どの大学から入っているのか。大阪の2大学で確認できた

会社が採用大学を公開していなくても、大学の側が「この会社に就職した」と公表していることがあります。逆転内定コラムでは、大学が自分で出している進路資料を集めて、そこに載っている企業名を一つずつ確認しています。エクセディについて社名を確認できたのは、次の2大学です。[6] [7]​‌​​​​‌​​​‌​​‌‌​‌​‌​‌​‌‌​‌‌​​​‌​​‌‌​​​‌​​‌‌‌​‌​‌‌​​​​​‌‌‌‌​‌​‌​​

エクセディを就職先として掲載している大学(大学公式資料)
大学・学部・学科掲載されている資料と欄対象年度
大阪工業大学 工学部 電気電子システム工学科「就職状況一覧[学部]」の工学部 電気電子システム工学科、自動車関連メーカーの欄に「エクセディ」2023年度-2025年度
大阪工業大学 ロボティクス&デザイン工学部 ロボット工学科同じ資料のロボティクス&デザイン工学部 ロボット工学科の欄に「エクセディ」2023年度-2025年度
大阪産業大学 システム工学科「就職実績」のシステム工学科の欄に「㈱エクセディ」(※前身の工学部機械工学科、交通機械工学科、電気電子情報工学科の実績を含むという注記あり)一覧に年度の記載なし(2026年9月取得)
[6] [7]

どちらも大阪の大学です。本社が大阪府寝屋川市にあることを考えると自然な並びですが、確認できたのが2大学というのは、この会社が採用大学を公開していないこと、そして大学側の進路資料に社名が載る件数がまだ少ないことの両方を表しています。[6] [7]

学科を見ると、電気電子システム工学科、ロボット工学科、システム工学科です。クラッチやトルクコンバータという機械の会社でありながら、電気とロボットの学科から入っているのは、会社がいま電動化やロボットの新製品開発に力を入れていることと重なります。[1] [6] [7]

今回、次の大学は表に入れませんでした。金沢工業大学の資料は、企業ごとの数が何年分を数えたものかがページから決められませんでした。大阪工業大学の同じ年度の資料には外国人留学生の進路先の欄にも社名がありますが、こちらは学部が分からないため表には入れていません。龍谷大学の該当箇所は2019年度と2020年度で、古い実績でした。立命館大学の資料は、社名の行に数字があるのが「採用実績」の列だけでした。この列は過去5年の累計なので、その年度の就職先として数えていません(同じ表の「文系」「理系」の列に数字がある会社は、その年度の行にできます)。

会社が求める人について書いていること(引用)

エクセディの採用サイトには、求める人材と採用の考え方が書かれています。そのまま引用します。[1] [2] [3]

求める人材は3つ[2]

「エクセディの求める人材はどのような人材ですか?」への答えです。「チャレンジ精神:何事も積極的に挑戦することができる人」「主体性:自ら手を挙げて物事を進めることができる人」「論理的思考力:論理的に筋道を立てて物事を考えることができる人」。続けて「エクセディはこのような方々を歓迎しています。」「グローバルな舞台で活躍したい方は、是非エクセディへの応募お待ちしています。」と書かれています。[2]

会社が自分の社風をどう書いているか[3]

採用情報の欄には「エクセディは、自分のしたいことを主張すれば、必ず報われる会社です。」とあり、続けて「「変化する時代の中で大きな夢を持ち、実現に向けて強い意志で自ら考動する。」」「積極性豊かな人を求めています。」と書かれています。[3]

会社のメッセージ[1]

採用サイトのトップには「緻密に、大胆に、世界を動かす。」という言葉が置かれ、「どんなに壮大なアイデアも、それを現実に変えるのは緻密な実装力。」「モノづくりの裏にあるのは、きめ細やかに計画し、細部まで、最後まで、やると決めたら一気にやりきる会社のスピリット。」と説明されています。[1]

見学を歓迎している[2]

「会社訪問・工場見学はできますか?」には「入社前にぜひ職場や工場をご覧いただき入社後の姿をイメージして下さい。」「事前の見学も受け付けておりますので、希望される方はご連絡下さい。」と書かれています。[2]

大学名で差がつかない土俵は、この会社では4つある

学歴に頼らず勝負するというのは気持ちの問題ではなく、選考のどの部分が大学名で動かないかを見つけて、そこに時間を使うということです。エクセディの公開情報から特定できるのは次の4つです。

土俵1:求める人材に学歴が入っていない[2]

会社が挙げているのはチャレンジ精神・主体性・論理的思考力の3つだけです。どれも自分の経験から話せるもので、大学名では代替されません。[2]

土俵2:工場見学を先に受け付けている[2]

入社前に職場や工場を見せてもらえると会社が書いています。実際に見てから話す人と、パンフレットだけで話す人では、面接での具体性が変わります。ここは誰でも申し込める土俵です。[2]

