高度工学・創造工学・基幹工学を分けて確認する

公式に案内される工学部の構成
教育課程内容
高度工学教育課程生命・応用化学、物理工学、電気・機械工学、情報工学、社会工学の5学科
創造工学教育課程材料エネルギー、情報・社会の2コース。大学院の創造工学プログラムへつながる6年一貫教育
基幹工学教育課程夜間主の5年課程。電気・機械工学、環境都市工学の2コース
[1]

大学の学部・大学院一覧は、これらの現行課程と、旧学科・専攻を分けて掲載しています。課程名が異なる資料や過年度の実績を、そのまま自分の所属の現状へ置き換えないようにします。[1]​‌​​​‌​‌​​​‌​‌​‌‌​​​‌‌​​​‌​​‌​‌‌‌‌‌‌​‌‌​‌‌​‌‌‌​​‌‌​‌‌‌‌​​‌​‌​‌​​

就活では、所属課程の説明に加え、どの専門を学び、どの実験・演習・研究に取り組んだかを伝えます。6年一貫という教育の枠組みを、学部の卒業と大学院修了が同じであるという意味に受け取らず、各段階の条件を確認してください。

学部卒と大学院修了の就職実績を分けて読む

2025年度卒業・修了者の就職状況(2026年5月1日現在)
公式の出身区分求職者就職者就職率
工学部153人149人97.4%
工学部第二部(5年制)11人10人90.9%
大学院博士前期課程682人681人99.9%
大学院博士後期課程32人30人93.8%
[2]

就職率の分母は各区分の求職者数です。工学部の卒業者全体に対する割合ではありません。工学部第二部は公式の表の区分名をそのまま記しており、現行の基幹工学教育課程の実績と断定していません。[2]

大学院の就職者数を工学部卒業者の人数に足して、学部の実績とすることも避けてください。高い就職率が示されていても、自分の希望する企業・職種に必ず採用されるわけではありません。

進学者714人には、就職との重複が含まれる

同じ2025年度の進路表では、「工学部」区分の卒業者881人に対して、進学714人、就職149人、その他19人が掲載されています。注記には工学部の就職進学者1人を含むとあるため、進学と就職を互いに重ならない人数として単純に足さないでください。[2] [3]

進学先の表では、工学部から名古屋工業大学へ進んだ人が684人と示され、他大学への進学もあります。進学者全員が同じ大学・専攻へ進んだと考えず、自分の研究テーマに合う研究室や課程を確認しましょう。[3]

進学と就職を比較する項目(編集部の提案)
観点確認したいこと
研究の目的さらに明らかにしたい問い、必要な理論や方法
進学先指導体制、研究室の受入れ、入試条件
希望職種学部卒での応募可否、担当業務、必要な経験
生活の計画学費・生活費、研究と選考の予定、働き始める時期

周囲の進路に合わせるだけでなく、何を学んでから働きたいかを言葉にします。進学と研究職への採用は別の判断なので、学位を得れば希望職種へ必ず進めると考えず、募集条件も調べてください。

企業例は「第二部を含む学部」の実績として使う

公式就職表は、工学部第二部を含む学部の産業界への就職例として、住友電装、アイヴィス、鹿島建設、トヨタ自動車などを掲載しています。大学院博士課程の企業一覧は別に示されており、両者を混ぜないようにします。[2]

会社名から研究開発、設計、生産技術、営業などの職種を推測しないでください。自分が応募する職種の仕事、配属や研修、選考方法を確認し、実験・研究での経験にどんな接点があるかを調べます。

同じ製品を扱う会社でも、仕事の範囲は異なります。何を設計し、どの条件を検証し、誰と協働するのかを質問すると、事業紹介を読んだだけでは分からない点を具体化できます。

入学年度に合うカリキュラムで経験を振り返る

2024年度以降入学者向けの高度工学・創造工学のカリキュラムは、工学コア教育としてキャリア形成、経営リテラシー、数理情報、工学デザインなどを示しています。専門知識に加え、技術を社会で使う視点やデータを扱う力を学ぶ構成です。[4]

