2024年の改組前後で、所属と実績を読み分ける

学部の現行案内は、2024年に生物資源学科の1学科4コース体制へ移行したと説明しています。2023年度以前の入学生向けには、資源循環、共生環境、生物圏生命化学、海洋生物資源の旧4学科の案内が別に用意されています。[1] [2]‌‌‌​‌‌​​​‌‌‌‌‌‌‌​​​‌​​​​​‌‌​​‌‌‌‌‌‌​‌​​​‌​​‌​‌​‌‌​​​​​‌​‌​‌‌​‌‌‌

現行のコースと学び
コース内容・専修
生物資源総合科学幅広い基礎を学び、2年次に他の3コースのいずれかへ配属
農林環境科学農学・森林科学・農業工学の3専修
海洋生物資源学水生生物を遺伝子から生態系まで学ぶ
生命化学生命機能化学・海洋生命化学の2専修
[1]

総合科学コースを、4年間ずっと他の3コースと並ぶ所属と考えないようにします。就活では現在の所属と入学年度を確認し、自分が実際に履修した科目や研究の内容で説明しましょう。

2025年度は進学125人、就職125人

2026年5月1日現在の大学公式資料では、生物資源学部は卒業259人、進学125人、就職125人、その他9人です。その他のうち未内定者は3人で、就職率は97.7%です。[3]

旧4学科の2025年度進路
学科卒業者進学者就職者就職率
資源循環72人30人38人97.4%
共生環境71人29人41人100%
生物圏生命化学78人50人27人100%
海洋生物資源38人16人19人90.5%
[3]

就職率の算式は就職者÷(就職者+未内定者)で、学部全体では125÷128です。卒業者259人を分母とした就職割合ではありません。進学125人を就職できなかった人数へ含めないようにします。[3]

この表は改組前の学科の卒業実績です。現行の農林環境科学や生命化学などのコースに、旧学科の数字をそのまま割り当てることはできません。

食品企業や官公庁の実績を、仕事内容の調査につなげる

同じ2025年度資料の学部の主な就職先には、三重県庁19人、愛知県庁4人、山崎製パン3人が掲載されています。アピ、井村屋、敷島製パン、西松建設、農林水産省なども各2人です。[3]

一覧は生物資源学部全体の人数です。企業内の職種や官公庁の採用区分、旧学科別の内訳は示されていません。食品企業に就職したから商品開発職、県庁だから農業関係の技術職と推定せず、募集要項を別に確認しましょう。

就職先の名前から応募先を調べ始めるのは有効ですが、掲載企業だけに絞る必要はありません。食品の生産や品質、環境の調査、設備や流通など、関心を持った作業から業務内容を探せます。これらは仕事探しの視点で、掲載先に就職した卒業生の担当業務を示すものではありません。

同じ食品・環境分野でも職務を分けて比べる

求人を比較する項目(編集部作成)
比較項目確認すること
対象食料、材料、環境、生物など、何を扱う仕事か
作業開発、分析、製造、調査、営業など、何を担当するか
応募条件学位、専攻、必要な知識、資格の条件
働く場所研究所、工場、事務所、現場などの勤務先
育成配属後の研修と、専門を学び続ける機会

専門を使いたい人は、学んだ分野名が求人にあるかだけでなく、どの知識をどの作業で使うかを確認します。専門に直結しない職種を考える場合も、データの整理、説明、調整など、実際に行った行動を示しましょう。

公務員を候補にする人は、募集区分と試験内容を確認します。研究テーマが近いという理由だけで応募条件を満たすと考えず、受験資格や必要な準備を募集元の最新要項で確かめます。

フィールドの経験は、観察条件と記録を伝える

学部は、農場、演習林、水産実験所からなる附属紀伊・黒潮生命地域フィールドサイエンスセンターと、練習船の勢水丸を紹介しています。自然の中で学ぶ機会を、講義や研究と結び付ける環境があります。[4]

こうした施設を利用した人は、「現場で学んだ」だけで終わらせず、調査対象、観察方法、記録した条件、自分の担当を説明しましょう。施設があることと、自分がそこで何を経験したかは分けて伝えます。

