就職率99.2%と、教員・保育職への就職を区別する

大谷大学教育学部の2025年度卒業者は129人で、就職希望者125人中124人が就職しています。大学公表の就職率は99.2%です。コースごとの数字は次のとおりで、この率がそのまま正規教員や公立園への採用率になるわけではありません。[1] [2]​‌‌​​​​‌‌‌​‌‌​​‌​​‌‌​‌​‌​‌‌‌​‌​​‌‌​‌​‌‌‌‌​​‌‌‌​​​‌​‌​‌​​‌​​​‌​​‌

2025年度卒・コース別就職状況
コース卒業者就職希望者就職者就職率
初等教育47人47人46人97.9%
幼児教育82人78人78人100%
[2]

就職先を判断する際は、就職した人数、免許状を取得した人数、教員として働く人数を分けて確認しましょう。免許の取得と採用試験の合格、実際の就職はそれぞれ別の段階です。

教員就職の別集計は「2026年3月卒」が対象

教職支援センターの採用・免許状資料は2026年3月卒業・修了生が対象で、2026年5月1日現在の数字です。教育学部の欄では、初等教育コースの卒業47人に対して教員就職者39人、幼児教育コースの卒業81人に対して教員・保育職就職者69人とされています。[3]

2026年3月卒の教育学部欄
コース卒業者免許状取得者教員等への就職者
初等教育47人46人39人
幼児教育81人77人69人(教員・保育職)
[3]

教員就職者には教諭・講師を含み、人数は実人数です。正規教諭だけの人数と断定しないようにします。また、年度全体の就職表では幼児教育の卒業者が82人ですが、この3月卒の表は81人です。対象時期が異なる表の分母を混ぜて率を作らないことが大切です。[1] [2] [3]

同じページ冒頭の採用先一覧には他学部・大学院も含まれます。教育学部単独の就職先を調べるときは、学部の就職実績ページを確認してください。[1] [3]

初等教育と幼児教育では、応募先の比べ方が違う

2025年度・学部ページの主な掲載先から抜粋
コース掲載例
初等教育京都市立小学校、宇治市立小学校、大津市立小学校、彦根市立小学校、高槻市立小学校、福井県公立小学校など
幼児教育・公立京都市、大津市、守山市、野洲市、米原市、茨木市など
幼児教育・私立菊の花幼稚園、広野幼稚園、西大路保育園、茶臼山こども園、日吉幼稚園など
[1]

各学校・自治体・園ごとの人数は公表されていません。掲載されているから採用されると考えず、募集する職種、必要な免許・資格、採用区分、試験の内容と時期を確認しましょう。

幼児教育では、幼稚園、保育所、認定こども園などの仕事内容や勤務条件を比べます。教育・保育方針に加え、新人が相談する相手、職員間の情報共有、実務を学ぶ機会を見学で尋ねると、働き始める姿を具体的に考えられます。

模擬授業や企画運営で、考えて改善した過程を話す

初等教育コースは小学校10教科の模擬授業を行い、指導案、教材、板書などの実践を学ぶ方針です。地域の子どもと交流する企画では、学生が準備、進行、安全管理などの運営に関わることも紹介されています。[4]

採用試験の面接では「子どもが好き」から一歩進み、学びをどう支えたいかを自分の経験に結び付けましょう。模擬授業の目標、子どもの理解を確かめる方法、指摘を受けて直した箇所を順に説明します。

編集部の架空の例:「模擬授業で説明が長いと指摘され、問いと図を一つずつ示す構成に変えました。相手の反応を確かめてから進む時間を入れ、授業後に指導案を見直しました」。実習先での実績を作らず、自分が実際に行った改善に置き換えて使う例です。

イベント運営でも、役職名だけより、準備の抜けにどう気づき、誰と相談し、どう修正したかを話せると行動が伝わります。学校現場の経験は、児童が特定される情報を出さず、自分の学びを中心に整理してください。

