医学科の臨床研修と看護学科の就職を混同しない

三重大学の2025年度就職状況は、2026年5月1日現在の資料です。医学科の臨床研修医は、一般の就職者とは別の欄に記載されています。学部全体の率だけで進路を判断しないようにします。[1]​​​‌‌‌​‌‌‌‌‌​‌‌​​​​​‌​​​‌​​‌‌‌​​‌​​​‌‌​​​‌‌‌‌​​‌‌​‌‌‌‌‌‌​​‌​​‌‌​

医学部の2025年度進路
対象卒業者臨床研修医就職者その他
医学科128人123人表では空欄5人
看護学科79人該当する記載なし77人2人
[1]

医学科の就職率欄は「―」です。看護学科は100%と掲載されていますが、大学の算式は就職者÷(就職者+未内定者)です。看護学科では77人を分母とする値で、卒業79人全員の就職を意味しません。[1]

臨床研修医123人を一般の就職者へ足して医学部の就職率を作ったり、空欄を就職できなかった人数と解釈したりすることは避けます。国家試験の合格率とも別の指標です。

医学科は、実習と研究から学びたいことを絞る

医学科は、附属病院での早期体験、地域の行政や保健所へのインタビュー、地域の人への聞き取りに基づく活動などを案内しています。また、研究室研修では学生全員が研究を体験する構成です。[2]

進路を考える材料は、関心のある診療科だけではありません。地域で見つけた課題、研究で疑問を確かめた経験、学び直しが必要だと感じた点から、卒業後に深めたいテーマを整理できます。

医学科の臨床実習は、指導医の監督の下で診療に参加する方式です。6年次には卒業後の進路も考えて実習先や診療科を選ぶ選択的臨床実習が案内されています。[2]

実習で関心を持った施設も、そのまま採用や研修先が決まるわけではありません。学生として経験したことと、研修医として求められることを分けて確認しましょう。

医学科の研修先はプログラムの違いを比べる

三重大学病院の初期研修センターは、オーダーメードプログラム、小児科重点MMCプログラム、産婦人科重点MMCプログラムを紹介しています。オーダーメードプログラムでは、大学病院と研修協力病院を組み合わせた研修例が示されています。[3]

同じ大学病院の研修でも、重点を置く分野や研修する施設が異なります。掲載されたローテーションは例なので、自分の希望がすべて実現する前提にせず、応募年度の内容を確かめます。

研修先を比較する質問(編集部作成)
観点確認すること
学ぶ内容必修と選択の構成、関心のある領域を経験する機会
研修施設大学病院と協力病院で過ごす期間、移動や住居
指導質問する相手、振り返りと評価の方法
次の進路研修後の専門分野や研究について相談する機会

同院は各科の指導責任者を定め、不在時にもチーム内の別の指導医へ相談できる体制を説明しています。見学では、こうした案内が日々の研修でどう運用されているかを質問すると、比較が具体的になります。[3]

病院見学は、疑問を確かめて記録する

三重大学病院の医学生向け病院見学は、専用フォームから申し込む案内です。希望日と希望診療科を入力し、同日に見学する診療科は午前・午後の計2科を上限としています。[4]

見学前には質問を三つほどに絞り、見学後に「実際に見たこと」「説明を受けたこと」「自分の感想」を分けて記録します。短時間で病院全体を理解できたと考えず、分からなかった点も残しましょう。

この医学生向けフォームを、看護職の採用見学に使うものと考えないようにします。看護学科の学生は各施設の看護職向け採用案内を確認し、対象学年、職種、実施内容に合う窓口へ申し込みます。

看護学科の主な就職先は病院名と人数を確認する

2025年度の主な就職先として、看護学科欄には三重大学医学部附属病院34人、名古屋市立大学医学部附属西部医療センター5人、藤田医科大学病院4人、愛知県がんセンター3人が掲載されています。[1]

また、豊田厚生病院、三重県立総合医療センター、名古屋市立大学病院、伊勢赤十字病院、三重県庁は各2人です。これは看護学科の実績で、医学科の臨床研修先一覧ではありません。[1]

