3学部の違いを、自分の専門と仕事の接点から考える

東京外国語大学には言語文化学部、国際社会学部、国際日本学部があります。言語や地域への理解を土台にしながら、学部によって研究する対象や方法が異なります。就活では「外国語大学だから語学を使う仕事」とまとめず、自分が取り組んだ課題から仕事との接点を探しましょう。[1]‌‌‌‌‌​​​‌​​​‌​‌​‌​​‌‌‌​​‌‌​​​​‌​‌​​‌‌‌​‌​​​​​‌​​​‌​‌‌‌‌‌‌​‌‌​‌‌​

3学部の学びと進路を調べる入口
学部学びの特徴就活で整理すること
言語文化地域・超域の2コースで言語や文化を深く研究文献を読む、比較する、意味や背景を説明する経験
国際社会13地域を入口に社会科学を学び、3コースで専門を深める地域・制度・利害の違いを調べ、判断する経験
国際日本コース制を取らず、日本社会・文学文化・日本語・日本語教育の4分野を学ぶ日本を多角的に捉え、多文化の相手と協働する経験
[2] [3] [4]

言語文化学部の現在のコース名は地域・超域です。卒業資料には過去の入学者に適用された旧コースも載るため、現行の学びと区別してください。国際日本学部は2019年開設で、現在は卒業生の実績を確認できます。[2] [4] [5]

2025年度の学部卒業者は762人、就職者599人

2026年5月1日時点の2025年度進路資料では、学部卒業者は合計762人、就職者599人、進学者76人です。大学院の就職者を含めた数字ではありません。[5]

2025年度の学部別進路
学部卒業者進学者就職者一時的な仕事左記以外・不詳・死亡
言語文化343人36人272人2人33人
国際社会348人29人281人1人37人
国際日本71人11人46人0人14人
学部計762人76人599人3人84人
[5]

最後の列は資料の区分名で、全員を就職活動で不採用だった人と解釈することはできません。就職希望者数はこの表にないため、就職者を卒業者で割った割合を「希望者の就職率」として扱わないようにします。

学部全体の就職者の業種別内訳では製造業99人、情報通信業98人、卸売業・小売業61人、金融業・保険業57人、公務52人などです。外国語を使う職業に限った人数ではなく、企業・組織の業種分類です。[5]

上位就職先は学部別人数を確認し、職種は別に調べる

2025年度の上位就職先表は5月29日時点、非正規雇用を除く学部卒業者の実績です。全学で就職者が多い企業・官公庁等を選んだ表で、各学部の全就職先を網羅しているわけではありません。[6]

上位就職先の学部別人数例
就職先学部計言語文化国際社会国際日本
防衛省(自衛隊等含む)14人7人6人1人
外務省8人3人5人0人
日本航空7人3人3人1人
国際協力銀行6人0人6人0人
アクセンチュア6人2人4人0人
国土交通省6人5人1人0人
三菱重工業5人1人3人1人
全日本空輸5人4人1人0人
[6]

国際日本学部の列に掲載される企業が少ないことから、その学部の進路が少ないとは判断できません。全学の上位という抽出条件があるためです。また会社名から海外営業・客室乗務員・コンサルタント等の配属を推測しないようにしましょう。

官公庁への就職も、表の人数だけでは採用試験区分や担当部署はわかりません。「大手企業率」「外交官になる確率」のような個人の結果へ変換せず、応募先の業務と条件を調べる材料として使ってください。

語学の水準と、語学を使った行動を分けて伝える

語学試験の点数や専攻言語名は、できることを伝える一つの材料です。それに加えて、授業・研究・留学・学内活動で何を調べ、誰と協働し、何を説明したかを整理すると、自分の経験が具体的になります。

経験を整理する五つの項目
項目書き出す内容
目的どんな課題を理解・解決する必要があったか
情報資料や相手の話をどう確かめたか
自分の役割調査、連絡、説明、企画等で何を担当したか
見直し誤解や意見の違いにどう対応したか
学び仕事でも意識したい確認・協働の姿勢は何か

