富山県立大学の就活は、3学部と入学年度から整理する
富山県立大学には工学部、情報工学部、看護学部があります。工学部はものづくりや環境、生物・医薬品、情報工学部はデータや情報システム、ロボット、看護学部は看護師養成を中心とする学びです。同じ大学でも、就職先の調べ方や進学の目的は異なります。[1] [4] [5] [6]
| 学部 | 構成・学び | 就活の入口 |
|---|---|---|
| 工学部 | 機械システム、電気電子、環境・社会基盤、生物、医薬品の5学科 | 学科別実績と、学士・修士の募集条件 |
| 情報工学部 | データサイエンス、情報システム工学、知能ロボット工学の3学科 | 前身学科の実績と現在の教育内容を区別 |
| 看護学部 | 看護学科 | 病院等の教育体制と、就職・進学の目的 |
学歴への不安があると、大学全体の評判から自分の可能性を決めてしまいがちです。まずは自分の学科の経験と応募先の条件を調べ、何を説明できるかを整理しましょう。この記事は、学部ごとの資料を読むための入口です。
最新の進路は、就職と進学を別々に読む
工学部の資料は2026年3月卒業生、看護学部の資料は2025年度卒業生を対象としています。次の表は学部の進路内訳です。大学院修了者や看護学専攻科の実績を加えていません。[2] [3]
| 統計の対象 | 卒業者 | 就職者 | 進学者 | その他 |
|---|---|---|---|---|
| 旧工学部(2026年3月卒) | 353人 | 168人 | 184人 | 1人 |
| 看護学部(2025年度卒) | 118人 | 92人 | 23人 | 3人 |
工学部の進学184人には、大学院183人と専門学校等1人が含まれます。看護学部の就職率100.0%は、就職希望者に占める内定者の割合です。卒業者全員が就職した割合や国家試験の合格率とは違います。[2] [3]
人数や就職率は、その年度の結果を知る材料です。個人が希望する職種や施設へ進めるかは、募集条件、専門性、選考準備等を別に確認する必要があります。
情報工学部は2024年開設。旧工学部の実績を移し替えない
情報システム工学科と知能ロボット工学科は、2024年4月に工学部から情報工学部へ再編されました。情報工学部にはデータサイエンス学科も設けられています。2026年3月卒の進路表にある情報・知能の学科は、旧工学部として集計されたものです。[1] [2] [5]
2026年9月時点では、2024年入学者の通常の4年間の課程は卒業前です。前身学科の就職先は参考にできますが、新情報工学部やデータサイエンス学科の就職実績としては扱えません。自分の入学年度に適用されるカリキュラムや正式な所属名も確認してください。[1] [5]
新しい学部で実績が少ないことへの不安がある場合は、授業や研究で得た経験、企業講義や相談支援、実際の求人を具体的に集めます。まだ公表されていない就職率を推測するより、自分の準備を進めるための情報に目を向けましょう。
工学部は、専門と学部就職・大学院進学を結びつける
工学部では、実験・実習・演習を重視し、学部と大学院の連携を意識した教育を案内しています。現在の5学科は、機械や電気、環境・社会基盤、生物、医薬品という異なる対象を扱います。[1] [4]
企業を調べる際は、製品や技術に関心がある理由と、自分が実験・設計で考えたことを結びつけます。学部から就職するか、大学院で研究を深めるかは、仕事の学位条件と、さらに学びたい問いの両方から比較しましょう。
2026年3月卒の企業別表では、例えばインテック、KOKUSAI ELECTRIC、コマツNTC、北陸電力、廣貫堂などに工学部卒業者が掲載されています。大学院の欄は別であり、表に載るすべての企業が学部卒を採用したわけではありません。[2]
配属職種は会社名から推定せず、募集の内容を確認します。生物・医薬品分野も、企業の研究・製造・品質等のどの仕事に関心があるかを具体化すると、学びとの接点を考えやすくなります。
情報工学部は、分析や制作の過程を見える形にする
情報工学部はデータサイエンスを土台とした専門教育や、利用者の課題を見つけるデザイン思考を重視しています。企業の技術者等による講義、少人数の学び、卒業研究も紹介されています。[5]
分析の経験なら、問い、使ったデータ、方法、結果、限界を整理します。システムやロボットの制作なら、目的、自分の担当、動作を確かめた条件、修正した点をまとめましょう。チームの成果と自分の仕事を分けることが大切です。
使ったツールや言語の数だけで能力を説明しようとせず、何を設計し、分からないことをどう調べ、結果をどう評価したかを話します。応募先の業務内容と照らすことで、次に深めたい技術も見つけやすくなります。
看護学部は、就職先の指導体制と進学の目的を分ける
