CIと映像の卒業後の進路を分けて確認する
造形構想学部は、クリエイティブイノベーション学科(以下CI)と映像学科の2学科です。大学の2025年度進路状況は2026年4月1日現在の集計で、卒業者・就職希望者・就職者・進学者・その他を区別しています。[1] [2]
| 学科 | 卒業者 | 就職希望者 | 就職者 | 進学者 | その他 |
|---|---|---|---|---|---|
| CI | 78 | 56 | 54 | 6 | 18 |
| 映像 | 82 | 36 | 33 | 15 | 34 |
大学公表の就職率はCIが96%、映像が92%ですが、いずれも就職希望者が分母です。卒業者全員が就職を希望した結果ではありません。「その他」は作家活動を含む区分で、全員の活動内容や収入の状況まで示すものではないため、全員が作家になったとも、全員が就職できなかったとも読めません。[1]
映像学科は2019年に造形学部から造形構想学部へ移設されています。現在の学部を調べる際は旧所属の情報と区別し、大学院の造形構想研究科の修了者数も、この学部卒業者の人数には合算しません。[1] [2]
CIでは、課題を見つけた根拠と試した過程を伝える
CIは、1・2年次に鷹の台キャンパスで造形・教養と現代社会・産業知識を学び、3・4年次には市ヶ谷キャンパスで専門領域とプロジェクトに取り組む構成です。学科紹介では、クリエイティブビジネス、クリエイティブテクノロジー、クリエイティブヒューマンバリューの3領域が示されています。[3]
サービスデザインやUXデザイン、コミュニティデザインなどを扱い、社会解決型プロジェクトへの参加が学びの特徴です。就活で「課題解決力がある」とだけ書くより、誰のどの状況を観察し、課題をどう定め、案をどのように試したのかを示すと、学修経験の中身を伝えやすくなります。[3]
| 段階 | 書き出す内容 |
|---|---|
| 課題設定 | 観察や対話で分かったこと、当初の想定との違い |
| 構想 | 複数案を比較した理由、実現に必要な条件 |
| 試行 | 試作品や提案を誰に見せ、何を確かめたか |
| 変更 | 反応を受けて修正した点、自分が担当した判断 |
編集部の架空の例として、地域の交流企画を考えた学生なら、参加者を増やす案を出したことだけでなく、住民への聞き取りから参加しづらい理由を整理し、開催方法を変更した過程を話せます。実際には検証していない効果を成果として付け加えず、自分が確かめた範囲と今後の課題を分けてください。
学科紹介では、デザイナー職に加えて企業の総合職や自治体職員、大学院への進路が示されています。応募先が企画、営業、調査、デザインのどこを募集しているのかを確認し、同じ経験から、その仕事に近い担当や判断を選んで説明しましょう。[3]
映像では、作品全体と自分の制作工程を分ける
映像学科では映像・音・言語・造形から表現を学び、写真、映画、アニメーション、イメージコンピューティング、メディアアート、映像空間の6領域を横断するカリキュラムが紹介されています。卒業制作は学生自身が制作・上映・展示まで実現する構成です。[4]
応募時には作品名や上映歴だけでなく、脚本、撮影、編集、音、制作進行など、自分がどこを担当したかを明確にします。共同作品を見せる場合は、チーム全体の成果と自分の判断を分けることで、面接で具体的な質問に答えやすくなります。
たとえば撮影の工夫を話すなら、使用機材の名前だけで終えず、どんな見え方を目指し、条件の中で構図や照明をどう選んだかを整理します。編集なら、伝えたい内容に合わせて順番や長さをどう変えたかを説明できます。これは経験の整理方法の提案であり、採用側が必ずこの順で評価するという意味ではありません。
ポートフォリオに動画を載せる場合は、応募先の指定を確認し、再生できる形式や提出方法をそろえます。応募時点で公開できる範囲の素材を用い、担当工程が分かる短い説明を添えましょう。作品の鑑賞体験と、採用担当者が限られた時間で経験を把握する目的を両方考えて編集します。
就職先の社名と、募集される仕事を照合する
大学の映像学科の「過去3年間の主な就職先」には、AOI Pro.、東北新社、CloverWorks、MAPPA、TBSテレビなどが掲載されています。映像制作に関連する企業を調べる手掛かりになりますが、社名だけでは採用された職種・人数や、現在募集中の仕事は分かりません。[1]
CIの就職先一覧には博報堂、楽天グループ、LINEヤフー、茅ヶ崎市役所などが掲載されています。ただし同学科の一覧は「主な就職先」という見出しで、対象期間が明記されていません。2025年度の人数表と並んでいても、これらの企業・自治体を同年度だけの就職先と断定することは避けます。[1]
企業を比較する際は、事業内容、募集職種、担当する工程、応募に必要な作品や書類を並べてみます。同じ映像関連企業でも制作の仕事と管理・営業の仕事では、伝える経験が変わります。自治体を検討する場合も、希望する分野の仕事へ必ず配属されるとは考えず、募集区分や選考方法を確認してください。
CIで作った映像作品をデザイン職向けに見せる場合も、映像学科で行った企画調整を総合職向けに話す場合もあります。学科名だけで職種を決めず、自分が実際に行った行動と募集内容の重なりを探すことが大切です。
作品と応募書類を、相談の場で一緒に見直す
キャリアセンターでは資料や先輩のポートフォリオを閲覧でき、個別相談はムサビ進路ナビで予約します。公式の支援紹介では、エントリーシート、面接、ポートフォリオの相談や、ポートフォリオラボ、ジョブトークなども案内されています。[5] [6]
CIの学生ならプロジェクト概要と自分の担当、映像の学生なら作品と担当工程を示すメモを持参し、応募先の募集内容と一緒に確認すると、相談したい点を絞れます。「何を見てもらいたいか分からない」段階なら、その迷いと、考えている職種を先に書き出しましょう。
就職以外の道を考える学生向けには、作家・フリーランス・起業家を扱う企画もあります。進学や制作活動を考えている場合も、周囲が就活を始めたことだけで結論を急がず、自分に必要な準備や相談先を確かめてください。ここで紹介する学内支援は通学課程を前提としています。[5] [6]
今週は応募先1件と経験1件を対応させる
まず、関心のある仕事の募集内容を1件読み、求められる提出物と締切を書き出します。次に、CIならプロジェクト1件、映像なら作品1件を選び、自分の担当、判断した点、確かめられた結果を短く整理します。作品の説明文とエントリーシートで担当や成果が食い違っていないかも確認しましょう。
制作が未完成でも、途中の試行や変更の記録は残せます。完成後に思い出して文章にするより、講評や試写の後にどこを変えたかを記録しておくと、経験を振り返りやすくなります。実際に得られた反応と自分の解釈は分け、効果を過大に書かないようにします。
進学も候補なら、志望する研究テーマと出願に必要な準備を就活の予定と並べます。就職率の高さだけで進路を決めるのではなく、今後深めたい表現や課題と、それを続けられる学び方・働き方を具体的に比較してください。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 武蔵野美術大学 卒業生の進路・就職状況確認日:2026-09-10 / 卒業生の進路・就職状況
- 武蔵野美術大学 学部学科・大学院確認日:2026-09-10 / 学部学科・大学院
- 武蔵野美術大学 クリエイティブイノベーション学科確認日:2026-09-10 / クリエイティブイノベーション学科
- 武蔵野美術大学 映像学科確認日:2026-09-10 / 映像学科
- 武蔵野美術大学 キャリアセンター案内確認日:2026-09-10 / キャリアセンター案内
- 武蔵野美術大学 キャリア支援紹介確認日:2026-09-10 / キャリア支援紹介