学が載っていないから応募できない、大学院に進まないと採用されない、と結論を出すことはできません。反対に、掲載があっても選考通過を保証しません。大学資料は応募者数や入社後の職種までは示していないため、応募資格は自分の年度の募集案内で確かめましょう。[1] [3] [7]

宇宙や映像への関心を、誰の役に立つかへ広げる

会社のブランドスローガンは「未知を、価値に。」です。採用トップでは、まだ分からないことを可能性として捉える姿勢を示しています。宇宙への憧れや好きな番組は関心の入口ですが、働くうえでは、その事業でどんな不便や不安を減らし、どんな楽しさを届けたいかまで考えたいところです。[6]

宇宙事業には、地上の回線が届きにくい場所や移動中の通信を支える仕事、衛星から得られるデータを活用する仕事があります。メディア事業では放送・配信のサービスに加え、それを支える設備や技術を法人へ提供しています。宇宙かテレビかという二択だけでなく、利用する相手と支える仕組みから整理できます。[9] [11]

例えば、通信の途切れが困る相手を支えたいのか、好きな映像を見つけやすく届けたいのかで、調べたい部署は変わります。自分が利用者として感じたことを出発点にしつつ、利用環境や目的が違う人にはどんな課題があるかを調べてみてください。自分の好みを、そのまますべての顧客の希望だと思わないことが大切です。

大学で習った内容が事業名と一致しなくても、調べて仮説を立てた経験、他の人と条件を調整した経験、設備や作業の不具合を改善した経験を振り返れます。知らなかった内容をどう学び直したかまで話せると、挑戦への関心を自分の行動で説明できます。成果の大きさだけでなく、考え方と取り組みの過程を準備しましょう。

宇宙・メディアの仕事へつなげる4つの準備

次の取り組みは、事業紹介をもとにした応募準備の提案です。会社指定の課題や、実際に出題される選考内容ではありません。授業やサークル、アルバイトなどの経験を使い、自分が何を考えて動いたかを整理するために役立ててください。

1.通信を使う相手と、途切れたときの影響を整理する[9]

宇宙の通信サービスに興味があるなら、技術の名前を覚える前に、誰がどんな状況で使うかを考えます。会社は、離島や山間部、航空機や船舶、防災などの利用を紹介しています。同じ通信でも、場所や利用目的によって確認したい条件が変わります。[9]

練習には、学内イベントの連絡手段を題材にできます。受付、運営本部、会場の担当者が、いつ何を共有しなければならないかを書き出します。普段の連絡方法が使えない場合に何が止まり、誰に伝わらなくなるかを考えます。実際の通信設備を触る必要はなく、情報の流れを図にするだけでも課題を整理できます。

続いて、必要な情報の優先順位を決めます。全員に長い説明を送る場面と、特定の担当者へ急ぎの連絡を送る場面を分けてみてください。自分では十分な案だと思っても、現場の担当者に聞くと条件が変わるかもしれません。聞いて修正した部分を記録すると、顧客や関係者の状況を理解する姿勢を説明しやすくなります。

応募書類では、衛星を使えば解決すると先に結論を置くより、相手が困る状況をどう確かめたかを伝えます。提案と実際に試したこと、まだ検証できていないことは分けてください。身近な調整の経験でも、利用者の条件を整理し直した過程があれば、仕事を理解するための材料になります。

2.映像を好きな人へ届けるまでの手順を観察する[11]

メディアの仕事では、面白いコンテンツを用意することに加えて、利用者が見つけ、視聴し、続けて利用できるようにする視点を持てます。会社の事業には放送と配信、光回線を利用したサービスがあり、接点や視聴環境は一つではありません。[11]

自分が参加した発表会やサークル公演を例に、告知を知る、内容を確認する、申し込む、当日参加するという流れを書いてみます。初めて見る人に説明が足りない部分や、申し込み前に迷う点を探します。実際に聞いた感想と、自分だけで予想した不便は区別して残してください。

改善案を考えるなら、告知の文章を短くする、対象者や所要時間を先に示す、当日の案内を見つけやすくするなど、一つの問題に絞ります。反応が分かる記録があるなら変更前後を比較し、記録がないなら効果があったと数字を作らないようにします。何を観察し、なぜその修正を選んだかを説明する練習になります。

映像を扱うことと、特定の番組を制作することも同じではありません。営業やサービス運用、設備の支援に関心があるなら、好きな作品名だけでなく、届けるまでのどの段階へ関わりたいかを言葉にします。担当したい仕事が募集対象かどうかは、その年度の案内で確認しましょう。[11] [7]

3.動き続ける設備を支える、確認と引き継ぎを振り返る[10]

横浜衛星管制センターは衛星の運用や設備の監視・維持を担い、東京メディアセンターは放送・配信の管理や運用を支える拠点です。技術職への関心を、最新技術を使いたいという思いだけでなく、サービスを安定して届けるための行動へ広げられます。[10]

