現在の6コースと、実績に載る編成を分ける
工学部の総合工学科には、機械工学、電気電子工学、電子情報工学、応用化学、建築学、情報工学の6コースがあります。電子情報工学コースは2025年4月の新設です。[1] [2]
| コース | 内容の例 |
|---|---|
| 機械工学 | 材料・加工・エネルギーなど、ものづくりの基礎 |
| 電気電子工学 | エネルギー、通信、ロボティクスなど |
| 電子情報工学 | 半導体とAIなどのデジタル関連技術 |
| 応用化学 | 物理・無機分析・有機・生命化学 |
| 建築学 | 設計、環境・設備、構造、防災など |
| 情報工学 | コンピュータ、ネットワーク、知能システムなど |
2025年度の卒業実績表に電子情報工学コースの卒業者欄はありません。既存コースや大学院の実績を新設コースの卒業実績と表示せず、入学年度と所属に合う資料を使いましょう。[3]
進学268人と就職141人は別の進路
2026年5月1日現在の2025年度資料では、工学部の卒業者421人のうち進学者268人、就職者141人、その他12人です。その他のうち未内定者は7人と記載されています。[3]
| コース | 卒業者 | 進学者 | 就職者 | 就職率 |
|---|---|---|---|---|
| 機械工学 | 104人 | 69人 | 34人 | 100% |
| 電気電子工学 | 104人 | 75人 | 28人 | 100% |
| 応用化学 | 87人 | 66人 | 19人 | 95.0% |
| 建築学 | 52人 | 21人 | 28人 | 96.6% |
| 情報工学 | 70人 | 37人 | 29人 | 87.9% |
工学部全体には旧学科の卒業者4人も含まれるため、この5コースの人数を足しただけでは学部合計と一致しません。学部の就職率95.3%は141÷(141+7)で、卒業421人を分母とする割合ではありません。[3]
進学は就職できなかったことを意味しません。一方、進学者が多いからといって全員に進学が必要ともいえません。専門を深めたい理由、研究テーマ、学費と生活、希望職種の募集条件を並べて判断します。
学部卒と大学院修了の実績を混ぜない
同じ資料は工学研究科の博士前期課程について、修了225人、進学5人、就職219人、その他1人を別に示しています。これは工学部の卒業実績とは別の集団です。[3]
大学院の研究実績や就職先を見て、学部卒の応募でも同じ結果になると考えないようにします。候補職種の応募資格や研究経験の扱いを調べ、必要な学修を逆算しましょう。
| 観点 | 進学を考えるとき | 就職を考えるとき |
|---|---|---|
| 目的 | 深めたい問いと研究方法 | 取り組みたい業務と学ぶ環境 |
| 条件 | 研究室、入試、費用、生活 | 募集職種、応募資格、配属 |
| 相談材料 | 研究したい内容と現在の課題 | 求人票と研究・制作の要約 |
研究室の選択と企業選びは一度に決めなくても構いません。判断に足りない情報を挙げ、教員への相談と募集情報の確認を並行して進めます。
主な就職先から調べる会社を広げる
2025年度の工学部の主な就職先には、住友電装7人、清水建設4人、デンソーテクノ4人、アドヴィックス3人、パーソルクロステクノロジー3人が掲載されています。[3]
この表は工学部全体の人数で、コース別の内訳や採用職種は示していません。社名が掲載されていることと、自分が希望する職種へ採用されることを分けて考えましょう。
企業を見る際は、製品や事業だけでなく、設計・開発・評価・生産・施工・運用など、どの作業を担う募集なのかを確認します。ここで挙げた職務の例は、掲載企業の卒業生の配属を示すものではありません。
会社名の規模感だけでは、仕事との相性を判断できません。担当業務、研修、配属の決まり方、勤務先を同じ項目で比べると、志望理由に使える違いを見つけやすくなります。
研究説明は、問い・条件・検証を中心にする
研究概要には、目的、従来の課題、自分の担当、方法、結果、残る課題を順に置きます。装置や手法の専門用語には短い説明を添え、研究室全体の成果を自分一人の成果として話さないようにします。