土俵3:入社後の教育が約100種類ある[4]

社内研修施設のGlobal EXEDY Technical School(GETS)について、会社は「このような社内研修を約100種類完備しています。」と書いています。さらに電動化対応教育では、電気工学・電子回路・制御工学・パワーエレクトロニクス・モータ工学を3段階のレベルで学べます。入社時点の知識差を埋める仕組みが用意されています。[4]

土俵4:新入社員1人に先輩1人が付く[4]

トレーナー制度の説明です。「職場へ配属後の困りごとや不安、悩み等が相談でき、安心して業務へ取り組めるように、新入社員1名につき、年齢の近い先輩社員1名を職場トレーナーとして登録しています。」[4]

分からないことも書いておきます。初任給、応募資格(既卒の扱い)、募集学部・学科の条件、選考の流れ、採用人数は、会社の採用サイトの公開ページには見当たりませんでした。募集要項は外部のサイトに置かれています。倍率も計算できません。ここは会社に直接確認してください。[1]

つくっているのはクラッチとトルクコンバータ。いまはドローンやロボットにも広げている

事業内容はこう書かれています。「マニュアルクラッチ(手動変速装置用製品)やトルクコンバータ(自動変速装置用製品)、その他、建設・産業機械用製品、二輪車用クラッチなどの駆動系部品を、世界26ヶ国にあるエクセディグループ59社で生産・販売をしています。」[3]

クラッチは、エンジンの力をタイヤに伝えたり切ったりする部品です。トルクコンバータは、オートマチック車でその役割を果たす部品です。会社は自らを駆動系部品のリーディングカンパニーと位置づけ、「摩擦・振動・流体に特化したコア技術」を強みとして挙げています。[1]

新しい分野[1]

採用サイトにはこう書かれています。「昨今、自動車業界は100年に一度の変革期と言われ、市場が大きく変化しようとしています。エクセディでは、この変化をチャンスととらえ、EV・HEV用製品、ドローン用製品、アシストモビリティ、スマートロボットなどの新製品開発を積極的に行っています。」[1]

どんな部門があるか[1]

社員インタビューに出てくる部門は、品質管理部門、生産技術部門、財務部門(経営企画担当)、営業部門(新事業創出担当・ルート営業担当)、製造技術部門、設計開発部門、製造部門です。技術系だけでなく、財務や営業の仕事も紹介されています。[1]

海外で働く道がある[2] [4]

「海外での勤務は、入社後何年程度から対象になりますか?」には「早い人であれば、入社後3~4年で海外勤務のため出向しています。勤務期間は平均で5年程度です。」と書かれ、続けて入社後1〜2年後から1年程度の海外実務研修の制度もあると説明されています。海外研修制度のページには、アメリカとインドに行った社員の声が載っています。[2] [4]

新事業に向けた研修もあります。新事業創出研修(RakuNest Zero One Program)はアメリカのシリコンバレーでの研修で、「やる気や能力のある希望者を募って、研修に参加していただきます。」と書かれています。[4]

公開されている休日・福利厚生

初任給や応募資格は会社の公開ページにありませんが、休日と福利厚生は具体的に書かれています。並べます。[2] [5]

エクセディが公開している休日・休暇(よくあるご質問より)
項目内容
年間休日121日。週休2日制(休日は原則土日、祝日は出勤日の場合あり)。GW、お盆、年末年始に長期休暇
年次有給休暇入社月に応じて4日〜14日付与。付与された有給休暇は2年間有効
半日有給休暇有給休暇を半日に分割し、午前もしくは午後のみ有給休暇にできる
積立有給休暇年次有給休暇とは別に毎年4月1日に3日付与、20日まで積み立て可能。本人の傷病や介護で休暇が必要な場合などに使用
その他の休暇慶弔休暇、特別休暇、介護休暇、育児休暇
[2] [5]

転勤とマイカー通勤[2]

「転勤はありますか?」には「入社してすぐに、転勤することはありません。」「将来、国内・海外の工場をサポートする仕事を担当する場合は転勤の可能性があります。」と書かれています。マイカー通勤は可能で、自宅から会社の直線距離が1.5km以上の人に限られます(各営業所を除く)。[2]

暮らしを支える設備[5]

本社には昼・夕に使える社員食堂、内科と歯科のあるクリニック、売店があります。独身寮は35歳まで入寮でき、自社マンションで1人1部屋、オートロック・家具家電・全室Wi-Fi・宅配ボックス・駐車場を備え、会社まで徒歩5分と書かれています。本社内には企業内保育園「A Kiddyland」もあります。[5]

お金の制度[5]

出産祝い金(50万円/子)、企業型確定拠出年金、財形貯蓄、持株会、各種貸付金制度、各種社会保険(健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険)が挙がっています。[5]

連結の従業員は14,137人、平均勤続年数は17.2年

数字は、確かめられるものだけを並べます。会社が出していないものは「出ていない」と書きます。[1] [3]