授業で作った装置やプログラム、サークルの備品管理などで、同じ失敗を繰り返さないようにした経験を探します。不具合が出た条件、正常に動いた条件、確認した順番を書き出してください。原因を推測して直した部分と、試して確かめた部分を分けると、説明に筋道ができます。

他の人に引き継いだ経験があれば、自分だけが分かる言葉を残していなかったかも振り返れます。担当が変わっても確認できる手順にしたか、例外が起きたときに相談先が分かるかを見直します。作ったものを完成させるだけでなく、次に使う人が困らないようにした行動を伝えてみましょう。

実務経験がない場合に、会社の設備を運用できると背伸びする必要はありません。自分の経験で身に付けた確認の仕方と、入社後に学ぶ必要がある専門知識を分けます。分からない点を見つけて質問できることも、現時点の準備として具体的にできます。

4.観測したデータと、自分の解釈を分ける[9]

宇宙事業には、衛星から得たデータを顧客の判断に役立てる領域があります。情報を集めたらすぐに答えが出ると考えず、いつ、どの範囲を、どんな方法で確認した情報なのかを整理する姿勢を準備できます。[9]

授業で扱った公開データを例に、比較する期間や対象をそろえて小さな表を作ってみます。項目の意味が変わった年や欠けている値があれば、見た目を整えるために埋めず、理由を確認します。グラフの差が何によるものか、ほかに考えられる説明はないかを一つずつ検討してください。

専門外の人に説明するときは、観測した事実、そこから考えたこと、追加で確かめたいことの順にまとめます。精度や限界を省いて大きな効果を約束するより、今の情報で言える範囲を明確にします。大学の研究でも、調査やレポートでも、自分が条件を確かめながら判断した経験を使えます。

仕事内容と配属の決め方を一緒に確認する

事業の中で関心を持てる仕事
領域仕事を調べる入口自分の経験で考えること
宇宙の通信サービス通信を利用する顧客への提案、衛星や通信設備の運用相手の条件を確かめた経験、動作を検証した経験
宇宙のデータ活用観測データを役立てるサービスとその基盤データの条件をそろえ、解釈を説明した経験
メディアのサービス利用者への案内やサービスの企画・運営届けたい相手を考え、案内や手順を改善した経験
メディアの技術放送・配信の運用と設備を生かした法人支援安定して使えるよう確認し、他の人へ引き継いだ経験
[9] [11] [10]

FAQには、オープン採用では将来像や適性、キャリアの道筋、人員計画などをもとに配属を決め、フォーカス採用では初期配属の職種を確約すると説明されています。ただし最初の配属を終えた後は、どちらもすべての部門や職種がキャリアの対象です。[8]

初期配属が決まることと、同じ仕事をずっと続けることは別です。応募時には、自分の年度にどのコースがあるか、確約の範囲は部門か職種か、どんな学びや経験が必要かを確認します。公開FAQの制度説明だけから、希望する2028年卒コースがすでに募集されているとは判断しないでください。[8] [6] [7]

希望がまだ一つに絞れないなら、利用者へ直接働きかける仕事と、技術や運用で支える仕事を比べます。例えば、人に説明して条件をまとめる場面と、原因を調べて仕組みを直す場面のどちらにやりがいを感じたかを振り返れます。両方に関心がある場合も、その理由を具体的な経験で伝えましょう。

2028年卒の登録と、終了した2027年卒の要項を区別する

2026年9月に確認した公式トップは、2028年度新卒のエントリーを2026年4月1日に開始したと案内しています。一方、採用情報の本文には2027年卒の採用終了が明記されています。上部の登録ボタンが2028年卒でも、下にある募集条件まで2028年卒へ更新されたとは限りません。[6] [7]

終了した2027年卒の要項は、四年制大学・大学院の卒業や修了見込み時期に加え、生年月日と社会人経験の条件を掲載し、全学部全学科としています。これらは旧年度の記載です。自分の生年月日や既卒・社会人経験を当てはめる際は、新年度の正式な要項を確認してください。高専向けの入口も別に案内されています。[7]

全学部全学科という表現は専攻の条件であり、選考で大学名を一切考慮しないという説明ではありません。大学別の応募者数や選考結果が分からない状態で、学歴による足切りがあるともないとも断定せず、まず応募資格を満たすかと、仕事への準備を分けて進めましょう。[7]

現行FAQは、書類・適性検査から複数回の面接を経て内々定に至る流れと、平均2か月程度という期間を示しています。平均は個別の日程を保証しないため、授業や研究と両立できるよう、マイページの案内を優先して予定を確認します。募集コース別の詳細は、その都度届く案内で確かめてください。[8]

会社説明会とワークショップは複数回の開催を予定し、登録者には追加日程を知らせる説明です。まず説明会で事業理解を深め、その後に実務や社風を体感する機会へ進む方法が紹介されています。参加できない回があっても、公開情報だけで不利になると決め付けず、別の日程や受付条件を確認できます。[8]

給与や働き方の数字は、記載時点と対象を確かめる

採用情報に載る総合職初任給は、2025年4月入社時点のベース給として、大学卒月30万円、大学院卒月32万円です。2027年卒要項の中に掲載された過去時点の数字で、2028年入社時の確定給与ではありません。年が三つ並ぶため、要項の対象年と給与の基準日を分けて読んでください。[7]

