名古屋造形大学造形学部の就活は、作品と制作過程を仕事へつなぐ

名古屋造形大学は、美術表現、視覚表現、地域建築、空間作法、情報表現の5領域を紹介しています。作品制作や設計の専門を深めながら、表現の目的や相手を考える学びが特徴です。[3]​​​‌‌‌‌​​‌​‌​​‌‌​​​​​​​‌​‌​​‌​‌‌‌​​‌‌‌‌​‌‌​‌​​‌​​‌​‌‌‌‌‌‌‌‌‌‌‌​‌

2025年度の学部卒業者は268人、就職希望者は237人、就職者は215人で、就職決定率は90.7%でした。作品を活かす仕事を考える際も、就職者数と進学などの進路を分けて確認しましょう。[1] [2]

就活では、完成作品だけでなく、何を目指し、どんな方法を試し、どう改善したかを説明することが大切です。応募する職種に合わせて作品を選び、自分の担当と制作の過程を整理していきましょう。

就職決定率90.7%と、就職率83.7%は分母が違う

2025年度・学部卒業生の進路
項目人数・割合
卒業者数268人
就職希望者数237人
就職者数215人
就職決定率90.7%
進学者数11人
就職率(卒業者から進学者を除く)83.7%
その他42人
[1] [2]

就職決定率は就職者215人を就職希望者237人で割った値です。一方、3年間の進路表で「就職率」として掲載されている83.7%は、卒業者268人から進学者11人を除いた257人を分母にしています。[2]

その他42人には、創作活動、家事従事、アルバイト、進学準備、就職活動中などが含まれます。全員を同じ状況とみなしたり、就職できなかった人数と断定したりしないようにします。[2]

2025年度の進路資料は2026年5月1日現在の集計です。大学院修了者の実績も別に載っていますが、上の表は学部だけの人数を使っています。[1]

就職率から、クリエイティブ職への採用率や、希望企業への内定率は分かりません。希望する職種の募集条件と、必要な作品・経験を別に確認してください。

2025年度の進路先例は、学部・大学院の内訳に注意する

2025年度の主な進路先から抜粋・企業別の学部/院内訳なし
掲載分野企業例
放送・映像角川大映スタジオ、CTV MID ENJIN
ゲーム・アニメ等日本一ソフトウェア、IMAGICA GEEQ、WIT STUDIO
広告・デザイン・IT・印刷GRAPHITICA、日本アーツ、竹田印刷
建築・住宅清水建設、東急建設、中日設計
空間デザイン・ディスプレイスペース、ムラヤマ
メーカーユニソン(商品企画)、大光電機(デザイン)、ケイ・ウノ(制作)
[1]

この一覧は、学部卒業生と大学院修了生の進路をまとめた資料に掲載されています。各企業の人数や学部・院の内訳、領域別の内訳は示されていないため、学部だけのランキングや特定領域の実績として扱いません。[1]

メーカー欄の一部には仕事の記載がありますが、すべての企業に職種が示されているわけではありません。企業名からデザイナーやアニメーターへの採用を一律に推測せず、応募する募集区分を確認しましょう。

大学の資料には、小売、金融系、教員、サービスなどの進路も掲載されています。制作の専門を直接使う仕事だけでなく、自分が関心を持てる業務との接点を広く調べてください。[1]

5領域の学びを、制作の目的と相手から説明する

大学が紹介する領域の学び
領域学びの方向
美術表現芸術表現を研究し、表現の原点や本質を探る
視覚表現イラスト、マンガ、グラフィック等を通じ、伝えることを考える
地域建築地域社会や周辺環境との関係から建築・まちづくりを学ぶ
空間作法インテリア、プロダクト、グラフィックを他者への配慮から考える
情報表現映像、アニメ、3DCG、ゲーム、Web等で情報を形にする
[3]

学びの分野を説明するときは、使った技法やソフト名だけでなく、誰に何を伝えたかったか、どんな使い方や場面を想定したかを示しましょう。自分の作品の目的が分かると、制作上の判断も説明しやすくなります。

