学部全体の就職率と教員就職の人数を分ける

キャリア・就職支援オフィスの令和7年度の進路状況は、教育学部について次の人数と率を掲載しています。[1]‌​​‌‌​‌‌​‌​​‌​‌​‌‌​‌‌‌​‌‌​‌​​​‌‌‌‌‌​​‌‌​‌‌‌​​​‌​‌​​‌​‌​​​​​‌​‌​‌

教育学部の2025年度卒業後の進路
卒業者就職者進学者就職希望者に対する就職率
177人161人12人100%
[1]

全卒業者を分母とする就職者の割合は約91.0%です。公式の100%は就職希望者に対する率で、卒業者全員の就職や、教員採用試験での全員合格を意味しません。卒業者から就職者と進学者を除いた4人の事情も、この表だけでは分かりません。[1]

大学が別に公表する令和7年度卒業の学校教員就職状況では、教育学部の正規採用は公立115人・私立1人の計116人、その他の採用は公立16人です。こちらは学校教員の採用区分を知るための資料として使います。[2]

資料の「正」は期限を定めない常勤採用、「他」は代替教員や臨時的任用・期限付き任用・非常勤講師等を指します。人数を合計した132人を全員正規採用としたり、教員採用試験の受験者数が不明なまま合格率を計算したりしないようにしましょう。[2]

校種と採用区分から、希望する働き方を考える

2025年度卒業の教育学部・学校教員就職状況
校種正規採用その他の採用
小学校公立69人公立8人
中学校公立35人公立3人
高等学校公立6人・私立1人公立5人
特別支援学校公立5人記載なし
[2]

校種ごとの人数は進路の実績であり、今年の募集人数や自分の採用可能性ではありません。希望する自治体・学校の最新の要項で、校種、教科、応募条件、試験内容、期限を確認します。年度や受験区分が違う募集を一つの条件として扱わないことが大切です。

正規採用と期限付き採用等は、応募の仕組みや勤務条件をそれぞれ確認します。採用区分の違いを本人の能力の優劣と結び付けず、自分がどう経験を積みたいか、学修や次の受験準備とどう両立したいかを考えましょう。

学校見学や説明の機会があれば、授業や学級運営について学びたいこと、指導を受ける体制、困ったときの相談先を具体的に確かめます。志望理由にも、学校や自治体の方針を読んだことと、自分の実習経験から関心を持ったことを分けて書くと整理しやすくなります。

13専修の学びと4年間の実習を振り返る

教育学部の学校教員養成課程は、学校教育コースと教科教育コースからなり、13専修を基盤に学修を進めます。大学は4年一貫の段階的な教育実習を特色として挙げています。[3] [4]

専修の構成
コース専修
学校教育コース学校教育学、教育心理学、特別支援教育
教科教育コース国語教育、社会科教育、英語教育、数学教育、理科教育、家庭科教育、技術科教育、音楽教育、美術教育、保健体育
[4] [5]

学部の教育紹介は、低学年の体験・観察から教育実習へと学びを重ねる構成を説明しています。面接では「教育実習をした」という一言で終えず、観察したこと、授業づくりで考えたこと、指導を受けて直したことを並べて振り返りましょう。自分の履修年度の科目名や実習の条件は、学内の履修案内で確認してください。[5]

教科内容を深く学んだ経験と、相手に伝えるために教材や説明を工夫した経験は、別の観点から話せます。研究した内容だけでなく、どの段階で理解が難しくなると考えたか、どのように反応を確かめたかを示すと、学びを実践へ結び付けた過程が伝わります。

企業・公務員、大学院も具体的な条件で比べる

同年度の教育学部の公務員就職者は、国家公務員3人、地方公務員5人の計8人と掲載されています。この公務員表は教員を除く集計で、教員就職者の内訳とは違います。[1]

主な進学先には、新潟大学大学院教育実践学研究科、同総合学術研究科自然科学専攻、東京大学大学院総合文化研究科が掲載されています。進学者12人の全員が同じ研究科へ進んだという意味ではありません。研究内容と出願条件を調べ、深めたい問いを教員に相談しましょう。[1]

進路を比較するときの整理表(編集部の提案)
進路先に確かめたいこと
学校教員校種・教科、募集区分、選考、実習と準備の日程
企業・教員以外の公務員業務内容、応募資格、配属や勤務地の案内
大学院研究・実践で深めたい問い、指導内容、費用と出願期限

企業への応募を考える場合も、教育を学んだことを理由に職種を狭める必要はありません。教材や活動を計画した、情報を整理して説明した、意見を受けて改善したなど、自分の行動を振り返り、募集業務との接点を調べます。ただし実習の経験だけで、企業の業務をすでに遂行できると断言しないようにします。

実習での気づきと改善を、誇張せず説明する

編集部の架空の例です。「模擬授業で説明を進めた際、私は参加者がどこまで理解したかを確かめずに次の内容へ移っていました。助言を受け、要点ごとに問いを入れ、回答を聞いてから進めるよう構成を直しました。説明する側の予定だけでなく、相手の反応を確かめる必要があると学びました。」

これは新潟大学の学生の体験談ではありません。自分の経験に置き換える場合は、模擬授業と学校での実習を区別し、実際に行ったことと助言を受けたことを正確に説明します。短い実習だけで子どもの成績を上げた、学級全体の課題を解決したといった、確認していない成果を付け加えないでください。

子どもや実習先の個別事情は、個人を特定できない形で扱います。具体性は名前や詳しい家庭事情を出すことではなく、課題をどう捉え、学生として何を考えて行動したかを示すことで作れます。

教職と一般就職の相談先を使い分ける

キャリア・就職支援オフィスは、教員就職について全学教職センターへ相談するよう案内しています。教職に関する進路や試験準備、履修に関する疑問は、内容に合う窓口と学内の最新案内を確認しましょう。[6]

全学の個別相談では、進路の迷い、応募書類へのアドバイス、面接練習に対応します。電話または窓口で日時を調整し、その後1時間以内に申込票などの必要書類をメールで送る手順です。この予約手順を教職センターの手続きへそのまま当てはめないようにしてください。[6]

  • 希望する校種・教科や、比較したい進路を一度書き出す。
  • 実習で観察したこと、自分の行動、助言を受けた点を整理する。
  • 応募先ごとの提出物と期限を、実習・授業の予定と合わせる。
  • 教職または全学の相談窓口で、迷っている点と次の準備を確認する。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 新潟大学 令和7年度就職・進学状況確認日:2026-09-11 / 2025年度学部卒業者/就職者/進学者/希望者分母率。学部別主就職先・進学先、公務員表は教員と医歯除外。経済科学には旧経済昼夜含む
  2. 新潟大学 令和7年度教員就職状況 学部確認日:2026-09-11 / 1頁画像・テキスト照合。教育正公115私1、他公16。校種小69/8中35/3高公6私1/公5特支5。正他定義注記。2・3頁は本文集計不使用
  3. 新潟大学 教育学部確認日:2026-09-11 / 現行2コース、13専修、4年段階実習
  4. 新潟大学 教育学部について確認日:2026-09-11 / 学校教育3専修・教科教育10専修
  5. 新潟大学 教育学部の特色と教育理念確認日:2026-09-11 / 13専修の名称、段階的実習。資格の法的取得条件・古い校種別免許説明は不使用
  6. 新潟大学 個別相談確認日:2026-09-11 / 相談・応募書類アドバイス・面接練習。電話又は窓口で調整後1時間以内に申込票等メール提出。教職は全学教職センター

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