編集部の架空の例:「資料によって対象となる期間が異なったため、比較できる範囲を整理して発表しました」。語学や研究で得た力を大きな言葉でまとめるより、実際に行ったことを説明します。

留学経験がなくても、学内の協働や文献研究の経験を振り返れます。留学経験がある場合も、国名や期間だけでなく、現地で何を学び行動したかを伝えましょう。所属大学や渡航経験だけで評価を予想する必要はありません。

GCCの個別相談と、公務員向け支援を目的に合わせて使う

グローバル・キャリア・センター(GCC)は1年生から利用できます。CareerNaviで求人・インターンシップを検索し、ガイダンスやセミナーの情報を確認できます。OB・OG訪問のための情報も案内しています。[7]

アドバイザー面談はCareerNaviで予約でき、対面またはZoomで進路、業界・仕事、ES、面接・グループディスカッションなどを相談できます。添削してほしい書類がある場合は、予約完了メールの案内に従って準備しましょう。[8]

外交官等国家・地方公務員プログラムは、休学中を含む在学生が対象です。面談、面接カードや時事問題・憲法の論文答案の添削、省庁説明会等をオンラインで提供しています。学部にかかわらず、公務員を目指す場合の相談先になります。[9]

留学・卒業研究・実習・採用試験の予定が重なる場合は、一つの予定表にして相談してください。資格や教職、日本語教育などを目指す場合も、入学年度の履修条件と応募条件を分けて確認することが必要です。

今週は二件の募集と一つの経験を比較表にする

今日から進める手順
順番行動
1自学部の就職人数と、資料の年度・対象を確認する
2候補の仕事を二つ選び、業務・言語の使用場面・配属・育成体制を調べる
3授業や研究の経験を一つ、自分の行動まで書き出す
4留学や学修の予定と、応募・試験の締切をまとめる
5比較表と経験のメモを持って、GCCや教員へ相談する

「語学を生かす」の意味は、職場によって異なります。誰のどんな課題に関わりたいか、どの業務で力を使えるかまで確かめることで、納得できる応募先を選びやすくなります。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 学部・大学院/教育確認日:2026-09-11 / 全文。3学部。言文地域/超域、国社3コース、国日。
  2. 言語文化学部確認日:2026-09-11 / 全文。27専攻言語、3年から地域/超域2コース、人文学文献精読・ゼミ。
  3. 国際社会学部確認日:2026-09-11 / 全文。13地域、地域社会研究/現代世界論/国際関係3コース、地域+社会科学・少人数ゼミ。
  4. 国際日本学部確認日:2026-09-11 / 全文。2019開設、4分野コース制なし、2026/4科目、日本英語多文化コラボ・高校交流FW。DDPは学位取得可能、全員でない。日本語資格概要に注意必要。
  5. 2025年度卒業・修了者進路状況確認日:2026-09-11 / 全2頁文字画像。2026/5/1。p1卒言343国社348国日71。p2言343進36就272一時2他33、社348進29就281一時1他37、日71進11就46一時0他14。学部762進76就599一時3他84。就職希望・率なし。院p1/2人数違いあり不使用。業種人数と職種別。
  6. 2025年度学部卒業者就職先上位企業確認日:2026-09-11 / 1頁全文文字画像、5/29時点、非正規除く、全学上位企業のみの各学部内訳。国日掲載6先各1。他に先がない意味ではない。学部別人数・全学計を分離、採用職種不明。
  7. グローバル・キャリア・センターのサービス確認日:2026-09-11 / 全文。1年から利用、ガイダンス個別相談、CareerNavi求人インターン/OB情報。
  8. キャリア・アドバイザーとの面談確認日:2026-09-11 / 全文。CareerNavi予約、GCC対面/Zoom、ES事前送付予約メールに従う。キャリア全般、面接GD。
  9. 外交官等国家・地方公務員プログラム確認日:2026-09-11 / 全文。休学含む在学生対象全オンライン。進路面接相談、面接カード/論文時事憲法添削、省庁説明。個人連絡値不使用。

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