一覧だけでは一人ひとりの採用職種や配属部署までは分かりません。病院名や自治体名から資格・業務を推定せず、希望職種の応募資格と配属の決まり方を調べましょう。

自分に合う就職先を考える際は、病院の知名度に加え、新人教育、相談体制、勤務条件を比較します。教育担当者との面談や配属後のフォローがどう行われるかを、施設の最新資料と説明で確認すると判断しやすくなります。

看護学科は、根拠と振り返りを経験に結び付ける

看護学科の教育方針は、講義・演習・臨地実習を組み合わせ、グループ学習やシミュレーションなどを取り入れると説明しています。実習では施設の指導者と教員が連携して指導し、看護学ゼミナールから卒業研究へ学びをつなぐ構成です。[5]

自己PRでは「コミュニケーション力がある」とだけ言わず、相手の理解をどう確かめたか、指導を受けて何を修正したかを説明します。研究についても、問い、調べた資料、自分の作業、残る課題の順に整理できます。

編集部の架空の例です。演習で説明の順番が分かりにくいと指摘を受けた学生が、資料を見直し、相手の反応を確かめながら説明する形に修正しました。振り返りでは、自分の理解を一方的に伝えるだけだった点に気づき、次の演習で確かめたいことをまとめました。

この例を実際の学生の体験談とせず、自分の経験で書き直します。実習では観察したこと、指導の下で行ったこと、自分が判断したことを区別し、患者や家族が特定される情報は応募資料に入れません。

実習・試験と応募準備を一つの予定表で管理する

採用年度、必要書類、提出方法、選考日を応募先ごとに並べます。医学科は研修プログラム名を、看護学科は募集職種を必ず書き、同じ病院でも別の募集区分を混ぜないようにします。

学業の予定と提出期限が重なる場合は、証明書の発行に必要な時間も含め、先に進められる作業を選びます。見学や面接のために学修上の課題を放置せず、担当教員へ相談しながら予定を調整しましょう。

資格の取得条件や応募時に必要な状態は、学生ごとの履修状況と募集職種によって確認が必要です。大学の履修案内と募集元の最新要項を照らし合わせ、不明な条件を自己判断で満たしたことにしないようにします。

専門の進路相談と全学の文章・面接支援を使う

医学科の研修内容や見学は、希望する病院の臨床研修担当窓口で確認します。三重大学病院は、臨床研修・キャリア支援部のサイトでプログラムと見学の案内を公開しています。[3] [4]

全学のキャリア支援部門では、キャリア・カウンセラーへの進路・就業相談、ES添削、個別面接指導を案内しています。予約は就職支援ナビから行います。[6]

全学相談には経験の短い要約と募集要項を持参し、説明が伝わるかを確認してもらいましょう。専門的な研修条件や看護職の応募資格については、学科の担当者と募集元にも確かめます。

今日できることは、実習で学んだ一場面と、卒業後に伸ばしたい力を書くことです。その上で候補先の案内を一つ読み、まだ分からない点を質問に変えると、次の相談や見学につながります。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 三重大学 令和7年度就職状況確認日:2026-09-10 / 2025年度・2026/5/1現在。1頁医学科128卒123臨床研修その他5、率―。看護79卒77就その他2・率100。4頁看護就職先人数。画像確認済み。
  2. 三重大学 医学科 カリキュラムの概要確認日:2026-09-10 / 研究室研修、早期地域実習、指導医監督下の参加型実習、6年選択実習。旧年度国試率は不使用。
  3. 三重大学 初期研修 研修プログラム概要確認日:2026-09-10 / 3プログラム、協力病院研修、各科指導責任者と不在時の相談体制。定員・必修期間・補助額は不使用。
  4. 三重大学 初期研修 病院見学のお申し込み確認日:2026-09-10 / 医学生向けフォーム、希望日科、1日2科上限。看護職用ではない。
  5. 三重大学 医学部・医学系研究科の教育方針確認日:2026-09-10 / 看護学科のカリキュラム方針。実習の連携指導・多様な学習・看護ゼミ卒研。大学院と区別。
  6. 三重大学 キャリア支援部門について確認日:2026-09-10 / 全学相談・ES添削・個別面接指導、就職支援ナビ予約。

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