医学科と保健学科の進路準備を分ける
医学科は6年間の教育を通じ、基礎・社会・臨床医学や臨床実習を学びます。保健学科には看護学、放射線技術科学、検査技術科学、理学療法学、作業療法学の5専攻があります。同じ医学部でも、目指す資格や進路の選び方は異なります。[1] [2]
| 所属 | 主に整理すること |
|---|---|
| 医学科 | 初期臨床研修先の教育内容、研究への関心、選考の準備 |
| 保健学科 | 専攻の資格課程、募集職種、医療機関などの指導体制、進学の目的 |
一般企業の就活情報をそのまま全員に当てはめるのではなく、自分の進路の正式な募集案内を確認します。就職、国家試験、大学院の入試、臨床研修の選考は、必要な手続きと日程をそれぞれ整理してください。
保健学科は、専攻ごとの進路を確認する
| 専攻 | 大学院等進学 | 医療従事職 | 一般企業・その他 | 計 |
|---|---|---|---|---|
| 看護学 | 16人 | 68人 | 1人 | 85人 |
| 放射線技術科学 | 13人 | 23人 | 3人 | 39人 |
| 検査技術科学 | 20人 | 18人 | 1人 | 39人 |
| 理学療法学 | 10人 | 9人 | 3人 | 22人 |
| 作業療法学 | 7人 | 10人 | 3人 | 20人 |
この表は保健学科の「令和6年度 卒業生進路」に基づきます。「医療従事職」は就職者全体の欄ではなく、「一般企業・その他」も企業就職だけを示しているわけではありません。就職希望者数はないため、希望者に対する就職率は計算していません。[2]
「大学院等進学」を全員が同じ大学院へ進んだという意味にも読み替えないでください。専攻別に進路が異なることを踏まえ、自分が進学して何を深めたいか、仕事の中で何を学びたいかを考えます。医学科や大学院修了生の数字とは別に扱いましょう。
保健学科の資格条件を、専攻別に確かめる
| 専攻 | 資格 |
|---|---|
| 看護学 | 看護師、保健師(選抜・所定科目の条件あり) |
| 放射線技術科学 | 診療放射線技師 |
| 検査技術科学 | 臨床検査技師 |
| 理学療法学 | 理学療法士 |
| 作業療法学 | 作業療法士 |
大学は、保健師の受験資格について2年次の選抜試験への合格と、所定科目の修得が必要としています。看護学専攻に在籍すれば全員が自動的に保健師の受験資格を得る、と計画を立てないでください。自分の学年の条件を確認します。[2]
受験資格を得ること、国家試験に合格すること、資格を取得して採用されることは別です。施設の募集では資格取得見込みの扱いも確認し、実習と国家試験の学修を含めた予定を作りましょう。
医学科の研修先は、指導と振り返りの仕組みで比べる
名古屋大学医学部附属病院の卒後臨床研修・キャリア形成支援センターは、初期研修の2年間は研修医がセンターに所属し、入局せずに研修する仕組みを紹介しています。教育専任教員がコーディネーターとして一人ひとりにつき、面談などを行うと説明しています。[3]
| 観点 | 確かめたいこと |
|---|---|
| 研修内容 | 必修・選択の組み方、院外で学ぶ期間、希望調整の方法 |
| 指導体制 | 誰に相談できるか、振り返りや評価の機会 |
| 研究との関係 | 研究に取り組む選択肢、受入れ条件、研修との調整 |
| 生活・学修環境 | 通勤・住居、学修の場、継続的な相談体制 |
これは名大病院の説明を参考にした比較の視点であり、すべての病院で同じ制度があるわけではありません。母校の附属病院という理由だけで決めず、候補ごとの公式プログラムと見学で、学びたい内容がどう扱われるかを確認してください。
研究経験から、臨床と研究への関心を整理する
医学科の基礎医学セミナーは、研究室での活動を通じて科学的・論理的に考える力を学び、成果を報告・発表する必修科目です。公式案内では、研究テーマで分かっていることと分からないこと、実験や解析の方法、再現性、データの議論などを重視しています。[4]
面接で研究を話すなら、難しい題目だけでなく、何を明らかにしたかったか、自分が担当したこと、結果から言えることと言えないことを説明します。研究が予想どおりに進まなかった場合も、確認や議論をどう重ねたかは学びの材料になります。