エクセディの会社の数字(採用サイトの会社概要より)
項目数字
設立1950年(昭和25年)7月
資本金82億84百万円
連結売上高3,039億円(2026年3月期)
従業員数14,137人(連結。2026年3月31日現在)
グループの拠点世界26ヶ国・エクセディグループ59社
正規雇用労働者の中途採用比率2023年度45%/2024年度76%/2025年度47%(公表日:2026年5月26日)
[3]
エクセディが公開している働き方の数字(2025年度実績)
項目数字
平均有給休暇18.5日
育児休業取得率男性87.0%/女性78.6%
平均勤続年数17.2年
月平均所定外労働時間13.5時間
役員及び管理的地位にある者に占める女性の割合4.0%(149名中6名)
[1]

中途採用の比率が年によって45%から76%まで動いているのは、新卒だけで人を集める会社ではない、ということです。社外からの評価としては、経済産業省の「健康経営優良法人 2024(大規模法人部門)」、厚生労働大臣認定の「えるぼし(2つ星)」、大阪府の「男女いきいき・元気宣言事業所」、経済産業省の平成30年度「新・ダイバーシティ経営企業100選」が挙がっています。[3] [5]

公開されていないものもはっきりさせておきます。新卒の初任給、採用人数、応募者数、入社者の出身大学・学部ごとの人数は、会社の公開ページには見当たりませんでした。倍率は計算できません。[1] [3]

30日でやること。大学名では動かない部分から埋める

ここまでの内容を、行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。自分の状況に合わせて入れ替えてください。[1] [2]

  1. 1〜3日目:採用サイトのよくあるご質問をすべて読む。求める人材の3つ(チャレンジ精神・主体性・論理的思考力)を書き写し、それぞれに自分の経験を1つずつ当てる
  2. 4〜7日目:工場見学を申し込む。会社が事前の見学を受け付けると書いているので、ここは早く動いた人が得をする
  3. 8〜14日目:クラッチとトルクコンバータが何をする部品かを調べ、自分の言葉で説明できるようにする。新製品(EV・HEV用製品、ドローン、スマートロボット)にも目を通す
  4. 15〜21日目:募集要項を外部のエントリー先で確かめる。初任給・応募資格・選考の流れは会社の公開ページに載っていない
  5. 22〜30日目:面接の準備をする。「自ら手を挙げて物事を進めた」経験を、何を考えてどう動いたかの順で話せるようにしておく
[1] [2]

志望動機も、公開されている事実から組み立てます。たとえば1950年の設立から駆動系部品をつくり続けていること、世界26ヶ国59社の拠点があること、入社後3〜4年で海外勤務の機会があること、社内研修が約100種類あること。これらは会社が自分で書いていることなので、そこに自分の希望を重ねれば、根拠のある志望動機になります。[1] [2] [3] [4]

採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。資料ごとの確認日は、この記事の出典欄に1件ずつ書いています。応募の前に必ず最新の募集要項を確認してください。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. エクセディ 採用サイト確認日:2026-09-19 / 採用サイトのメッセージ、会社概要の要約、コア技術と新製品開発、社員インタビューの部門一覧、「数字で見るエクセディ」(平均有給休暇、育児休業取得率、平均勤続年数、月平均所定外労働時間、女性の管理職比率)
  2. エクセディ 採用サイト よくあるご質問確認日:2026-09-19 / 求める人材の3項目、会社訪問・工場見学、転勤、マイカー通勤、海外勤務の時期、年間休日、年次有給休暇、半日有給休暇、積立有給休暇、独身寮
  3. エクセディ 採用サイト 会社概要確認日:2026-09-19 / 設立、資本金、代表者、連結売上高、従業員数、事業内容、正規雇用労働者の中途採用比率、採用情報の欄の文言
  4. エクセディ 採用サイト 教育制度確認日:2026-09-19 / 新入社員研修、トレーナー制度、社内研修制度GETS、新事業創出研修(RakuNest Zero One Program)、電動化対応教育、海外研修制度と参加者の声
  5. エクセディ 採用サイト 福利厚生確認日:2026-09-19 / 有給休暇の付与日数、その他の休暇、社員食堂、クリニック、売店、独身寮、企業内保育園「A Kiddyland」、出産祝い金などの支援制度、社外からの評価
  6. 大阪工業大学 就職状況一覧[学部]確認日:2026-09-12 / 工学部 電気電子システム工学科とロボティクス&デザイン工学部 ロボット工学科の「■主な就職先 (2023年度-2025年度)」、自動車関連メーカーの欄に「エクセディ」
  7. 大阪産業大学 就職実績確認日:2026-09-10 / システム工学科の欄に「㈱エクセディ」。同じ欄に「前身の工学部機械工学科、交通機械工学科、電気電子情報工学科の実績」という注記がある

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