卒業者283人の進路を、分母とともに読む

大学の2025年度卒業者数・就職状況は2026年5月1日現在の集計です。社会福祉学部は卒業者283人、就職者264人、進学者4人、その他進路者15人と掲載されています。就職者を卒業者全体で割った就職率は93.3%です。[1]​​​​‌‌​​‌​‌​‌​​​​​​‌‌‌​​​​‌​‌‌‌​​‌‌​​‌​​​‌‌‌‌​​​‌​‌​​​‌​‌​‌‌​‌​‌

社会福祉学部の2025年度卒業後の状況
項目人数・割合読み方
卒業者283人卒業者全体
就職者264人卒業者に占める割合93.3%
進学者4人就職者とは別の区分
進路決定率94.7%(就職者+進学者)÷卒業者
[1]

この就職率は就職希望者だけを分母にした割合ではありません。社会福祉士などの資格試験の合格率、公務員試験の合格率、大手企業への内定率とも異なります。資格と就職は別の条件として確認しましょう。

その他進路者15人の事情はこの資料から分からないため、本人の希望や資格の状況を推測しないようにします。数字から自分の採用可能性を判断するより、希望する仕事の応募条件と、現在の準備段階を確認することが具体的な行動につながります。

専修の再編と、2027年の移転予定を区別する

2026年5月1日の在籍表では、社会福祉学部に総合政策専修・現代社会専修の1・2年次の学生と、旧専修の上級年次の学生が掲載されています。大学は2025年のカリキュラム刷新を案内しており、卒業進路表に載る行政・子ども・医療・人間福祉の旧専修と、現在の学修区分を分けて確認する必要があります。[2] [3]

2025年度の卒業進路表にある就職者264人は旧専修の卒業生を含む学部実績で、新しい2専修の卒業成果とは扱いません。応募書類や資格・履修の確認では、自分の所属と適用される教育課程を明確にしましょう。[1] [2]

また、大学は社会福祉学部の東海キャンパスへの移転を2027年度の予定として案内しています。2026年の在学生向けの手続きや相談先を、将来の所在地に合わせて独断で変更しないようにします。移転に伴う案内は大学の最新発表で確認してください。[3]

総合政策専修と、2027年4月開設の総合政策学部も同じものではありません。新学部の設置案内を、今いる学生の所属変更や卒業実績として読み替えないようにしましょう。[4]

福祉・医療・公務員・企業の役割を比べる

学部の主な就職先一覧には、社会福祉協議会として常滑市、安城市、豊田市などの組織、社会福祉法人として昭徳会、愛知県厚生事業団、福寿園などが掲載されています。医療の欄には藤田医科大学病院、海南病院、愛知医科大学病院などがあります。[5]

公務員の欄には防衛省、東京都、大阪府など、企業の欄にはアイシン、半田信用金庫、スギ薬局、一条工務店などが挙げられています。スクールソーシャルワーカーの欄には知多市教育委員会なども掲載されています。[5]

この一覧には対象年度の明示がないため、2025年度だけの就職先とは扱いません。医療機関名があっても、全員が医療ソーシャルワーカーとして採用されたとは推定できません。大学が職種を明記した欄と、組織名だけの欄を区別して読みます。

進路を比較する視点(編集部の提案)
分野確認すること
福祉施設・法人対象者、担当する支援、研修と相談の体制
社会福祉協議会地域での事業と募集職種、住民との関わり方
医療機関募集する役割と資格条件、他職種との連携
行政採用区分、試験、配属の仕組み
一般企業商品・サービスの対象と、担当する仕事

大学名だけで採用の有利・不利を決め付けず、募集職種や必要資格を確認します。同じ法人でも勤務施設や仕事内容が異なる場合があるため、配属や転勤の条件も調べましょう。

地域の課題を調べた経験から、自分の強みを考える

2025年の学びの案内では、総合政策専修で地域住民や公務員と関わる政策形成の学修、現代社会専修で社会福祉を軸に隣接領域を学ぶ構成が説明されています。政策形成実践特講では、経済学部の学生とともに地域の課題を考える機会も紹介されています。[3]