名大病院は研究志向者のための初期研修プログラムを紹介しています。ただし、研究室の人員や設備等により希望先が受入れできない場合もあると明記しています。研究への関心がある人は、指導教員と研修窓口に相談し、自分の計画が実際に可能かを確かめましょう。[5]
保健学科の職場見学も、仕事と学びの条件を確かめる
医療機関などを見学する際は、病院全体の規模だけでなく、自分が応募する職種の仕事と指導体制を確認します。実習で関心を持った領域があれば、なぜ関心を持ったのか、どの力を伸ばしたいかを先に書いておくと質問が具体的になります。
- 新人の指導担当や、疑問を相談する方法はどのようになっていますか。
- 担当する業務や配属先は、どのように決まりますか。
- 他の職種と連携し、振り返る機会はありますか。
- 研究や研修への参加は、どのように相談できますか。
これらは編集部の質問例です。見学後は、説明された制度と、自分が見た場面、感想を分けて記録します。実習先や見学先に行ったことを採用保証と受け取らず、応募の手続きは別に確認してください。
学生としての確認と学びを、面接で説明する
医学科の教育方針は、科学的な知識だけでなく、チームワーク、倫理性、患者中心の姿勢なども重視しています。選考でこうした力を伝えるときは、方針をそのまま自分の強みにせず、実際の授業や実習で取った行動を示しましょう。[1]
編集部の架空の例です。「実習で理解が曖昧だった点を振り返り、何が分かっていないかを整理して指導者に確認しました。教わった内容を資料で学び直し、次の振り返りでは、自分の考えと根拠、残る疑問を分けて説明しました。理解したつもりで終わらせず、確認を重ねる大切さを学びました。」
これは名古屋大学の学生の体験談ではありません。自分の経験に置き換え、観察、指導を受けた行動、学修を区別します。患者個人を特定できる情報や、学生が独立して医療上の判断をしたかのような誇張を避けてください。
専門の相談先と全学のキャリア支援を組み合わせる
名古屋大学のキャリアサポートセンターは、進路相談、自己分析、エントリーシートの添削、模擬面接などの個別相談を案内しています。予約や求人・就活体験記の閲覧などには、学生向けの「NU-NAVI」を利用できます。[6]
医学科の研修や研究は担当教員・研修窓口へ、保健学科の実習や資格は専攻の窓口へ相談し、応募書類や面接の準備には全学支援を組み合わせられます。大学院進学を考える場合は、研究テーマと必要科目、入試条件を別に整理しましょう。
- 医学科か保健学科か、保健学科では専攻と資格条件を確認する。
- 実習・研究で学んだ一場面を整理する。
- 候補のプログラムや職種、指導体制を比較する。
- 試験・実習・応募・進学準備の予定をまとめ、必要な窓口に相談する。
研修プログラムや求人には年度の指定があります。過年度の試験日や見学方法を今年度へ流用せず、応募する段階で正式な募集案内を確認してください。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 名古屋大学 医学科 概要・シラバス・カリキュラム確認日:2026-09-10 / 6年一貫、基礎社会臨床/実習、チーム/倫理/科学/データ。学年別単位数未転載
- 名古屋大学 保健学科 卒業後の進路確認日:2026-09-10 / 令和6年度5専攻。進16/13/20/10/7、医療68/23/18/9/10、一般他1/3/1/3/3、計85/39/39/22/20。希望数なし。5資格と保健2年選抜
- 名古屋大学 附属病院 卒後臨床研修・キャリア形成支援センター確認日:2026-09-10 / 病院公式hospital/departments/postgraduate-c-tからリンク確認。非入局2年センター所属、教育専任教員コーディネート面談
- 名古屋大学 医学科 基礎医学セミナー確認日:2026-09-10 / 必修、研究室で研究・報告・発表、再現性・解釈等。奨学金数字非転載
- 名古屋大学 附属病院 研究と研修の共存確認日:2026-09-10 / 研究志向初期研修紹介と研究室受入れ制約。2019インタビューを最新制度と混同しない、研究期間数や給与非転載
- 名古屋大学 キャリアサポートセンター確認日:2026-09-10 / NU-NAVI求人/体験/予約、個別相談ES模擬面接