2学部の学びと2026年度の再編を確認する
九州工業大学は2026年度に、工学部と情報工学部をそれぞれ1学科へ再編しました。工学部は工学科の10コース、情報工学部は情報工学科の9コースで専門を学ぶ構成です。[1] [2] [3]
| 学部 | 専門構成 | 経験を整理する視点(編集部作成) |
|---|---|---|
| 工学部 | 建築・土木・機械・制御・宇宙・電気・電子・化学・材料・数物の10コース | 設計、実験、測定、物質や構造の評価などで何を判断したか |
| 情報工学部 | 知能情報、電子情報通信、知的システム、生命情報の4分野・9コース | 開発、分析、通信、機器や生命分野への応用で何を確かめたか |
再編前に入学した学生は、旧学科の名称で卒業実績に載っています。2026年3月の卒業者は工学部6学科、情報工学部5学科で集計されており、再編後の新しいコースの実績へ置き換えることはできません。[4]
自分の就活では、入学年度に適用される正式な学科・コース名、現在の研究分野、卒業時期を整理します。大学紹介の最新名称と、自分の在籍上の名称が違う場合は、所属先に確認して応募書類を作りましょう。
卒業者927人の進路と就職率98.9%を分けて読む
大学の進路状況表は、2026年3月の学部卒業者について、2026年5月1日現在の状況を掲載しています。学部卒と大学院修了者は別の資料です。[4]
| 区分 | 工学部 | 情報工学部 | 学部合計 |
|---|---|---|---|
| 卒業者 | 530人 | 397人 | 927人 |
| 就職者 | 152人 | 118人 | 270人 |
| 未定者 | 2人 | 1人 | 3人 |
| 大学院進学者 | 369人 | 271人 | 640人 |
| 専門学校等入学者 | 1人 | 1人 | 2人 |
| その他 | 6人 | 6人 | 12人 |
| 就職率 | 98.7% | 99.2% | 98.9% |
資料の就職率は、就職希望者に占める就職者の割合です。学部全体では270人÷273人で約98.9%となります。卒業者927人の98.9%が働くことになった、という意味ではありません。[4]
専門学校等入学者には、学士入学・編入学や研究生としての入学なども含むと注記されています。その他にも複数の進路が含まれるため、就職以外の区分を一括して失敗と判断しないようにします。[4]
数字は選択肢を理解する材料であり、希望企業や職種への採用を保証するものではありません。2学部の小さな率の差だけで、自分の適性や大学での学びの価値を決める必要はありません。
学部卒の就職先は2学部それぞれの表で確認する
大学は令和7年度の工学部・情報工学部について、学部卒の就職先と進学先を学科別に掲載しています。次の表はそれぞれの一覧から取り上げた一部の例です。[5] [6]
| 学部 | 公式掲載名と人数 |
|---|---|
| 工学部 | 九州電力4人、JFEプラントエンジ4人、安川電機4人、北九州市3人、大成建設2人 |
| 情報工学部 | 日鉄ソリューションズ九州5人、テクノス(Texnos)4人、オービック2人、東京海上日動システムズ2人、三菱電機ソフトウエア2人 |
この表から個々の採用職種までは分かりません。製造業の企業でも、設計、開発、生産、情報システムなど役割はさまざまです。企業名をそのまま自分が担当する仕事の説明に使わず、募集職種と配属方法を調べます。
例えば情報工学部の一覧にある日鉄ソリューションズ九州と日鉄ソリューションズは別の掲載です。グループの会社を一つにまとめて、親会社の採用人数が多いように読まないようにします。[6]
受験生向けの機械コースやソフトウェア情報学コースの企業紹介には、大学院修了者を含むとの注記があります。学部卒の年度別表とは対象が異なり、人数や企業名を合算して大手内定率を算出する資料にはなりません。[7] [8]
学部卒の就職と大学院進学を具体的に比較する
令和7年度の大学院進学先一覧では、工学部は本学大学院341人・その他28人、情報工学部は本学大学院263人・その他8人と掲載されています。進学者数の多さだけで、自分も同じ道を選ぶ必要があるとはいえません。[5] [6]
| 確認軸 | 学部卒で就職を考える場合 | 大学院進学を考える場合 |
|---|---|---|
| 取り組む対象 | 担当したい仕事、製品、顧客や利用者 | 続けたい研究課題と必要な手法 |
| 必要条件 | 学歴区分、専門要件、選考提出物 | 出願条件、試験、指導体制 |
| 時間と費用 | 応募日程、卒業までの準備 | 出願日程、学費、生活と研究の見通し |
| 育成環境 | 配属、研修、業務で学べること | 研究室の体制、学会や研究活動の機会 |
