内定率は年度と分母をそろえて確認する

令和7年度の就職内定状況は、2026年3月31日現在の大学公式集計です。総合政策学部は卒業者110人、就職希望者102人、内定者96人、進学者6人です。内定率94.1%は就職希望者に対する割合です。[1]‌​​​‌​‌​‌‌‌​​​‌‌​‌​​‌‌‌‌​‌​‌​​​​‌​‌‌​‌​​​‌​​​​​​‌​​‌‌​​​​​‌‌‌​​‌

2025年度総合政策学部の内定者96人から抜粋
項目人数
公務21人
金融業・保険業18人
情報通信業14人
内定先所在地が岩手県内46人
内定先所在地が岩手県外50人
[1]

業種の分類と所在地の内訳は別です。学部の紹介ページにある過年度の就職率や県内割合と混ぜず、年度をそろえて読みます。また、内定先所在地が県内でも、個人の勤務先や将来の転勤がこの表から分かるわけではありません。

大学全体や大学院の実績を、総合政策学部卒業者の数字に加えないことも大切です。実績は候補を調べる入口として使い、応募条件と仕事内容を確認して自分の準備へつなげましょう。

公務と民間企業を、担う仕事から比べる

大学が掲載する2025年度の主な内定先には、公務の岩手県や滝沢市などに加え、岩手銀行、NTTデータ東北、東日本旅客鉄道などの企業があります。組織名の一覧だけでは、個人が配属される部署や担当職種までは分かりません。[1]

公務員を考える場合は、国・自治体の違いだけでなく、募集区分、仕事の範囲、試験内容を確認します。民間企業を考える場合も、企画、営業、事務などの名称だけで判断せず、新卒採用で何を担当する募集なのかを調べます。

企業と公務を比較する視点(編集部の提案)
視点確認する問い
取り組む課題誰のどのような課題に関わる仕事か
自分の役割調査、調整、提案、運営など何を担うか
選考試験区分、必要書類、面接内容はどう違うか
働く条件勤務地や配属、育成の仕組みはどうか

公務なら必ず地域に貢献できる、企業なら地域の仕事ができない、といった決め方は避けます。自分が関わりたい課題に対して、それぞれの組織がどのような役割を持つかを調べると、比較が具体的になります。

幅広い学びを、調べて判断した過程として示す

学部のカリキュラムでは、政策論や法律・経済・政治などの基礎に加え、専門分野の科目、データの分析・解釈に関する科目、演習、実習、卒業論文・研究が案内されています。実習はフィールドワークなどを通じて調査・分析の力を養う位置付けです。[2]

また、3年次からの専門演習は卒業論文へつながる学びとして説明されています。幅広い科目を学んだことだけでなく、ゼミや調査で何を疑問に思い、どのような根拠で考えたかを整理してみましょう。[2]

面接では、研究テーマを知らない相手に向けて、目的、調べた対象、判断したこと、残った課題の順に話します。地域の名前や専門用語を多く並べるより、どのように問題を捉えたかを伝える方が、経験を理解してもらいやすくなります。

グループで調べた場合は、自分が担当した調査や整理を明確にします。大学の教育方針をそのまま個人の能力として述べず、実際に行った行動から強みを説明しましょう。

調査・提案の経験は、比較と修正を入れる

自己PRには、よい提案ができたという結論だけでなく、途中でどのような情報を比較したかを入れます。意見が分かれた場面や、当初の仮説を見直した経験も、自分の判断を説明する材料になります。

編集部の架空の例です。「地域の課題を調べる演習で、一つの資料だけでは利用する人の違いが分からないと感じました。私は複数の資料の対象と調査時期を比べ、同じ条件で比較できる点を整理しました。発表では提案の根拠と追加の確認が必要な点を分け、質問を受けて説明を修正しました。」

これは岩手県立大学の学生の実話ではありません。自分の経験に置き換え、調べていないことや実現していない成果を加えないでください。調査協力者の情報や未公開の資料を、許可なく応募書類へ掲載しないようにします。

応募先の仕事と結び付ける際は、自分の経験を無理に大きく見せず、情報を整理する、相手に確認する、意見を調整するといった行動の接点を考えます。事実を保ったまま、伝える重点を選びましょう。

公務の支援と全学の相談を組み合わせる

総合政策学部は、公務員を目指す学生を支援する地域公共人材研究センターを設けています。セミナーや模擬テスト、公務員試験関連図書の貸出、学生間の情報交換などが案内されています。[3]

学部はゼミの指導教員による就職相談、キャリアセンターと連携した情報提供、就職セミナーやガイダンス、SPI・公務員の模擬試験なども紹介しています。開催の具体的な日時や参加方法は、最新の学内案内を確認してください。[3]

全学のキャリアセンターは1年生から利用でき、エントリーシートや面接の相談、模擬面接に対応しています。個別相談・模擬面接は就職ポータルサイトから申し込む案内です。[4]

公務と企業を両方考えているなら、試験の勉強だけでなく、志望理由や経験を整理する時間も予定に入れます。学部では公務の情報や専門の学びを、全学の相談では書類や面接の伝え方を相談するなど、必要に応じて使い分けましょう。

就職・進学の予定を並べて、次の行動を決める

大学院への進学を考える場合は、深めたい問い、指導を受けたい研究室、入試条件、費用などを調べます。学部の進学者が6人いることだけでは、自分のテーマに合う進学先や合格可能性は分かりません。[1]

  • 企業と公務の候補を、役割・条件・試験で比較する。
  • 調査やゼミの一場面から、自分の担当と判断を整理する。
  • 実習、卒業論文、試験、応募の期限を並べる。
  • 比較表や書類の下書きを持ち、学部や全学の相談へ行く。

まだどちらの進路にするか決め切れなくても、候補の違いを調べることで、次に確認する情報が見えてきます。地域や社会を学んだ経験を、自分がどのように考えて行動したかとして伝えられるように準備しましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 岩手県立大学 令和7年度岩手県立大学の就職内定状況確認日:2026-09-11 / p1,p4全文画像。110卒102希望96内定94.1進6、県内46県外50。公21金18情報14
  2. 岩手県立大学 総合政策学部 カリキュラム確認日:2026-09-11 / HTML全文。基礎・演習・実習・卒論、PDF未読
  3. 岩手県立大学 総合政策学部 就職支援確認日:2026-09-11 / HTML本文全文。地域公共人材研究センター、ゼミ・全学連携。過年度95%以上/県内50–60不使用、体験談リンク不使用
  4. 岩手県立大学 学生生活 就職確認日:2026-09-11 / HTML本文全文。1年から利用、ES面接、ポータル申込

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