大谷大学の就職率99.1%は、就職希望者が分母

大谷大学が公表する2025年度の学部卒業者は742人です。このうち就職希望者667人、就職者661人で、就職率は99.1%となっています。卒業者全員の99.1%が就職したという意味ではありません。まず分母と対象年度をそろえて確認しましょう。[1] [2]‌‌​​​​‌‌​‌‌​​‌‌​​‌​‌‌​​​‌‌​‌‌‌​‌‌‌​​​​​‌‌‌​‌​​‌​​‌‌​‌​​​​​‌​​​​​

2025年度卒・学部別就職状況
学部卒業者就職希望者就職者就職率
文学部266人219人217人99.1%
社会学部249人231人229人99.1%
教育学部129人125人124人99.2%
国際学部98人92人91人98.9%
学部合計742人667人661人99.1%
[1] [2]

就職希望者と就職者の差は6人です。一方、卒業者と就職希望者の差を、就職できなかった人数と読み替えることはできません。個々の進路はこの表だけでは分からず、進学などを検討する学生も含めて一律に判断しないことが大切です。

就職先は学部・学科の範囲を確かめて読む

2025年度・学部別ページに載る進路の例
学部掲載先の例確認したいこと
文学部真宗大谷派宗務所、南丹市役所、あいの風とやま鉄道、日本郵便など学科ごとに掲載先が異なり、自坊への進路も含む
社会学部四国銀行、SGホールディングス、京都府庁、南山城学園など現代社会・コミュニティデザインの学科別。コース別ではない
教育学部京都市立小学校、大津市立小学校、自治体・私立園など初等・幼児の区分、校種や園種、採用形態
国際学部羽田空港サービスグループ、Kスカイ、全日空商事デューティーフリー、百十四銀行など会社名とグループ名、応募する職種の違い
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この一覧は掲載例の抜粋です。大学全体の企業一覧を特定学部の実績にしたり、企業名から営業・技術・客室乗務員などの職種を推定したりしないようにします。各企業の採用人数や配属先が分からなければ、就職のしやすさの順位にはできません。

気になる企業や自治体が見つかったら、現在の募集要項で仕事内容、勤務地、応募資格、選考方法を調べます。大学の実績は選択肢を知るきっかけであり、自分の年度にも同じ採用が行われることの保証ではありません。

学部での経験を、自分が行った作業に分ける

専門がそのまま職業名にならなくても、授業や研究で取り組んだ行動は応募書類の材料になります。次の表は就職実績の分類ではなく、経験を振り返るための編集部の整理例です。

経験を言葉にするための問い
学び・活動振り返る問い
文献研究・卒業論文何を問い、どの資料を比べ、考えをどう修正したか
社会調査・地域活動誰の話を聞き、何が当初の想定と違い、誰と調整したか
模擬授業・保育実習どんな目標を立て、相手の反応から何を見直したか
語学・異文化交流意思が伝わらないときに、表現や確かめ方をどう変えたか

編集部の架空の例:「グループ発表で資料の読み方が分かれたため、出典と対象時期を一覧にしました。共通して言えることと判断が分かれる点を整理し、結論を書き直しました」。実際の経験に置き換え、自分の担当とチーム全体の成果を区別するための例です。

研究内容を正確に説明する準備には総合研究室も利用できます。専攻別の助教が課題や論文作成の相談に応じるため、研究上の疑問を整理したうえで、キャリアセンターで専門外の人へ伝える表現を相談すると進めやすくなります。[10] [7]

学年別支援を使い、経験と応募準備を積み重ねる

大学は1年次からキャリアスタッフやアドバイザーへの相談機会を設け、学年に応じたキャリアデザイン科目や就業体験を案内しています。入学時と3年次にはGPS-Academicを行い、その結果を振り返る機会も設けています。[7] [8]

学年ごとの準備の進め方
時期大学の案内と使い方
1年次自己理解や資格講座の情報を確認し、授業・活動で関心を持ったことを記録する
2年次キャリアデザインの基礎・実践を通して、働き方と自分の関心を考える
3年次発展的なキャリア科目や就業体験、企業研究を利用し、応募に向けて経験を整理する
4年次個人面談、企業との接点、書類・面接対策を利用して選考を振り返る
[7] [8]

