就職72人と進学99人を、分母をそろえて読む

理学部の2025年度卒業後の進路
卒業者就職者進学者就職希望者に対する就職率
181人72人99人100%
[1]

全卒業者を分母とすると、就職者の割合は約39.8%、進学者の割合は約54.7%です。公式の100%は就職希望者に対する率で、全卒業者が就職したという意味ではありません。[1]​​‌‌‌‌‌​​​‌​​​​​​‌‌‌‌‌​‌‌‌‌‌‌​​‌‌‌​‌​​‌‌​​‌​‌​​‌‌​​​​​‌‌‌‌​‌‌‌‌​

理学部独自の進路表は、9月卒業も含む令和7年度卒業生について、進学99人、教員8人、公務員15人、民間企業49人、その他10人と示しています。教員・公務員・民間企業を足した72人は全学表の就職者数と一致します。「その他」の10人を、理由が分からないまま全員未内定などと扱わないようにします。[2]

7プログラム別の実績を、自分の進路の参考にする

2025年度の理学部卒業生・プログラム別進路
プログラム進学教員公務員民間企業その他
数学202214139
物理学221111338
化学21348137
生物学10107220
地質科学8123115
自然環境科学12034221
フィールド科学人材育成6032011
[2]

単位は人で、教員は非常勤を含みます。各プログラムの人数は小さく、1年度だけの違いでプログラムの優劣や自分の採用確率は判断できません。就職希望者数がプログラムごとに示されているわけでもないため、この表から独自の「就職率」を作らないようにしましょう。[2]

同じページには自然科学研究科理学系の修了生の表もあります。学部卒と大学院修了は別の集団なので、修了生の人数や就職先を学部の実績として合算しないことが大切です。[2]

進学が多い分野に所属していても、進学だけが正解とは限りません。研究を続けて確かめたいこと、希望職種の応募条件、学修に必要な期間や費用を比較して、自分の選択を説明できるようにします。

専門の深さと、横断的に学んだ範囲を示す

理学部は理学科1学科に7プログラムを設けています。公式の教育紹介は、理学の基礎を学んだ後、2年次半ばに各プログラムへ移行する構成を説明しています。[3] [4]

数学・物理学・化学・生物学・地質科学には、専門性を深める専門力プログラムと、関連領域も学ぶ総合力プログラムがあります。自然環境科学は複数分野の知識を学ぶ専門力プログラム、フィールド科学人材育成は理学部と農学部の授業を取り入れた構成です。すべてのプログラムで同じ選択肢があるという説明にしないようにします。[4]

フィールド科学人材育成は、生態学・環境動態・災害科学を柱とする学部横断型の教育です。野外実習を通じ、現場の課題を調べるための知識と技術を学ぶと紹介されています。[5]

選考では、履修できる分野をすべて自分の専門とするのではなく、実際に扱ったテーマと方法を示します。分野を横断した経験があれば、別の分野の考え方を使って何が見えたか、どこはまだ理解が不十分かまで整理しましょう。

結果だけでなく、確かめ方と判断を伝える

研究・実験・調査を整理する問い(編集部の提案)
項目確認すること
問い何を不思議に思い、どの範囲を扱ったか
方法理論、実験、観察、計算等をなぜ選んだか
比較どの条件をそろえ、何を変えたか
自分の役割共同作業の中で自分が担当したこと
結論と限界何が分かり、何はまだ確かめられていないか

企業の面接では、専門外の人にも目的が分かる短い説明を用意できます。その後に、方法の選択や結果の解釈を詳しく説明できるよう準備しましょう。測定機器や分析手法の名称だけを並べるより、なぜその方法が必要だったかをつなげると伝わりやすくなります。

編集部の架空の例です。「野外調査の記録を比べる際、私は場所によって観察した時間や記録項目が違うことに気づきました。比較できる部分を整理し、足りない情報を班で確認しました。条件の違いが残るため、調査地点全体に共通する傾向だとは断定せず、追加の観察が必要な点を発表しました。」

これは新潟大学の学生の体験談ではありません。自分の経験に置き換えるときは、授業の実習、研究室の研究、教員の研究成果を区別します。限られた観察から地域全体の環境や災害の安全性を判断したような誇張は避け、確認できた範囲を示してください。

就職先の会社名と、希望職種を分けて調べる

2025年度の理学部の主な就職先には、新潟県、環境省、林野庁、国土地理院、NECプラットフォームズ、Gakken、北陸ガス、応用地質などが掲載されています。公立学校教員の実績もあります。これは主な就職先の一覧であり、プログラム別の配属職種までは示していません。[1]

理学の研究分野と企業の業種が近くても、自分が希望する研究・開発・分析等の職種を募集しているかは別に確認します。学部卒と大学院修了で応募要件が違うこともあるため、募集要項の学歴・専門・必要経験を読み、会社名だけで適合を決めないようにしましょう。

同年度の主な進学先には、新潟大学大学院総合学術研究科自然科学専攻、東京大学大学院理学系研究科、京都大学大学院理学研究科、東北大学大学院理学研究科などが掲載されています。進学先は研究テーマ、指導内容、出願条件を確認して比較します。[1]

就職と進学で迷う場合は、研究を続けたい理由と、働く中で取り組みたいことをそれぞれ短く書き出します。どちらを選ぶにしても、現在の学修と将来の希望の間で不足している情報を特定し、教員や相談窓口で確かめることが次の一歩になります。

履修年度を確認し、研究と応募準備を両立する

理学部の令和8年度の授業科目ページは、令和3年度以降の入学者用と、平成29〜令和2年度入学者用の資料を分けています。現在の授業年度だけでなく、自分の入学年度に合う履修条件を確認してください。[6]

全学の個別相談では、進路の迷い、応募書類へのアドバイス、面接練習に対応します。電話または窓口で日時を調整した後、1時間以内に申込票など必要書類をメールで提出する案内です。[7]

  • プログラム名と、研究・実験・調査で自分が担当した内容を整理する。
  • 求人の学位・専門条件と、大学院で学びたい内容を比較する。
  • 研究、実習、試験、出願、応募の期限を同じ予定表にする。
  • 教員や個別相談で、研究の説明と準備の優先順位を確認する。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 新潟大学 令和7年度就職・進学状況確認日:2026-09-11 / 2025年度学部卒業者/就職者/進学者/希望者分母率。学部別主就職先・進学先、公務員表は教員と医歯除外。経済科学には旧経済昼夜含む
  2. 新潟大学 理学部 卒業生の進路確認日:2026-09-11 / 令和7卒9月含む、7プログラム181合計、教8公15民49進99他10。院96は別集団
  3. 新潟大学 理学部確認日:2026-09-11 / 理学科7プログラム
  4. 新潟大学 理学部の求める学生像確認日:2026-09-11 / 教育内容:2年半ば移行、5専門力/総合力、自然環境専門力、field理農。入試情報不使用
  5. 新潟大学 フィールド科学人材育成確認日:2026-09-11 / 理農横断、3柱、野外実習。教員研究例・学生話不使用
  6. 新潟大学 授業科目確認日:2026-09-11 / 令和8年度、令和3以降/平成29–令和2入学者資料区分
  7. 新潟大学 個別相談確認日:2026-09-11 / 相談・応募書類アドバイス・面接練習。電話又は窓口で調整後1時間以内に申込票等メール提出。教職は全学教職センター

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