編集部の架空の例です。野外調査で前回と違う結果が出た学生が、観察した時間や場所の記録を見直しました。すぐに原因を決めつけず、比較できる条件とできない条件を整理し、追加で確かめることを班で話し合いました。

この例は三重大学生の実話ではありません。自分の経験では、測定や記録のどこを担当したか、どの根拠から判断したかを示します。予想と違う結果も、検証の過程を説明する材料になります。

研究の成果と自分の役割を分けて説明する

農林環境科学は食料生産や環境保全を複数の視点で学び、海洋生物資源学は多様な水生生物を扱います。生命化学は生物の代謝や物質・機能の解析を学ぶコースです。[1]

研究概要は、何を明らかにしたいか、どう調べたか、自分が何を行ったか、何が分かり何が残ったかの順にまとめます。実験機器や専門用語を知っていることだけでなく、条件の設定や結果の解釈を説明しましょう。

研究室の共同成果を使う場合は、自分の担当を明確にします。まだ研究が始まっていない人は、授業の実験や調査レポートから説明できる経験を選び、今後取り組みたい研究と実績を混ぜないようにします。

商品開発インターンシップの実施例から準備を考える

学部は2026年9月4日、おやつカンパニーと連携した生物資源学インターンシップの開始を報告しました。生命化学コース・生命機能化学専修の3年生9人が参加し、商品開発の業務を体験する取り組みです。[5]

報告は8月21日の開会式と業務説明を紹介しています。これは実施された取り組みの紹介で、すべての学生が参加できる募集や、採用・商品化の決定を示すものではありません。[5]

自分が仕事体験へ参加する際は、何を確かめたいかを先に整理します。例えば、大学で扱った知識が業務のどこで使われるのか、企画から試作までにどのような条件があるのかを質問にできます。

参加後は、体験した作業と見学・説明で知ったことを分け、自分の関心がどう変わったかを記録します。企業から得た非公開情報を、応募書類や公開する研究紹介へ載せないようにしましょう。

進学の相談と、就職の文章・面接支援を使い分ける

学部の就学・就職支援サービスには、学科・講座等ごとの就職担当、学内限定の就職情報掲示板、就学カウンセラー制度が案内されています。担当一覧は対象の卒業・修了年度を確認して使います。[6]

進学を考える人は、深めたい研究の問いと、費用や生活面の不安を整理して相談します。就職を考える人は、研究概要と求人票を用意し、専門とのつながりや準備事項を確認しましょう。

全学のキャリア支援部門は、キャリア・カウンセラーへの相談、ES添削、個別面接指導を案内しています。就職支援ナビから予約できます。[7]

今日取り組むなら、研究や実習の一場面を短く書き、気になる求人を一つ読みます。分からない条件を質問に変えて相談へ持参すると、専門をどう生かすか、さらに学ぶかという判断を具体的に進められます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 三重大学 学部について確認日:2026-09-10 / 2024年1学科4コース、総合科学は2年次他3へ配属、旧2023以前4学科、現在各コース。
  2. 三重大学 歴史・沿革確認日:2026-09-10 / 2024/4/1新体制を確認。旧学科列挙の誤りは本文に転記しない。
  3. 三重大学 令和7年度就職状況確認日:2026-09-10 / 1頁旧4学科の259卒125進125就9他内3未。125/128。4頁学部の三重県19愛知4山崎3ほか各2。大学院と区別。
  4. 三重大学 生物資源学部トップ確認日:2026-09-10 / 農場・演習林・水産実験所のFSC、勢水丸、現行コース概要。
  5. 三重大学 商品開発職を体験する生物資源学インターンシップ確認日:2026-09-10 / 2026/9/4報告、生命化学・生命機能化学専修3年9人、おやつカンパニー連携、8/21開会式。参加募集・採用・商品化の保証にしない。
  6. 三重大学 就学・就職支援サービス確認日:2026-09-10 / 対象年度別就職担当、学内就職掲示板、就学カウンセラー。個人名不使用。
  7. 三重大学 キャリア支援部門について確認日:2026-09-10 / 全学の相談・ES添削・個別面接、就職支援ナビ予約。

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