卒業生46人の進路は、予定者を含む集計として読む

大学の「卒業者数と卒業後の状況」の令和7年度の表では、新潟生命歯学部の卒業生は46人です。その内訳は「臨床研修医(予定者を含む)」39人、「就職準備中」7人となっています。東京の生命歯学部の127人とは別の集計です。[1]​‌‌‌​​​​​​​‌‌‌‌​​​​‌​​​​‌‌​​​​‌​​‌‌‌​​‌‌​‌‌‌​‌​‌​​​‌​‌‌​‌​​‌‌‌‌‌

新潟生命歯学部の令和7年度卒業後の状況
区分人数読み方
卒業生46人卒業生全体の人数
臨床研修医(予定者を含む)39人研修開始済みの人だけの人数ではない
就職準備中7人個別の理由は掲載されていない
[1]

39人をそのまま就職決定者数と呼んだり、46人との比率を国家試験合格率としたりすることはできません。就職準備中の理由も、この表だけでは分かりません。数字から同級生の事情や自分の将来を推測するより、自分の準備で確認すべき項目を整理しましょう。

また、この資料からは研修先の施設別人数や選考方法、大手医療法人への採用割合は分かりません。有名な施設に進めるかが気になる場合も、まず希望する施設の募集条件を確認します。大学全体の実績と個人の応募条件は別の情報です。

医科・地域での学びを、進路選びの視点にする

新潟生命歯学部は6年間を通した教育を組み、5年次には新潟病院での臨床実習と、保健センター・福祉施設・保育園でのフィールド実習を案内しています。病院内の経験だけでなく、生活の場や地域の支援と歯科医療との関わりを考える学修機会があります。[2]

病院実習では歯科の各科を回るほか、医科部門の内科・外科・耳鼻咽喉科で、口腔と全身との関わりを意識した実習を行うと説明されています。これは学部の教育内容であり、学生が医科の診療を独立して担当できるという意味ではありません。[2]

進路準備では、経験した診療科の数だけを強みにするより、「何を観察したか」「指導を受けて理解がどう変わったか」を整理すると、研修で学びたいことが見えてきます。地域での支援に関心を持った人は、研修候補で院外の学びや他職種と連携する機会がどう設けられているかを調べられます。

まだ実習前なら、問題を調べて考えるPBLの授業や基礎実習も振り返りの材料です。大学は自己学習やコミュニケーションを高める教育を説明していますが、その方針が自分の能力を証明するわけではありません。自分が調べた内容、他者に説明した場面、指摘を受けて直した点を一つずつ記録します。[2]

新潟病院の紹介を起点に、研修の中身を比較する

新潟病院の公開カリキュラム紹介には、単独型と複合型のプログラム、基本を実践できることを目指すベーシックコース、その後の習熟につなげるアドバンスドコースが説明されています。総合診療科を中心にした研修や、スキルラボでのシミュレーション実習も紹介されています。[3]

ただし、この紹介ページには対象年度の表示がありません。掲載内容を次の採用年度の募集条件と同一視せず、最新の要項でプログラム名・期間・募集区分を確認してください。学部5年次の臨床実習と、卒業後の研修歯科医のカリキュラムも区別します。

研修先を比べる質問(編集部の提案)
項目確認すること
研修の構成本院と協力施設で何を学ぶか、希望の調整方法
指導疑問を相談する相手と、指導を受ける機会
評価到達状況をどう振り返り、課題を補うか
関心領域地域・訪問歯科などを学ぶ機会と選択条件
生活通勤や住居、勤務条件をどの資料で確認するか

比較表には、公式資料で確認済みのことと、問い合わせが必要なことを分けて書きます。「選択研修がある」ことと「自分の希望が必ず通る」ことは同じではありません。未確認の条件を希望に沿って埋めず、説明会や見学を受け付けている場合には具体的な質問にしましょう。

