教員46.8%は、卒業者全体に対する進路の割合
大学の2025年度卒業生の進路図では、教育学部の卒業者は216人です。そのうち教員が46.8%、進学が14.4%で、企業や公務員などの進路も示されています。これは卒業時の進路の構成であり、教員採用試験を受けた人の合格率ではありません。[1]
| 進路区分 | 割合 |
|---|---|
| 教員 | 46.8% |
| 民間企業(教育) | 2.3% |
| 民間企業(その他) | 31.5% |
| 公務員 | 3.7% |
| 進学 | 14.4% |
| その他 | 1.4% |
公表値は丸められているため合計は100%と一致しません。割合から人数を推測するより、進路の幅を確認するために使います。教員になる人が多いという実績から、自分も必ず採用される、あるいは企業就職を選ぶべきではない、と判断する必要はありません。[1]
大学の同年度の就職先には、教員として横浜市、神奈川県、川崎市などが掲載されています。企業の教育分野では早稲田アカデミー、ラインズ、さなるの例があります。過去の就職先は、現在の採用区分や募集人数を示すものではありません。[1]
3コースの学びと、自分の免許課程を確認する
教育学部の学校教員養成課程は、言語・文化・社会系教育、自然・生活系教育、芸術・身体・発達支援系教育の3コースです。国語、数学、音楽、心理学、特別支援教育などの専門領域があり、領域に応じて専門性を高めます。旧教育人間科学部の情報を、そのまま現在の課程へ当てはめないようにしましょう。[2]
公式の資格案内には、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の教員免許が掲載されています。ただし、全ての学生が掲載された免許を自動的に取得できるという意味ではありません。志望する校種・教科と、自分が取得見込みとして書ける免許を確認します。[4]
| 項目 | 自分の状況として書くこと |
|---|---|
| 所属 | コース・専門領域・入学年度 |
| 免許 | 履修中の免許と取得見込みの時期 |
| 志望 | 校種・教科・地域を選ぶ理由 |
| 選考 | 各自治体や学校が公表する採用区分と提出物 |
複数の校種で迷うときは、実習や学校訪問のどの場面に手応えや関心を持ったかを振り返ります。「教員になりたい」という大きな目標を、どの年齢の子どもに何を届けたいかへ具体化すると、選考で話す内容も整理できます。
学校訪問と大学での学びを、往復した経験として話す
教育学部では1年次から学校へ出かけ、子どもと接したり授業を参観したりする学びが案内されています。現場で生まれた疑問を大学の授業で考え、次の訪問に生かしながら、3年次の教育実習へつなげる構成です。[3]
実習の経験を話すときは、授業を担当した事実だけで終えず、児童生徒の反応をどう見たか、どの疑問を指導者に相談したか、授業や関わりをどう見直したかを説明します。自分の工夫だけを強調するより、助言を受けて学び直した過程も重要な材料になります。
| 段階 | 書き出すこと |
|---|---|
| 観察 | どの場面で、どんな反応に気づいたか |
| 問い | 理解できなかったこと、確かめたいこと |
| 相談・検討 | 教員の助言や学んだ理論をどう使ったか |
| 変更 | 説明、教材、進め方の何を変えたか |
| 振り返り | 確認できた変化と、残った課題 |
編集部の架空の例です。「課題の説明後に手が止まる児童がいたため、指導教員と相談して、説明を短い段階に分けて板書した。次の授業では作業に入るまでの様子を見直した」。こうした具体化で、授業を改善する姿勢が伝わります。児童生徒や家庭の個人情報は伏せ、観察していない成果を付け足さないでください。
企業就職と大学院進学も、目的から比較する
2025年度の進路図には、民間企業の教育分野以外へ進んだ人や、進学した人も掲載されています。教育学部で学んだことを学校以外で生かしたい場合は、相手の理解に合わせて伝える、課題を整理する、関係者と相談して進めるなど、自分の経験を仕事の行動に直して考えます。[1]
企業への応募では、「教育学部だから教育業界」と限定せず、募集職種の仕事内容を読みます。研修、営業、企画、サービスなどの名称だけで判断せず、誰にどのような価値を届ける業務なのかを確認しましょう。学部別の企業名簿に載っていない会社でも、応募条件を満たすかを自分で確かめられます。
進学については、公式案内に高度教職実践専攻の教職大学院と、心理支援・日本語教育のコースを置く教育支援専攻の修士課程が示されています。学校での実践を深めたいのか、特定の問いを研究したいのかによって、確認する課程や研究計画が変わります。[5]
併願を考える人は、教員採用、企業選考、大学院入試の準備を一つの予定表にします。全てを同じ強度で進めるより、第一に目指す進路と、その判断をする時期を決めて相談しましょう。
教職テラスと就職相談を、目的に合わせて使う
教育学部には常設の「教職テラス」があり、支援担当者や校長経験のある支援員から助言を受けられると案内されています。教員採用試験対策講座も実施されています。校種や自治体の選び方、実習経験の説明など、教職固有の相談を持ち込みましょう。[5]
企業就職を含む相談には、大学のキャリア・アドバイザーによる個別相談があります。事前予約制で、エントリーシートの添削や面接練習、就活の進め方などを相談できます。必要書類の送付期限や実施方法は予約時の案内を確認してください。[6]
相談前に用意するのは、志望先の情報、取得見込み免許、実習を振り返った短いメモです。「どこでもよいから採用されたい」から一歩進め、何に迷っているかを一つに絞ります。まだ進路を決めきれていなくても、判断の軸を整える相談はできます。
今週は、校種・経験・予定の3点を整理する
まず、自分の免許課程と志望校種を確認します。次に、学校訪問や実習から一つの場面を選び、観察、相談、工夫、学びを数行にまとめます。最後に、応募や入試の公表情報を並べて、最初の相談で確かめたいことを決めましょう。
学歴や他大学との比較が気になるときほど、自分が改善できる準備へ戻ります。大学全体の実績は参考になりますが、面接で説明するのは自分の経験と志望理由です。学んだ理論と現場での気づきを結びつければ、教育学部で過ごした時間を具体的な判断材料として伝えられます。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 横浜国立大学 卒業生の就職状況(所属別)確認日:2026-09-10 / 2025年度教育学部・進路図と就職先
- 横浜国立大学教育学部 学校教員養成課程確認日:2026-09-10 / 現行3コース・専門領域
- 横浜国立大学教育学部 履修方法等確認日:2026-09-10 / 学校訪問から教育実習への学び
- 横浜国立大学教育学部 諸資格確認日:2026-09-10 / 教員免許一覧
- 横浜国立大学教育学部 卒業後の進路確認日:2026-09-10 / 教職テラス・採用対策・進学
- 横浜国立大学 個別の就職相談について確認日:2026-09-10 / 予約制相談・添削・面接