幼児教育は、子どもの姿を観察して考えた経験を整理する

幼児教育コースは1年次から保育現場を体験し、音楽・造形などの表現、発達、教育、福祉を学ぶ機会を設けています。幼稚園教諭一種免許状と保育士資格の取得が可能と案内されていますが、取得には必要な履修等を満たすことが前提です。[5] [6]

志望理由を考えるときは、子どもの何を見て、その行動をどう理解し、指導者に何を相談したかを振り返ります。遊びや製作の完成度だけでなく、参加しやすい環境や声のかけ方をどう考えたかも材料になります。

演習や地域の子育て支援で保護者との関わりを経験したなら、相手の話を聞いて自分の思い込みに気づいた場面を整理しましょう。子どもの育ちについて一つの方法が常に正しいと言い切らず、学び続けたい点も伝えてください。

ピアノや製作に不安がある場合は、不得意な点を隠すより、練習方法と改善の経過を整理します。応募先で求める実技や試験内容は異なるため、現在の募集案内で準備の優先順位を決めましょう。

2026年新設の数理教育専攻は、過去の実績と分ける

初等教育コースには2026年4月に数理教育専攻が新設されました。数学への関心を教える力へ結び付ける実践的な学びとして紹介されています。2025年度卒の就職率や小学校の掲載先は、この新専攻の卒業実績ではありません。[4]

在学生は自分の入学年度の履修要項と取得予定免許を確認してください。現在の学科紹介に中学校・高等学校の内容があっても、すべての年度の学生が同じ履修や実習を経験しているとは限りません。将来の学びと、応募書類に書ける自分の経験を分けることが大切です。

教職と実習の窓口を、具体的な相談に使う

教職支援センターでは、免許取得に向けた履修計画、実習、学校ボランティア、指導案や模擬授業、採用試験について相談できます。教職アドバイザーや、教科書・指導要領・試験対策資料などを利用でき、第1学年からの活用が勧められています。[7]

幼児教育コースの実習については、実習支援センターが事前学習の資料を整え、質問に対応しています。園の情報と自分が確認したい点を持参し、実習の目的や準備を相談しましょう。[8]

教職以外の就職や、企業と並行して検討したい場合は、全学のキャリアセンターも利用できます。個別相談、企業研究、応募書類・面接のセミナーなどを通して、教育の学びをどの仕事へつなげるか考えられます。[9]

今週は、応募条件と一つの実践経験をそろえる

最初に希望する校種・園・職種の条件を確認し、免許・資格、締切、試験内容を書き出します。次に実習・模擬授業・企画から一つ選び、考えて直した過程を短くまとめましょう。下書きと募集要項を持って相談すると、準備の不足を具体的に確認できます。

就職率だけで進路を決めず、自分がどのような学びや生活を支えたいかを言葉にしてください。その希望と、実際の職場や選考の条件を結び付けることが、応募先を選ぶ軸になります。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 就職実績・教育学部確認日:2026-09-11 / 2025年度卒129希望125就124、コース就職先
  2. 2023~2025年度各学科の就職実績確認日:2026-09-11 / 1頁2025初等47/47/46、幼児82/78/78
  3. 卒業生の免許状取得・採用状況確認日:2026-09-11 / 2026年3月卒2026-05-01。初等47免46教員39、幼児81免77教員保育69。教諭講師含む。全学院一覧別
  4. 教育学科 初等教育コース確認日:2026-09-11 / 小学校10教科模擬授業、企画運営、2026数理教育専攻新設
  5. 教育学科 幼児教育コース確認日:2026-09-11 / 1年現場体験・表現・発達福祉・保護者との交流
  6. 教育学部確認日:2026-09-11 / 2コース、幼稚園一種・保育士取得可能
  7. 教職支援センター確認日:2026-09-11 / 履修相談、模擬授業、指導案、教職助言、資料
  8. 実習支援センター確認日:2026-09-11 / 幼児教育と社会福祉の実習支援、資料事前学習
  9. 就職支援概要確認日:2026-09-11 / 全学キャリア面談・企業説明会・ES等

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