学科別の就職内定と進学を分けて読む

大学の2025年度就職・進学状況は、2026年3月31日現在の卒業生の進路を学科別に掲載しています。就職内定率は就職希望者に対する内定者の割合で、正式に入職した人数や国家試験の合格者数と同じ意味ではありません。[1]‌‌​‌​‌‌‌‌‌​‌‌‌​​‌‌​​‌‌‌‌‌‌​​​​‌​‌​​‌​‌​​‌​‌​‌‌​‌​​​‌‌‌​​​​‌​‌​​​

2025年度の学科別進路
学科卒業者就職希望者就職内定者進学内定者
看護65人56人56人8人
理学療法20人16人16人3人
作業療法17人16人16人1人
[1]

資料には、就職と進学の両方を行う人を重複して数えるため、実際の人数より1人多くなるという注記があります。就職と進学を単純に足して卒業者と比較せず、重複する区分として読む必要があります。[1]

また、学科の内定者数を、その学科に対応する専門職だけの人数とみなさないことも大切です。希望する施設へ必ず採用されるという保証ではないため、自分の応募条件と必要な準備を確認しましょう。

看護学科は取得を目指す受験資格の組合せを確認する

看護学科は、看護師と保健師、または看護師と助産師の国家試験受験資格を得る課程を案内しています。二つの組合せは選択制で、看護師と助産師の組合せは選択定員10人です。全員が三つの受験資格を得るという意味ではありません。[2]

学びの特徴には、3学科合同の授業やシミュレーターを用いた演習、地域での実習があります。「地元(やまがた)探求Ⅱ」では、県内で働く看護師・助産師・保健師から話を聞き、地域への貢献や将来の働き方を考えると紹介されています。[2]

進路を検討するときは、病院名だけでなく希望する職種を明確にします。病院での看護、地域の保健活動など、自分が関心を持った場面と、その仕事に必要な履修や選考を照らし合わせてください。資格の受験準備と採用選考は別の予定として管理します。

理学療法・作業療法の学びから質問を作る

理学療法学科は、講義や演習、実技、グループワークに加え、他学科合同の授業を通して他職種への理解を深めると説明しています。評価に関する授業では、情報収集から問題を見つけ、対応を考える過程を学ぶ内容が紹介されています。[3]

作業療法学科は、対象者の生活機能全体と環境に目を向ける教育を掲げ、身体・精神・小児・高齢期などの領域を学ぶと案内しています。担任制による学習・生活・就職や国家試験の支援、対話を重視した教育も特徴です。[4]

施設見学での質問例(編集部の提案)
知りたいこと質問の組み立て方
学ぶ領域新人はどの対象や業務から経験しますか
指導体制評価や計画で迷った際に相談する仕組みはありますか
連携他職種と情報を共有し、振り返る機会はありますか
成長の支援入職後の研修や学修の機会を教えてください

実習先と就職候補が同じでも、学生として学ぶ立場と働く立場では確認すべき条件が違います。実習での印象に加え、新人への支援、担当する仕事、勤務する場所を調べて判断しましょう。

県内外の内定先例を、比較の入口にする

2025年度の内定先例には、看護学科で山形県病院事業局や寒河江市役所、理学療法学科で山形大学医学部附属病院、作業療法学科で篠田総合病院などが掲載されています。資料は学科ごとに県内・県外を分けて紹介しています。[1]

病院や法人の名前があっても、個人の配属先や勤務条件が分かるとは限りません。現在の募集があるか、希望する職種で応募できるか、異動する範囲はどうかを募集元の情報で確認してください。先輩の進路は候補を知る資料として使います。

働く地域で迷う場合は、地元か県外かだけでなく、仕事、学ぶ環境、暮らしの条件を同じ項目で比べます。見学で得た事実と自分の印象を分けて記録し、判断材料が足りない項目は確認してから選びましょう。

実習の説明は、学生としての役割を正確に伝える

実習経験を自己PRや志望理由に使う際は、観察したこと、指導を受けて行ったこと、自分で調べたことを区別します。対象者や家族を特定できる情報を含めず、学修と改善の過程に焦点を当てて説明してください。

編集部の架空の例です。「実習で理解が曖昧な点があったため、私は疑問を整理して指導者へ確認しました。関連する学修資料を調べ、振り返りでは何が分かり、何がまだ説明できないかを共有しました。次は相手の生活背景も含めて考える力を伸ばしたいです。」

これは山形県立保健医療大学の学生の実話ではありません。自分の体験に置き換え、独立して治療や支援方針を決定したように誇張しないことが大切です。指導者の助言と自分の行動を分けることで、学び続ける姿勢を具体的に伝えられます。

面接で深く聞かれたときのために、目的、背景、自分の役割、確認した内容、改善点を整理しましょう。うまくいった結論だけを作るより、分からなかった点をどのように確かめたかを話せるようにします。

国家試験と採用準備を並行して進める

大学は2025年度国家試験結果を、職種と新卒・既卒の区分ごとに公表しています。例えば新卒看護師は受験64人・合格63人、理学療法士は19人・18人、作業療法士は17人・16人です。就職内定率100%を、国家試験に全員合格したという意味に読み替えないでください。[5]

就職情報は掲示板や学内ネットワークで提供され、1階のキャリアセンターには学科・都道府県別に求人資料が整理されています。2025年度の資料には事務局による模擬面接の実施状況も掲載されています。利用したい支援の現在の申込み方法は学内で確認しましょう。[1] [6]

  • 自分の学科と資格課程を確認する。
  • 求人の職種・勤務地・教育体制を比較する。
  • 実習経験の役割と学んだ点を整理する。
  • 実習、国家試験、応募・面接の予定を一枚にまとめる。

専門職への準備は、資格取得と働く場の選択をつなげて考えることが大切です。学内の情報と指導を利用しながら、自分が学びたい仕事と応募条件を確認して進めましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 山形県立保健医療大学 2025年度就職・進学状況確認日:2026-09-11 / 全3頁本文画像。p1希望内定と進学1名重複、p2学科別内定先。p3職種内訳は学科数と別で不採用
  2. 山形県立保健医療大学 看護学科確認日:2026-09-11 / 本文全文。A看保/B看助選択、B10名。3学科合同・地元探求II
  3. 山形県立保健医療大学 理学療法学科確認日:2026-09-11 / 全文。合同・評価学。3年次に作業療法の記載がある段落は不採用
  4. 山形県立保健医療大学 作業療法学科確認日:2026-09-11 / 全文。生活全体環境、4領域、担任支援
  5. 山形県立保健医療大学 2025年度国家試験結果確認日:2026-09-11 / 1頁本文画像、新卒看64/63PT19/18OT17/16、内定とは別
  6. 山形県立保健医療大学 就職支援情報確認日:2026-09-11 / 全文。ネット掲示1階センター、R5セミナー日程は引用せず

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