名古屋造形大学の就活は、作品づくりと仕事選びを並行して進める

名古屋造形大学の2025年度の学部就職決定率は90.7%です。就職希望者237人に対し就職者215人という集計で、卒業者全員の就職割合とは異なります。大学院修了者の就職状況も別に公表されています。[1] [2]‌​​‌‌​​​‌‌​​​‌‌‌‌‌‌​​​​​​‌‌​‌‌‌‌‌​​​​​​​‌​‌‌‌‌‌​​‌​‌​‌‌​‌​​​​‌‌​

大学は、ポートフォリオ添削、履歴書・ES添削、面接対策、個人面談などを案内しています。作品集を作り終えてから相談するだけでなく、希望する仕事と作品の選び方を合わせて確認しましょう。[3]

制作の専門を直接使う職種と、企画や営業などほかの職種では、伝える経験も異なります。企業の事業と募集職種を調べ、自分が何を担当したいかを具体的に考えることが出発点です。

学部と大学院の実績を分けて確認する

2025年度の進路状況・2026年5月1日現在
項目学部大学院
卒業・修了者数268人22人
就職希望者数237人15人
就職者数215人8人
就職決定率90.7%53.3%
進学者数11人0人
[1]

就職決定率は就職者を就職希望者で割った値です。学部の90.7%と大学院の53.3%を合算したり、一方を大学全体の率として使ったりしないようにします。[1] [2]

学部の3年間の進路表には「就職率83.7%」も掲載されています。こちらは卒業者268人から進学者11人を除いた257人が分母です。同じ就職者215人でも、分母によって率が変わります。[2]

学部の「その他」42人には、創作活動、家事従事、アルバイト、進学準備、就職活動中などが含まれます。全員を同じ状況とみなさず、企業就職以外の進路も区別して考えましょう。[2]

過去3年間の変化は、人数と一緒に読む

学部卒業生の就職決定率の推移
年度就職希望者就職者就職決定率
2023年度189人157人83.1%
2024年度207人185人89.4%
2025年度237人215人90.7%
[2]

公表値では就職決定率が上がっていますが、希望者の人数も変わっています。この表だけで上昇の原因や、特定の職種への採用が増えたかを判断することはできません。[2]

また、大学名や率から個人の選考結果を予測することはできません。自分の希望職種に必要な作品、経験、応募条件を確認し、準備の不足を具体的に補いましょう。

就職先は、企業名と募集される仕事を分けて調べる

2025年度の主な進路先から抜粋・企業別の学部/院内訳なし
掲載分野企業例
映像角川大映スタジオ、CTV MID ENJIN
ゲーム・アニメ等日本一ソフトウェア、WIT STUDIO、IMAGICA GEEQ
広告・デザイン等GRAPHITICA、日本アーツ、竹田印刷
建築・住宅清水建設、東急建設、池下設計
空間デザインスペース、ムラヤマ
メーカーユニソン(商品企画)、ナゼロ(営業・企画)
小売カインズ、アルペン
[1]

主な進路先一覧は、学部と大学院の進路をまとめた資料に掲載されています。企業別人数、学部・大学院の内訳、領域別の内訳はありません。特定領域の採用実績として読み替えないようにします。[1]

一部の企業には職種が添えられていますが、すべてに記載があるわけではありません。ゲーム会社への就職をすべてデザイナー職とするなど、企業名から担当業務を推測しないでください。

現在の募集職種や応募条件は、企業の採用情報で確認します。過去に採用があった会社でも、自分が希望する職種を募集しているかは別の確認が必要です。

5領域の学びから、自分が伝えたい経験を選ぶ

大学は、美術表現、視覚表現、地域建築、空間作法、情報表現の5領域を紹介しています。芸術表現、伝えるための視覚表現、地域と建築、生活空間のデザイン、映像やWeb等による情報表現をそれぞれ学ぶ方向です。[4]

作品集では、自分の領域の説明だけでなく、制作したものの目的と工夫を示しましょう。技法やソフト名に加え、誰に何を伝えたかったか、どのような場面で使うものかを説明します。

専門を直接使う職種以外でも、課題の整理、案の比較、共同作業、期限に向けた進行などの経験を伝えられます。ただし、制作経験がそのまま実務経験になるわけではないため、授業課題と仕事として行った制作は分けてください。

ポートフォリオは応募条件を確認してから構成する

作品集を準備する順序
手順行うこと
1.応募条件を確認形式、容量、作品の種類、締切を確認する
2.作品を選ぶ希望職種に伝えたい経験から選ぶ
3.過程を整理目的、調査、試作、改善を短くまとめる
4.役割を明記共同制作では自分の担当を区別する
5.相談して直す説明量や構成を見直す

編集部の架空の例です。「使う人の動きを考えて配置案を複数作り、比較しました。講評で指摘された点を修正し、変更理由を記録しました」。完成作品に加え、実際に考えた過程を説明してください。

大学は先輩のポートフォリオをキャリア支援課で随時閲覧できると案内し、作品集の添削も行っています。構成や説明の工夫を参考にし、自分の制作内容に合わせて整えましょう。[3]

共同制作の成果を一人の実績として見せず、作品や素材を提出してよい範囲も確認します。公開前の依頼制作などは、相手との約束に沿って扱ってください。

企業説明会と個別相談を、仕事の理解につなげる

大学のキャリアサポートは、1年次に全学生必修のキャリアデザインを実施すると案内しています。また、2025年度の学内企業説明会は21回と公表されています。[3]

説明会では、作品に求められる内容だけでなく、入社後の業務、チームでの進め方、配属、働く場所を確認しましょう。説明を聞いた後は、関心を持った点と分からなかった点を記録します。

個人面談やES・面接対策には、作品の概要と企業比較を持参すると、相談する点を絞れます。「制作が好き」という気持ちに、なぜその会社でその仕事をしたいのかを加えて整理してください。

大学はインターンシップも支援し、手続きをすれば単位認定が可能と案内しています。条件は学務課で確認し、実習を通じて何を知りたいかを決めて参加しましょう。[3]

就職・進学・創作活動を、準備と期限で比較する

進路に迷う場合は、それぞれの目的、必要な準備、期限を並べます。就職なら募集職種と作品提出、進学なら研究・制作テーマと出願条件、創作活動なら発表の場や継続方法を具体化してください。

まだ進路が決まらなくても、制作した作品を一つ選び、目的、自分の役割、改善した点を記録できます。相談で確認したいことを一つ決め、次に取る行動を明確にしましょう。

名古屋造形大学の就活では、進路統計の対象を分けて読み、作品と制作過程を希望する仕事へつなぐことが大切です。学内の作品集相談や企業情報を使い、自分が納得できる選択肢を調べていきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 2025年度卒業生・修了生の進路状況確認日:2026-09-10 / 2026-05-01。学部268卒237希望215就決90.7進11、院22修15希望8就53.3。企業学部院内訳なし。
  2. 学部卒業生過去3年間の就職・進学状況確認日:2026-09-10 / 2023希望189就157決83.1、2024希望207就185決89.4、2025希望237就215決90.7。最新その他42、創作等含む。
  3. キャリアサポート確認日:2026-09-10 / 1年必修career design、2025企業説明21回、portfolio添削・閲覧、ES面接相談、インターン認定要手続。
  4. 学部・大学院確認日:2026-09-10 / 美術表現・視覚表現・地域建築・空間作法・情報表現5領域。

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