看護学科は4年間を看護師育成に特化し、県内の病院や地域の施設等での実習を案内しています。看護師国家試験受験資格が示されており、保健師・助産師の養成は別の看護学専攻科で行われます。[6] [7]
病院等を比較するときは、規模や名前に加え、新人教育、相談できる担当、配属の考え方、働く場所を確認します。実習で学んだ看護の視点と、入職後に学びたいことをつなげて志望理由を考えましょう。
就職先一覧は2022〜2025年度の看護学部・研究科を合算した資料です。富山県立中央病院、富山大学附属病院、虎の門病院等が掲載されていますが、2025年度の学部卒だけの結果ではありません。専攻科の公衆衛生看護学専攻・助産学専攻の一覧も別枠なので、資格と課程を区別して読みます。[3]
県内・県外、大手・地域企業は、同じ項目で比較する
工学部の2026年3月卒の地域別表では、就職168人のうち富山が100人です。県外にも進路があります。ただし、過去の卒業生の勤務地と、自分が応募する募集の配属条件は別に確認する必要があります。[2]
| 項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 仕事内容 | 何を担当し、誰に役立つ仕事か |
| 応募条件 | 学位、専門、資格、必要書類 |
| 育成 | 入職・入社後に学ぶ順序、相談の体制 |
| 場所 | 配属先、異動、通勤と生活 |
| 自分の理由 | 学びや経験のどこが関心につながるか |
知名度だけで順位をつけず、関心のある仕事に出会える範囲で候補を広げましょう。グループ企業の実績を親会社のものと考えたり、病院名だけで診療科への配属を決めつけたりしないことも、比較の基本です。
学業の経験は、小さな判断から整理できる
研究成果がまだない、目立った活動をしていないという場合も、授業の課題、実験、発表、実習での学びを振り返れます。何に困り、どう調べ、誰と相談し、何を変えたかを一つずつ書いてみましょう。
編集部の架空の例:「グループ発表で意見がまとまらなかったため、根拠がある点と追加で調べる点を分けました。私は資料の確認を担当し、話し合いで使える形に整理しました」。大きな成果を作るための例ではなく、自分の行動を具体的にするための例です。
工学や情報なら実験・制作の条件と検証、看護なら学生としての観察・相談・振り返りを軸にすると、学部の学びを伝えやすくなります。実際には経験していない研究や、確認していない効果は書かないようにしてください。
学部に合った窓口へ、募集資料と経験のメモを持っていく
工学部・情報工学部向けのキャリアセンターでは、個別指導、模擬面接、合同企業研究会、SPI対策講習などを案内しています。看護学部は富山キャンパスのサテライトで、医療機関の募集資料、若手看護職との交流、合同説明会等を利用できます。[8]
キャリア教育の科目も学部ごとに異なります。工学部は1~3年次のキャリア形成論、情報工学部は3年次のキャリア形成と技術者倫理、看護学部は早期のトピックゼミや体験実習等を案内しています。看護ではメンターの教員にも相談できます。[9] [10]
今週は自分の所属と進路資料の年度を確かめ、関心のある募集を二つ、説明できる経験を一つ用意してください。相談を通じて、企業・病院の見学、応募書類、進学準備のうち、次に何をするかを具体的に決めましょう。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 学部・大学院確認日:2026-09-11 / 現行工5・情報工3・看護。2024情報ロボ再編、院別
- 工学部・大学院の卒業後の進路確認日:2026-09-11 / 2026年3月旧工学部卒353/就168/進184、院183専門等1。p2学部院別企業
- 看護学部・専攻科・研究科の卒業後の進路確認日:2026-09-11 / 2025年度卒118就92進23他3、就職希望者内定100%、進学卒分母19.5%。就職先4年度学部研究科合算
- 工学部確認日:2026-09-11 / 学科・教育方針、実験実習・学部大学院連携教育
- 情報工学部確認日:2026-09-11 / 2024開設、3学科、デザイン思考と研究
- 看護学科確認日:2026-09-11 / 4年間看護師育成、看護師国家試験受験資格
- 看護学専攻科確認日:2026-09-11 / 保健師・助産師養成の別課程、進学相談
- キャリアセンター確認日:2026-09-11 / 工情報キャリアセンター・看護富山サテライト
- キャリア形成科目確認日:2026-09-11 / 工1~3年キャリア形成論、情報3年キャリア形成と技術者倫理、看護トピックゼミ・体験実習
- 就職支援体制確認日:2026-09-11 / 工情報企業接点・相談、看護実習とメンター