就職実績は業種の幅と分母を確認する

大学が公表する「令和8年3月卒・修」の表では、国際政策学部の卒業者は82人、就職希望者と就職者は各75人、進学者は2人です。掲載就職率100%の分母は就職希望者であり、卒業者全員の就職や希望する会社への採用を保証するものではありません。[1]‌‌‌​​​​​​‌​‌​​‌​​‌‌​‌​‌‌​​‌​‌‌​‌​​‌​​‌​‌​‌‌‌​​‌​‌‌‌‌‌​​​‌​​‌‌​​​

2026年3月卒業者の産業別就職者数の抜粋
産業人数
金融業・保険業13人
製造業11人
情報通信業9人
公務8人
就職者合計75人
[1]

実績は学部全体の値です。学科別の人数や特定のコースの成果に置き換えず、どの業種も候補になり得ることを知る入口として使いましょう。産業分類から、営業、企画、開発など個人の職種までは分かりません。

進学者は就職希望者とは別の欄に掲載されています。大学院も検討する場合は、就職率の高さだけで決めず、深めたい研究テーマ、必要な準備、修了後に考えたい進路を並べて検討してください。

現行2学科の学びを、自分の経験として説明する

現行の国際政策学部は、総合政策学科と国際コミュニケーション学科を置いています。学部紹介では少人数教育、地域での実践的な学び、留学支援などを案内し、地域と国際の視点を行き来する学修を紹介しています。[2]

学部の特色は、そのまま個人の強みになるわけではありません。自分が履修した授業や参加した活動の中で、何を調べ、誰と協力し、どう考え直したかを取り出します。参加していない留学や地域活動を経験として加える必要はありません。

例えば地域を扱う課題では、資料を読むだけで判断したことと、現地で確認して理解が変わったことを比べられます。語学の学修では、点数だけでなく、伝わらない場面をどう改善したかを説明できます。授業名の羅列よりも、自分の行動が分かる一場面を選びましょう。

学科が同じ友人でも経験や関心は異なります。先輩の文章を形だけまねるより、成果の大きさにかかわらず、質問されたときに事実を説明できる経験を選ぶ方が準備を進めやすくなります。

地域・国際という言葉を、具体的な仕事へ置き換える

「国際的な仕事」を希望するなら、海外勤務、国内での海外顧客対応、外国語を使った情報収集など、どの働き方に関心があるのかを分けます。会社が海外展開していても、新卒の配属でその仕事を必ず担当できるとは限りません。

「地域に関わる仕事」も、公務に限って考える必要はありません。企業が地域の顧客に提供するサービスや、事業を支える仕事など、実際の業務から関わり方を調べられます。地域への思いと、応募職種で担う役割の両方を確かめましょう。

仕事を比較する質問(編集部の提案)
関心確かめたい内容
外国語を使いたい誰と、どの場面で、どの程度使うか
地域の課題に関わりたいどの相手にどのような仕事を提供するか
企画をしたい新人の担当業務と企画に関わるまでの学び
地元で働きたい勤務地の決まり方と異動の範囲

同じ業種の企業を比べる際も、この質問を共通して使うと違いが見えます。説明会で聞いた事実と自分の期待を分けて記録し、不明な条件は推測で埋めないようにしてください。

地域活動や語学の経験は、調整した過程を示す

自己PRは「コミュニケーション能力があります」と結論だけを書くのではなく、意見や理解が異なる相手とどうやり取りしたかを示します。相手の事情を聞いたこと、説明を変えたこと、確認し直したことを具体的に整理しましょう。

編集部の架空の例です。「グループ課題で調査内容への意見が分かれた際、私は各案の目的と必要な情報を表にしました。全員で共通点を確認し、調べられる範囲を決め直しました。自分の案を先に通そうとするより、判断する基準をそろえることが必要だと学びました。」

これは山梨県立大学の学生の実話ではありません。自分の活動へ置き換え、チーム全体の成果と自分の役割を分けて説明してください。評価されそうな数字を足さず、実際に確認できた変化と残った課題を話します。

留学経験を使う場合も、滞在したこと自体を結論にせず、言語や生活上の違いに直面したときの行動を選びます。留学していない人は、授業やアルバイトなど別の場面から、自分の取り組みを示せます。

2028年度の再編予定と、現在の実績を分ける

大学の入試変更案内は、2028年度入学生から国際政策学部の再編を予定していると公表しています。2026年9月11日に確認した情報では将来の予定です。本記事の2026年3月の進路実績を、再編後の教育を受けた卒業生の成果として扱うことはできません。[3]

受験を検討している人は、出願する年度の学部・学科構成や入試の案内を確認してください。在学生は自分の入学年度の履修課程を基準に、所属や学んだ内容を説明します。将来の名称を現在の所属として応募書類に使わないようにしましょう。

学部の名称だけでは学びの中身が伝わりにくい場合もあります。志望職種に合わせて、研究テーマ、調査の方法、使用した言語や資料、共同作業での役割を短く添えると、相手が経験を具体的に理解しやすくなります。

学内相談には、比較表と書きかけの文章を持参する

大学のキャリア支援案内には、個別相談、エントリーシートや面接に関する講座、求人情報の提供が記されています。飯田キャンパスA館1階のキャリアセンターには、就職活動に関する資料も案内されています。現在の申込み方法や開催予定は学内で確認しましょう。[4] [5]

  • 履修した内容と実際に参加した活動を整理する。
  • 業種・職種・勤務地を分けて応募候補を比較する。
  • 一つの経験を、目的・行動・学びの順に説明する。
  • 迷っている点を絞り、キャリアセンターへ相談する。

学びの幅が広くて志望先を選べないときは、関心を一つに決め切る前に、具体的な仕事を数件比べることから始められます。地域や国際という大きな言葉を、自分が担いたい役割へ落とし込んで準備しましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 山梨県立大学 卒業生の進路・就職先確認日:2026-09-11 / 令和8年3月卒修。国際82卒75希望75就2進、金融13製造11情報9公務8。学科別ではない
  2. 山梨県立大学 国際政策学部確認日:2026-09-11 / 本文全文。現行2学科と少人数・地域実践・留学支援。画像コース図未使用
  3. 山梨県立大学 入試の変更点確認日:2026-09-11 / 本文全文。2028年度入学生から再編予定。リンク先予告PDF未読、再編後名称構成は断定せず
  4. 山梨県立大学 キャリア支援体制確認日:2026-09-11 / 本文全文。個別相談、ES面接講座求人
  5. 山梨県立大学 キャリア形成支援確認日:2026-09-11 / 本文全文。飯田A館1階、就活資料。画像年次計画未使用

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