こうした教育の目標を、そのまま自分の能力として話すのではなく、自分が参加した活動で何を調べ、誰と協力し、何を確かめたかを振り返ります。受講していない新課程の科目を、過去に自分が学んだ内容として説明しないことも大切です。

地域での活動では、最初に考えていた課題と、話を聞いて分かった課題が違うことがあります。その違いにどう向き合ったかを説明すると、相手の状況を理解しようとする行動が具体的になります。実習の経験も、単に参加先を挙げるより、学修の過程を言葉にしましょう。

一般企業を志望する人も、相手のニーズを確認する、情報を整理する、関係者と調整するといった行動を振り返れます。ただし、仕事とのつながりは応募先の業務を調べたうえで考え、専門を学んだだけで即戦力になれるとは断定しません。

支援した相手の事情ではなく、自分の行動を伝える

自己PRでは、支援対象者の困難を詳しく語るより、それを受けて自分がどのように考え、指導を受けて行動したかを示します。相手の課題を自分一人で解決したような表現や、専門職として独立した判断をしたような誇張は避けましょう。

編集部の架空の例です。「地域活動の準備で、私は当初の案が参加者の希望を十分に確認せずに作られていると気付きました。担当した聞き取り内容を整理し、意見の違いをメンバーと共有しました。すぐに一つの案へ決めず、確認が必要な点を分ける大切さを学びました。」

これは日本福祉大学の学生の実話ではありません。自分の実際の担当範囲に置き換え、測定していない成果や、行っていない調整を足さないようにします。相談者・利用者・家族を特定できる情報は応募資料に入れません。

志望理由では、経験から見つけた関心と、応募する仕事で担いたい役割をつなぎます。「人の役に立ちたい」だけで終わらず、どの相手に、どのような仕組みや支援を通じて関わりたいのかを具体化しましょう。

専門の学修と就職準備を並べて相談する

大学の就職・キャリア開発支援では、業界研究、公務員・教員受験、履歴書・エントリーシートの添削、面接練習、資格取得や進学などの相談に対応しています。相談は事前予約制で、求人検索NAVIを利用するよう説明されています。美浜キャンパスの窓口はキャリア開発課です。[6]

資格を目指す学修、実習、卒業研究、応募書類の準備を一つの予定表にすると、重なる時期を把握できます。資格の履修や受験条件は自分の課程に合わせて確認し、求人に記載された資格要件と区別して整理します。

  • 自分の専修・入学年度と、参照している実績の対象を確認する。
  • 福祉・医療・行政・企業のうち比較したい仕事を選ぶ。
  • 応募条件、担当業務、教育体制、勤務条件を調べる。
  • 実習や活動の下書きと予定表を持ち、個別相談を利用する。

福祉を学んだ経験の使い方は一つではありません。人や社会への関心を、具体的な仕事と学修の計画に結び付け、判断材料が足りないところを相談で補っていきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 日本福祉大学 2025年度 卒業者数・就職状況確認日:2026-09-11 / 2026/5/1、283/264/4/15、B/A93.3、決定94.7、旧4専修
  2. 日本福祉大学 2026年度 在籍者数確認日:2026-09-11 / 新2専修1–2年、旧専修併存。画像確認
  3. 日本福祉大学 社会福祉学部 2025刷新・2027移転確認日:2026-09-11 / 2025再編2専修、政策形成科目、現代社会、2027東海移転。試験比較順位・率・資格詳細非採用
  4. 日本福祉大学 総合政策学部 設置届出受理確認日:2026-09-11 / 2026/6/19受理、2027/4開設。現行総合政策専修と別
  5. 日本福祉大学 社会福祉学部 進路確認日:2026-09-11 / 対象年度不明の就職例。職種明記ある欄と組織のみの欄を区別
  6. 日本福祉大学 就職・キャリア開発支援確認日:2026-09-11 / NAVI予約、美浜キャリア開発課、書類面接資格進学

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