編集部の架空の例です。実験結果が安定しなかった学生が、測定条件と記録を確認し、条件をそろえて再測定しました。結果が変わった部分と変わらなかった部分を整理し、次に確かめる仮説を教員に相談しました。
この例の中心は、大きな成果を出したという主張ではなく、原因を調べるために何を行ったかです。自分の実験や制作で、変更した条件、確認方法、判断の根拠を説明しましょう。
研究室に配属される前なら、授業の実験、設計課題、共同制作から一つ選べます。まだ行っていない研究を経験として書かず、現時点で説明できる学修と今後の関心を分けます。
専門ごとの違いを、仕事の問いに変える
応用化学の紹介には、新しい物質や素材、エネルギー変換、環境の計測などの研究が示されています。実験経験を伝えるときは、対象物の説明だけでなく、条件設定や分析で何を確認したかを示せます。[4]
建築学は、計画、環境設備、構造、地域防災の研究を紹介しています。作品や設計課題では、見栄えだけでなく、対象者、敷地や性能上の条件、案を比較して選んだ理由を整理しましょう。[5]
情報工学は、アルゴリズムやソフトウェア、ネットワーク、人間とコンピュータの関わりなどを扱っています。制作物では使用言語に加え、利用目的、担当部分、検証方法、改善点を説明すると内容が伝わります。[6]
電子情報工学は半導体とデジタル関連分野を扱い、公式紹介には材料やデバイスの評価、機械学習などの研究が掲載されています。研究組織の紹介と学生本人の経験を区別し、実際に履修・参加した内容から説明しましょう。[7]
就職担当と全学の個別相談へ、具体的な材料を持参する
大学は学部・学科ごとの就職担当教職員一覧を公開しています。対象の卒業・修了年度が分かれているため、自分の年度に合う一覧から窓口を確かめます。[8]
推薦による応募を検討するときは、利用できるかどうか、学内手続、期限、他の応募との関係を担当窓口へ確認しましょう。求人の応募方法と、学内で必要な手続を分けて整理します。本稿では個別企業の推薦枠があるとは断定しません。
全学のキャリア支援部門は、キャリア・カウンセラーへの相談、ES添削、個別面接指導を案内しています。就職支援ナビから予約できます。[9]
研究概要を専門外の相手にも伝える練習として、求人票と短い研究説明を持参します。何を工夫したかが伝わるか、応募職種への関心が具体的かを確認してもらいましょう。
研究の要約と求人の比較を、一つずつ始める
今日は、実験・設計・制作の一つについて、自分が担当したことと確認した結果を書きます。次に求人を一つ読み、担当業務と応募条件、分からない点を整理します。
進学を迷っている人は、深めたい研究の問いも一つ書いて相談へ持参しましょう。大学名や過去の就職先だけで結論を出さず、自分が行ってきたことと、次に学びたいことをつなげて進路を選びます。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 三重大学 総合工学科確認日:2026-09-10 / 現在6コースと各概要。
- 三重大学 工学部・工学研究科トップ確認日:2026-09-10 / 電子情報工学コース令和7年4月新設の告知。
- 三重大学 令和7年度就職状況確認日:2026-09-10 / 2026/5/1。1頁工学部421/268進/141就/12他うち未内7、旧学科4人、5コース人数。博士前期225/5/219/1。4頁学部企業人数。画像・本文確認。
- 三重大学 応用化学コース・専攻確認日:2026-09-10 / 素材・エネルギー・環境等の研究紹介。
- 三重大学 建築学コース・専攻確認日:2026-09-10 / 計画・環境設備・構造・地域防災。
- 三重大学 情報工学コース・専攻確認日:2026-09-10 / アルゴリズム・ネットワーク・人間情報等。
- 三重大学 電子情報工学コース・専攻確認日:2026-09-10 / 半導体工学・デジタル工学の研究内容。
- 三重大学 就職担当教職員一覧確認日:2026-09-10 / 卒業修了年度別の担当一覧入口。担当個人の名前・推薦条件は不使用。
- 三重大学 キャリア支援部門について確認日:2026-09-10 / ES添削・個別面接、予約就職支援ナビ。