正課の産学連携教育プログラム特殊演習では、10日から2週間以上の就業体験が案内されています。参加できる時期や条件、履修上の扱いはその年度の募集で確かめましょう。体験の前に知りたい仕事を決め、終了後は実際に見た業務と学びを記録します。[8]

早くから希望業界を一つに絞る必要はありません。説明会や体験で分かったことを比較し、仕事内容、働く場所、学びたいことなど、自分が重視する条件を少しずつ明確にしてください。

教員・保育職は、免許と採用区分を別々に見る

教育関係の進路では、免許状を取得することと採用されることを分けて確認します。教職支援センターでは、履修計画、実習、指導案・模擬授業、採用試験などについて相談できます。[9]

大学には年度全体の就職統計とは別に、2026年3月卒業・修了生の免許状取得・採用状況もあります。この資料の教員就職者は教諭・講師を含むため、正規教諭だけの採用人数ではありません。学部卒の年度統計と大学院を含む3月卒の採用資料を、同じ対象として合算しないようにします。[14]

企業への応募と教職を並行して考える場合は、試験日、実習予定、提出期限を書き出し、キャリアセンターと教職支援センターへそれぞれ相談します。どちらかの準備を後回しにする前に、必要な手続きと時間を把握しておきましょう。

新しい専攻・学科と、過去の就職実績を区別する

教育学部の初等教育コースには2026年4月に数理教育専攻が新設されました。また、国際学部の国際文化学科では、コースの案内が2026年度以降と2025年度以前の入学生で分かれています。現在の紹介ページの内容を、自分の入学年度の履修内容と照合してください。[13] [11]

国際学部の京都文化学科は2027年春の開設予定として案内されています。2025年度卒業者の就職先や、既存学科の学生紹介は、この新学科の卒業実績ではありません。新しい教育の説明と、すでに卒業した学生の実績を分けて読むことが大切です。[12] [6]

過去3年の統計にも旧文学部の国際文化学科と国際学部が別に掲載されています。同じような名称があっても、所属や対象年度を確かめずに合計したり、連続した同じ学科の数字として比較したりしないようにしましょう。[2]

今週は、一つの経験と一つの募集要項を持って相談する

まず授業や活動で工夫した経験を一つ、短い文章にします。次に関心のある仕事の募集要項を一つ読み、応募条件と仕事内容を書き出してください。その二つを持って相談すると、経験の伝え方と、これから準備する点を具体的に確認できます。

大谷大学は応募書類、面接、グループディスカッションなどのセミナーや企業説明会を案内しています。選考でうまく話せなかった場合も、実際の質問と自分の回答を記録し、次の応募に向けて見直しましょう。[7]

高い就職率は参考情報の一つです。実績の対象を確かめながら、自分が取り組みたい仕事と、大学で積み重ねた経験の接点を探していくことが進路選択につながります。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 就職実績・大学全体確認日:2026-09-11 / 2025年度全742/667/661、学部比較
  2. 2023~2025年度各学科の就職実績確認日:2026-09-11 / 年度別・学部学科別の人数と率
  3. 就職実績・文学部確認日:2026-09-11 / 2025年度5学科の掲載先、自坊を含む
  4. 就職実績・社会学部確認日:2026-09-11 / 2025年度2学科の掲載先
  5. 就職実績・教育学部確認日:2026-09-11 / 2025年度初等・幼児掲載先
  6. 就職実績・国際学部確認日:2026-09-11 / 2025年度企業名・グループ名の原表記
  7. 就職支援概要確認日:2026-09-11 / 1年から相談、GPS入学・3年、ES面接企業説明会
  8. キャリア形成支援概要確認日:2026-09-11 / キャリアデザイン段階科目、正課就業体験、4年個人面談
  9. 教職支援センター確認日:2026-09-11 / 履修免許実習模擬授業採用試験
  10. 総合研究室確認日:2026-09-11 / 学部学年を問わず研究相談
  11. 国際文化学科確認日:2026-09-11 / 2026年度以降と2025以前コース区別
  12. 京都文化学科確認日:2026-09-11 / 2027年春開設予定。既存国際文化学生の声を新学科実績と扱わない
  13. 初等教育コース確認日:2026-09-11 / 2026年4月数理教育専攻新設
  14. 卒業生の免許状取得・採用状況確認日:2026-09-11 / 2026年3月卒・2026年5月1日現在、教諭講師含む。年度統計との対象差

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