専門職の募集でも、必要な学位や経験は求人ごとに確認します。大学院へ進めば必ず希望職種に就ける、学部卒では研究に関係する仕事ができない、といった一律の判断は避けましょう。
迷っている段階では、進学で深めたいことと就職で取り組みたいことを一つずつ書き、研究指導の教員と就職担当教員に相談します。期限を確認して、両方の選択肢を比較する時間を確保します。
技術の名称から、自分の判断の説明へ進む
工学部での設計や実験、情報工学部での開発や分析を説明するときは、扱った技術の名前だけで終わらせないようにします。課題、方法を選んだ理由、自分の担当、確認できた結果を順に整理します。
| 項目 | 書く内容 |
|---|---|
| 目的 | 何を調べる、作る、改善するためだったか |
| 担当 | チーム全体の作業のうち自分は何をしたか |
| 判断 | 複数の方法の中から、なぜそれを選んだか |
| 検証 | どんな条件や比較対象で結果を確かめたか |
| 限界 | まだ確認できていないことと、次に調べたいこと |
編集部の架空の例です。装置から得たデータを分析する班で、ある学生が欠けた記録の扱いによって結果が変わることに気づきました。自分は記録を点検し、処理方法の違いを比較して、どの条件なら結果を説明できるかを班で共有しました。
これは九州工業大学の学生の実話ではありません。自分の経験に置き換えるときも、班全体の成果を一人の成果にせず、確認した範囲を明確にします。研究の資料を提出・公開する前には、共有できる内容か指導教員に確かめましょう。
大学の就職支援を目的別に利用する
キャリタスUCは学部1年生から使えます。求人票やインターンシップ情報、就職ガイダンス・企業説明会の確認、進路状況の入力に対応し、九工大IDでログインする案内です。初回は進路希望調査を入力します。[9]
大学は、学科・専攻またはコースごとに就職担当教員を配置し、就職希望の学部4年生・博士前期課程2年生を指導する体制を案内しています。自分の所属と年度に合う担当者を公式一覧で確認しましょう。[10]
同窓会の明専会では、企業で働く卒業生からの助言や、希望企業の卒業生の紹介を案内しています。企業の事業所で何が求められるかなど、仕事の理解を深めるための質問を準備します。[11]
明専スクールは、卒業生が講師となってビジネスの基礎を学ぶ講座として紹介されています。内定者に限らず、就活中・就活前の学生も参加可能とされています。利用するときは最新の開催案内を確認します。[11]
相談へ持っていくものは、募集要項、経験を短くまとめた文章、迷っている点の三つです。「この技術をどの仕事に結び付けて説明すべきか」など、調べた上で残った疑問を伝えます。
自分の所属と求人を一つずつ確かめる
最初に入学年度に対応する所属名を確認し、学部卒の実績を読みます。次に気になる職種の募集要項を一つ選び、必要な学歴区分と専門分野を確認しましょう。
その上で、授業・実験・研究・開発の経験を一つ文章にし、大学の支援を利用します。大学名だけへの期待や不安で進路を決めず、自分の技術と仕事のつながりを具体的に説明できる状態を目指しましょう。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 九州工業大学 2026年度学部再編確認日:2026-09-10 / 両学部各1学科。
- 九州工業大学 学部再編 工学部確認日:2026-09-10 / 工学科10コース。
- 九州工業大学 学部再編 情報工学部確認日:2026-09-10 / 情報工学科4分野9コース。
- 九州工業大学 令和8年3月 卒業者(学部)進路状況確認日:2026-09-10 / p1画像・テキスト、2026/5/1現在。学部927卒270就3未定640院2専門等12他98.9。希望者分母。
- 九州工業大学 工学部 就職・進学先確認日:2026-09-10 / 令和7年度学部のみ。企業列確認、進学341+28。
- 九州工業大学 情報工学部 就職・進学先確認日:2026-09-10 / 令和7年度学部のみ。企業列確認、進学263+8。
- 九州工業大学 機械コース確認日:2026-09-10 / 企業紹介に大学院修了者含むの注記。
- 九州工業大学 ソフトウェア情報学コース確認日:2026-09-10 / 同じく院込みの注記。
- 九州工業大学 キャリタスUC確認日:2026-09-10 / 学部1年から・九工大ID・初回調査。
- 九州工業大学 就職担当教員による支援確認日:2026-09-10 / 学部4年博士前期2年の就職希望者。
- 九州工業大学 明専会による支援確認日:2026-09-10 / 卒業生紹介、明専スクール就活前から参加可能。