同案内では、高度工学の実践研究セミナーで調査・分析・設計と発表・意見交換を行うこと、卒業研究で課題を設定し、情報を得て考察することを説明しています。創造工学は主軸専門を持ち、学習目標に応じて学ぶ内容を組み合わせます。[4]

基幹工学については、2022年度以降入学者向けの別の区分が示されています。すべての課程・学年が同じ科目を受けた前提にせず、自分が履修した科目や実践経験から材料を選びましょう。[4]

研究概要は、自分の判断と検証を中心に説明する

研究や演習を説明する際は、専門用語を並べるより、何を解決したかったか、どの方法を使ったか、自分がどこを担当したかを順に示します。完成したものや良い結果だけでなく、条件の見直しや確認の過程も整理してください。

  • 目的:どの課題を解決・理解したいと考えたのか。
  • 方法:なぜその実験、解析、設計を選んだのか。
  • 担当:個人で行ったことと、共同で行ったことは何か。
  • 検証:どの条件で確認し、結果をどう比較したのか。
  • 課題:未解決の点や、追加で確かめる必要があることは何か。

研究室の成果を自分だけの成果にしたり、まだ実証していない効果を数値化して話したりしないようにします。外部へ説明できる範囲は指導教員に確認し、応募先に合わせて目的と背景を簡潔に伝える練習をしましょう。

演習の見直しを、具体的な自己PRにする

編集部の架空の例です。「演習で作った仕組みが条件によって動作しなかったため、私は入力と動作の関係を整理しました。班員と想定する条件をそろえ、確認項目を分担して再検証しました。修正した部分と、まだ確認できていない条件を分けて報告しました。動くことだけでなく、どの条件で確かめたかを共有する大切さを学びました。」

これは名古屋工業大学の学生の体験談ではありません。自分の経験へ置き換え、実際の担当と確認方法を説明してください。「技術力がある」「協調性がある」だけでなく、何を判断し、どう行動したかが伝わる説明にします。

応募する仕事との接点を示すときは、経験を即戦力の保証とせず、学んだ姿勢と、今後身につけたい知識を併せて伝えましょう。

就業体験と相談を、研究・学修の計画に組み込む

大学は、就業体験・インターンシップの事前ガイダンスと、事後の報告会や報告書を通じた振り返りを案内しています。大学独自の名工大就業体験と、主に博士前期課程1年を対象とする研究インターンシップは分けて紹介されています。[5]

参加した人は、見たこと、担当したこと、教わったことを区別し、その後の学修をどう見直したかを整理します。まだ参加していない人は、対象学年や応募・単位認定の条件を確認し、研究や授業と両立できる予定を立てましょう。

就職支援では、学生ポータルからの求人票閲覧、書類・面接対策などのガイダンス、就職相談が案内されています。相談は20分単位で原則事前予約です。学内の案内で利用方法を確認し、研究説明や希望職種、迷っている条件をまとめて相談してください。[6]

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 名古屋工業大学 学部・大学院確認日:2026-09-10 / 高度5学科、創造2コース6年一貫、基幹夜間主5年2コース。旧学科別リンク
  2. 名古屋工業大学 2025年度就職状況(2026/5/1現在)確認日:2026-09-10 / 工求153就14997.4、第二11/10/90.9、前682/681/99.9後32/30/93.8。企業例学部第二含む。現職者注記21と内訳22差あり人数不使用
  3. 名古屋工業大学 2025年度進学状況(2026/5/1現在)確認日:2026-09-10 / 工卒881進714/就149/他19、就職進学1重複。自大684。第二17と現基幹同一視しない
  4. 名古屋工業大学 カリキュラムの区分確認日:2026-09-10 / 高度創造2024以降、基幹2022以降。工学コアと実践研究/卒研、創造主軸。全学年一律にしない
  5. 名古屋工業大学 キャリア支援確認日:2026-09-10 / 学部就業体験と前期研究intern別、事前事後指導、企業研究
  6. 名古屋工業大学 就職支援確認日:2026-09-10 / 学生ポータル求人、書類面接ガイダンス、相談20分原則事前予約

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