学部全体は、民間等44.9%・進学42.0%

大学が公表する2025年度の都市科学部の進路図では、卒業者は276人です。民間等44.9%、公務員6.2%、進学42.0%、その他6.9%という構成が示されています。卒業者の進路の割合であり、就職希望者を分母とする就職率ではありません。[1]​‌​​‌‌‌​​​‌‌​​‌​​​‌‌​‌​​‌​​​​​‌‌​‌‌‌‌‌‌‌​​​​‌​‌​‌​​‌‌​​​​‌‌​​‌‌​

都市科学部内でも、学科によって進学と就職の構成が異なります。学部全体の平均だけを見て、周囲と同じ選択をしなければならないと考える必要はありません。所属学科の図と、自分が希望する仕事の条件を一緒に確認しましょう。

学科別の2025年度卒の進路(学部公表割合)
学科民間公務員進学その他
都市社会共生80%14%2%4%
建築20%1%65%14%
都市基盤39%3%58%0%
環境リスク共生34%4%55%7%
[2]

学科別の図には卒業者数が併記されていないため、ここでは公表割合のまま示しています。学部全体の276人を各学科の分母に使ったり、割合から学科別の人数を逆算したりしません。大学院修了者の就職実績も、この学部卒の図とは別です。[1] [2]

4学科で、都市のどの問題に取り組んだかを整理する

都市社会共生学科は、人文社会科学を中心に、社会分析、海外研究、社会文化批評、文化創成の4領域を学びます。建築学科は、設計教育に加えて構造や環境などを学び、建築と都市を総合的に理解することを目指しています。[3] [4]

都市基盤学科は土木工学を軸に、基盤施設の技術やデザイン、政策決定、マネジメントなどを扱います。環境リスク共生学科は自然と社会の関係を幅広く学び、異なる分野や社会との対話を通じてリスクと共生するあり方を考えます。[5] [6]

学びを就活の説明にする視点(編集部提案)
学科経験から取り出すこと
都市社会共生誰の立場から社会や文化を捉え、何を比較したか
建築敷地や利用者、構造・環境の条件をどう設計へ反映したか
都市基盤安全性や使いやすさ、維持管理などをどう検討したか
環境リスク共生自然・社会のどのリスクを、どの根拠で評価したか

文理を横断して学んだことは、単に幅広い知識があるという表現で終わらせないようにします。異なる立場の意見を整理した、技術的な条件と社会の事情を比較したなど、自分が行った判断を一つ示すと、仕事とのつながりが伝わります。

学科別の就職例と、学部全体の一覧を区別する

学部の進路案内では、建築学科にJFEエンジニアリング、旭化成ホームズ、大林組など、都市基盤学科にオリエンタルコンサルタンツ、首都高速道路、長大などの就職例が掲載されています。環境リスク共生学科には出光興産、応用地質、東京電力ホールディングスなどの例があります。[2]

一方、全学サイトの2025年度都市科学部の一覧には、東宝、松竹、東京地下鉄、都市再生機構などの名前もあります。こちらは学部全体の実績であり、その一覧だけから特定の学科の卒業生の就職先とは判断できません。[1]

会社や団体の名前が、採用職種まで示しているわけでもありません。建築、土木、調査、企画、運営などのどの仕事を募集しているかを確認します。都市に関わる企業だから自分の希望と一致する、とまとめず、実際の担当業務や配属条件まで読みましょう。

募集情報を読む確認表(編集部提案)
項目確かめること
職種設計、施工、調査、計画、運営等の担当
条件学位、専攻、資格、提出作品等の指定
対象建物、交通、地域、自然環境、文化など扱う対象
働く場勤務地、現場、顧客や連携相手
学び入社後に専門性を深める仕組み

公務員を考える人は、都市や地域に関わりたいという希望を、どの行政分野で働きたいかへ具体化します。採用の区分や必要な専門試験は、志望する機関の募集案内で確認しましょう。

進学が多い学科でも、自分の研究目的を確かめる

2025年度の学科別進路図では、建築65%、都市基盤58%、環境リスク共生55%が進学となっています。学部の進路案内には、都市イノベーション学府、環境情報学府、先進実践学環などの進学先例も示されています。[2]

進学を考えるなら、今の課題をさらに深めたいのか、新しい手法や専門分野を学びたいのかを書き出します。希望する仕事の募集条件を調べ、学部卒と修士修了で応募できる区分がどう違うかも確認しましょう。進学率の高さだけで必要性を決めないことが大切です。

設計や研究の成果をまとめる場合、大学院への提出物と企業向けの資料では目的が違います。研究を深める問い、設計の考え方、自分の担当した範囲を整理し、提出先の指示に合わせて内容を選びます。資格につながる履修や実務の条件も、学科名だけで満たすと判断せず確認してください。

調査・設計・実験の過程を、自分の判断として見せる

都市に関する課題は、正解を一つ出すだけでは終わらないことがあります。応募書類や面接では、何を優先し、どの条件を比較し、何を残る課題としたかを説明しましょう。調査や設計の見栄えだけでなく、判断の理由が分かる資料を用意します。

経験を整理する構成(編集部提案)
段階記録する内容
対象誰・何を対象とする課題だったか
根拠観察、資料、聞き取り、実験など何を使ったか
比較どの案や仮説を比較したか
担当自分が実施し、判断した部分
修正指摘や検証から何を変えたか
限界未確認の条件や残った課題

編集部の架空の例です。「歩行経路の提案で、地図上の距離だけでなく現地の段差や利用の様子を確認した。班の案を比べ、自分は利用者にとっての障害を整理して修正案を説明した」。設計職以外への応募でも、異なる条件を調べて提案した経験として伝えられます。実際に確認していない効果や利用者数は加えないでください。

共同制作の作品を使う場合は、自分の担当と他の人の担当を分けます。調査対象者の個人情報、公開していない研究内容、外部との共同成果は共有可能な範囲を確認しましょう。完成していない研究でも、現時点の判断と課題を正確に説明することはできます。

専門の相談と、応募書類の相談を組み合わせる

大学のキャリア・アドバイザーによる個別相談は事前予約制で、エントリーシートの添削や面接練習、就活の進め方などを相談できます。必要書類や実施方法は予約案内で確認しましょう。[7]

学科の教員には研究や専門職の準備、キャリア相談では専門外の相手にも経験が伝わるかを確認してもらいます。志望する職種の募集情報と、調査・設計・研究の短い説明を持参すると、相談内容が具体的になります。

今週は、自分の学科の実績を確認し、関心のある仕事を二つ比較し、学修経験を一つまとめます。都市科学部という広い名称の中で、自分が何を見て考え、どの問題に取り組みたいのかを明確にすることが、進路選びの軸になります。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 横浜国立大学 卒業生の就職状況(所属別)確認日:2026-09-10 / 2025都市科学部全体
  2. 横浜国立大学 都市科学部 就職実績・大学院進学確認日:2026-09-10 / 2025学科別4進路図と就職例
  3. 横浜国立大学 都市社会共生学科確認日:2026-09-10 / 社会文化等4領域
  4. 横浜国立大学 建築学科確認日:2026-09-10 / 設計・構造・環境
  5. 横浜国立大学 都市基盤学科確認日:2026-09-10 / 土木技術・政策管理
  6. 横浜国立大学 環境リスク共生学科確認日:2026-09-10 / 自然社会のリスク
  7. 横浜国立大学 個別の就職相談について確認日:2026-09-10 / 予約制支援

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