募集年度と提出方法は、最新要項で確かめる

新潟病院の2026年7月7日のお知らせは、見出しが「令和9年度」の研修歯科医募集要項である一方、本文に「令和8年度」と記載されています。今回、募集要項のページも取得できなかったため、本稿では応募期限や選考方法を確定情報として掲載しません。[4]

応募を検討する際は、病院の研修担当に対象年度と閲覧できる最新要項を確認しましょう。募集を知らせる記事の日付だけで、現在も応募できると判断しないことが大切です。東京の附属病院の募集要項を、新潟病院の条件として使うことも避けます。

要項を入手したら、応募資格、プログラム名、必要書類、提出先、締切、選考日を一枚にまとめます。証明書の発行には準備が必要なので、締切が分かった段階で発行方法を確認します。既卒者と卒業見込みの学生で書類が異なるかも、応募先の記載に従って確認してください。

実習の経験は、行動と今後の課題をセットで話す

研修先への志望理由では、学部の特色を並べるだけでなく、その経験から自分が何を学びたいと思ったかを説明します。「地域に貢献したい」と考えたなら、関心を持った場面と、まだ理解が足りない点を結び付けると話が具体的になります。

編集部の架空の例です。「フィールド実習で、生活環境を踏まえて支援を考える大切さに関心を持ちました。私は疑問に思った点を整理し、指導者に確認して学修記録を修正しました。一方、得た情報をどう整理して他職種へ伝えるかには課題があります。研修では、指導を受けながら情報を整理し、説明する力を伸ばしたいです。」

これは実在する学生の体験談ではありません。自分が参加した実習と行動に置き換え、患者や施設利用者を特定できる情報は入れません。見学したこと、指導下で行ったこと、自主学修で調べたことを区別すれば、経験を大きく見せずに学ぶ姿勢を伝えられます。

さらに、志望先で学べると考えた根拠も必要です。公開資料や説明を確認していない段階で「貴院は指導が手厚い」と決め付けず、確認できた仕組みと自分の課題とのつながりを説明しましょう。

学修の予定と進路準備を並べて進める

学部は6年次に総合科目や包括歯科医学を設け、知識の理解度を定期的に確認し、教員と弱点を補う機会を案内しています。研修先の準備に時間を使い過ぎて学修の課題が見えなくならないよう、試験・実習と応募準備の予定を同じ表にします。[2]

  • 自分が関心を持った実習の場面と、伸ばしたい力を一つずつ書く。
  • 候補施設の最新要項を確認し、未確認項目を質問に変える。
  • 書類の準備と学修の期限を並べ、重なる時期を確認する。
  • 相談時は、迷っている候補と調べた内容を持参する。

卒業後については、東京・新潟双方の卒業生を対象とする校友会や歯学会が、研修会や刊行物を通じた学びを案内しています。卒業後も学び続ける経路として捉え、採用の紹介や選考上の優遇が保証される仕組みとは考えないようにしましょう。[5]

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 日本歯科大学 卒業者数と卒業後の状況確認日:2026-09-11 / 実表は令和7年度。新潟卒46、研修医予定者含39、就職準備7。ページ先頭の令和5年度アンカーは古い
  2. 日本歯科大学 新潟生命歯学部の6年間確認日:2026-09-11 / 5年病院と地域フィールド、医科3科、PBL、6年理解確認と教員による弱点補強
  3. 日本歯科大学 新潟病院 研修カリキュラム確認日:2026-09-11 / 年度表示なしの公開紹介。単独・複合、ベーシック・アドバンスド、総合診療とスキルラボ。採用年度への適用は未確定
  4. 日本歯科大学 新潟病院 研修歯科医募集要項の掲載案内確認日:2026-09-11 / 2026/7/7。見出し令和9と本文令和8が不一致。募集ページ取得403のため期限等を掲載しない
  5. 日本歯科大学 校友会・歯学会確認日:2026-09-11 / 両学部卒業生、研修会・定期刊行物。採用優遇の記載として扱わない

次の選考準備に役立つ記事