同じ掲載では、実働7時間のフルフレックスタイム制と、本社、東京メディアセンター、横浜衛星管制センターなどの勤務地を案内しています。これも応募時の正式条件で再確認が必要です。運用を担う仕事に関心がある場合は、配属先での実際の勤務の組み方についても説明会などで確認すると、働く姿を考えやすくなります。[7] [10]

事業紹介の数字には、2024年3月末時点という注記のあるものと、直近3年間の新卒採用者を対象にしたものがあります。文系・理系の構成は応募者の通過率ではありません。平均給与も新卒初任給とは対象が違うため、自分が入社直後から受け取る金額として使わないようにしましょう。[9]

比較表を自分で作る場合は、金額だけでなく、対象年度、給与の内訳、勤務地、勤務時間、確認した日を並べます。まだ公表されていない項目は未確認と残し、旧年度の内容で埋めないようにしてください。条件が更新されたときに、どこを確かめ直す必要があるかも分かりやすくなります。

30日で、事業理解と自分の経験をつなげる

次は応募準備の進め方の提案です。会社の選考日程ではないため、実際の受付期限が近い場合は前倒しします。

  1. 1〜3日目:2028年卒の公式入口を確認し、自分の対象年度と案内を整理する。旧2027年卒要項の条件をそのまま使わず、未確認の項目を残す。
  2. 4〜7日目:宇宙とメディアの事業を読み、誰のどんな課題を支えたいかを考える。利用者への提案と技術・運用の役割を比較する。
  3. 8〜12日目:連絡手段、告知、設備管理、公開データのうち、自分の経験に近い題材を一つ選ぶ。困った状況と確認した条件を書き出す。
  4. 13〜18日目:その題材の改善案を小さく試す。実行できなければ提案と明記し、他の人に聞いて見直した点を記録する。
  5. 19〜24日目:経験を、相手の状況、判断した理由、実行と確認、残った課題の順にまとめる。希望する仕事との接点を一つ具体的に説明する。
  6. 25〜30日目:説明会や応募案内を確認し、書類と面接の準備を進める。募集コース、初期配属、最新の勤務条件について質問を整理する。
[6] [9] [8]

書類を読み返すときは、宇宙が好き、映像が好きという気持ちの後に、自分がどんな行動をしてきたかが続いているかを確かめます。会社の事業を大きな言葉で説明するだけでなく、自分が関心を持った相手や課題を一つに絞ると、経験との接点を伝えやすくなります。

大学名への不安があっても、調べる条件と準備する経験を一つずつ整理できます。経験の言語化や職種選びに迷ったら、逆転内定塾の相談も利用してください。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 筑波大学|令和6年度大学院就職先例確認日:2026-09-11 / 2024年度修士・博士前期、PDF1数理物質科学研究群物理学。画像で会社と行を照合。
  2. 筑波大学|大学案内2025追加資料・大学院就職先例確認日:2026-09-12 / 本文表記は令和6年度、PDF5生命地球科学研究群生物資源科学。URLの年から推定せず、資料表記として提示。画像照合。
  3. 日本大学 理工学部|就職支援情報確認日:2026-09-12 / 航空宇宙工学科/専攻。主な実績は過去3年の学部卒・院修了合算。2025年度の就職率と区別。
  4. 鳥取大学|工学部の主な就職先・進学先確認日:2026-09-11 / PDF4電気情報系学科の大学院修了欄がPDF5へ続きスカパーJSAT。学部実績ではない。年度不記載。両ページ画像確認。
  5. スカパーJSAT|吸収合併および社名変更のお知らせ確認日:2026-09-11 / 2026年4月1日、旧HDが100%子会社の旧スカパーJSATを吸収合併し現社名へ変更。
  6. スカパーJSAT|新卒採用トップ確認日:2026-09-11 / 2028年度エントリー開始2026年4月1日。ブランドスローガンと企業理念。既存ブラウザ原文と現Web照合。
  7. スカパーJSAT|採用情報確認日:2026-09-11 / 2027年卒終了明記。本文は旧年度条件、給与は2025年4月時点。2028条件へ転用しない。
  8. スカパーJSAT|Q&A確認日:2026-09-11 / 書類・適性検査・複数面接、平均2か月、オープンとフォーカスの配属説明。2028具体コースは未確定として扱う。
  9. スカパーJSAT|事業内容を知る確認日:2026-09-12 / 宇宙の通信・観測データ事業とメディア事業。数値の基準日は一部2024年3月、文理比は直近3年で起終年不明。
  10. スカパーJSAT|拠点紹介確認日:2026-09-11 / 赤坂本社、横浜衛星管制センター、東京メディアセンターの役割。拠点総数・海外列挙の不整合は本文に使用しない。
  11. スカパーJSAT|メディア事業確認日:2026-09-11 / 放送配信、光アライアンス、メディアソリューション。一般利用者と法人向けの違い。

次の選考準備に役立つ記事