現在の領域紹介と、過去の卒業生の就職実績は別の情報です。現在の領域名から過去の企業別人数を割り振ったり、領域ごとの採用率を推計したりしないようにします。

建築や教育など資格に関わる職種を考える場合は、自分の入学年度・履修内容と必要な条件を確認してください。領域を学んだことだけで資格や採用が決まるとは限りません。

ポートフォリオは、完成作品と判断の過程を組み合わせる

作品集を準備するときは、募集要項で提出形式、容量、作品の種類、締切を確認します。そのうえで、応募する仕事と関係のある作品を選び、どの経験を伝えるかを決めましょう。

作品ごとに整理する情報
項目説明すること
目的誰に何を伝える・提供する作品か
条件課題の制約や想定した利用場面は何か
過程調査、案の比較、試作をどう行ったか
役割共同制作の中で自分は何を担当したか
改善講評や検証を受けて何を変えたか

編集部の架空の例です。「案内表示を制作する際、遠くから見た場合を想定して文字と配色を比較しました。講評で指摘された読みにくさを修正し、変更理由を記録しました」。実際の課題で行ったことに置き換えてください。

自主制作、授業課題、依頼を受けた仕事は区別します。提案段階の作品を実際に採用された制作物として見せたり、共同制作をすべて自分一人の成果として説明したりしないようにしましょう。

作品に使った素材や共同制作者の扱いも整理し、提出・公開してよい範囲を確認します。専門的な評価を受ける場面だけでなく、専門外の相手にも目的と自分の行動が伝わる説明を用意してください。

作品集の添削と先輩のポートフォリオを活用する

キャリア支援課は、ポートフォリオ添削、履歴書・ES添削、面接対策、個人面談などを案内しています。先輩が内定を得たポートフォリオは、展示会のほかキャリア支援課で随時閲覧できるとされています。[4]

先輩の作品を見るときは、内容をまねるのではなく、目的や制作過程の見せ方、作品の順序、説明量などを確認しましょう。自分が伝えたい経験に合う構成へ置き換えることが大切です。

添削では、「良い作品か」だけでなく、応募する職種に合っているか、自分の役割が分かるか、説明が長過ぎないかを相談します。作品の選定段階から相談できるよう、候補と募集条件を一緒に整理してください。

大学は1年次に全学生必修のキャリアデザインを実施し、早い段階から職種や適性を考える支援を行うと案内しています。制作と進路準備を別々に考えず、授業での気付きを記録しておきましょう。[4]

就職・進学・制作活動は、それぞれの準備を具体化する

就職を目指す場合は、応募する仕事と作品の準備を整理します。進学を考える場合は、研究・制作をさらに深めたい理由、指導体制、出願条件を確認しましょう。

制作活動を続けたい場合も、どんな作品を、どの場で発表し、活動をどう継続するかを具体的に考えます。統計の「その他」という一つの区分だけで、自分に合う進路かを判断することはできません。

大学はインターンシップの支援も案内し、手続きをすれば単位認定が可能としています。利用する場合は学務課で条件を確認し、実習で何を知りたいかを整理して参加しましょう。[4]

名古屋造形大学造形学部の就活では、作品の完成度に加え、目的に向けて考え、試し、改善した過程を伝えることが大切です。学内の作品集相談や企業情報を使い、自分の制作経験と仕事の接点を具体化していきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 2025年度卒業生・修了生の進路状況確認日:2026-09-10 / p1本文画像。2026-05-01学部268卒237求職215就90.7進11。企業一覧学部院区分なし。
  2. 学部卒業生過去3年間の就職・進学状況確認日:2026-09-10 / p1本文画像。2025就率83.7決定90.7他42。進学率注3誤記疑い不引用。
  3. 学部・大学院紹介確認日:2026-09-10 / 現在5領域概要。美術視覚地域建築空間作法情報表現。
  4. キャリアサポート確認日:2026-09-10 / 1年キャリアデザイン必修、portfolio添削先輩作品閲覧個人面談、実習認定条件。

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