進路の人数を、学部と大学院で分けて読む

法学部の卒業後の進路(2025年5月1日現在)
区分人数
進学37人
就職116人
その他15人
合計168人
[1]

名古屋大学の2025年版プロフィールに掲載された学部卒業後の表です。進学37人を全員が法科大学院へ進んだ人数と読み替えたり、就職116人を民間企業だけの人数と捉えたりしないでください。就職希望者数はないため、希望者に対する就職率は算出していません。[1]‌​‌​​‌‌‌​​​​​​‌​‌​​‌​​‌‌‌‌​‌‌‌‌​‌‌‌​‌‌‌​‌​‌‌‌‌​​‌‌​‌​​​‌‌​​​‌​‌‌

法学部の公式進路案内は、企業、公務員、法曹、研究者などの多様な進路を紹介し、大学院で学んでから就職する道も説明しています。ただし、法学部を卒業したこと自体で専門資格や採用が決まるわけではありません。[2]

公務と民間企業を、仕事の内容で比較する

同じ2025年5月1日現在の産業別表では、法学部の就職者に公務35人、製造業14人、情報通信業14人、金融・保険業14人、卸売・小売業12人などが含まれます。公務以外にも幅広い業種があり、法学部だから法務職だけを探す必要はありません。[1]

産業分類は職種ではありません。製造業の人数を法務担当者数にしたり、公務の人数から特定の試験区分の合格者数を推測したりしないようにします。応募先の募集職種や試験区分、業務内容を一つずつ調べてください。

企業・公務を比べる問い(編集部の提案)
観点確認すること
取り組む課題誰のどの問題に、どんな立場で関わるのか
日常の仕事調査、説明、調整、判断などの担当範囲は何か
応募条件職種・試験区分、対象者、選考の方法は何か
働く環境勤務地、異動、研修について何が説明されているか

「安定していそう」「法律を使えそう」という印象を、具体的な仕事の理解へ置き換えます。説明会や職員・社員の話を聞くときは、公式に示された条件と個人の経験を分けて記録しましょう。

法学と政治学の学びを、論点の整理につなげる

法学部は授業を政治学、公法、刑事法、基礎法学、民事法、社会法の6分野に整理して紹介しています。法律の条文を覚えるだけでなく、制度、社会、政治を複数の角度から考える学びがあります。[3]

教育の特色では、社会問題で何が争われているか、どの解決策が考えられるかを検討し、複数の解釈や見解を踏まえて結論を導く姿勢を重視しています。就活で学びを伝える際も、結論だけではなく、どの論点や立場を比較したかを説明しましょう。[4]

自分の経験を整理するときは、受講した科目を列挙するより、関心を持った問題を一つ選びます。何が判断を難しくしていたか、どの資料を読み、どの理由で自分の見解を組み立てたかをまとめてください。

自由な履修と、法曹コースの条件を混同しない

法学部は学生の自主性を尊重する自由な科目選択を特色として紹介しています。一方、法曹コースには法律基本科目や法曹養成演習などの必修科目があります。「法学部は必修がない」という説明を、特定コースの修了条件にまで当てはめないでください。[4] [5]

法曹コースは、法学部を3年または4年で卒業し、法科大学院の既修者コースへ進むためのコースです。3年で早期卒業するには、所定の卒業単位やコース必修科目の成績に加え、法科大学院へ法学既修者として入学が認められていることなどの条件があります。[5]

公式案内は、3年で修了して一般の就職へ進むための設計ではないことも明記しています。短期間で学部を卒業して働く制度と誤解しないようにします。コース登録、履修、成績、進学の条件は、自分の学年のガイダンスで確認してください。[5]

法曹への進路と、研究を続ける進学を区別する

法曹コースからの進学にも法科大学院の入学試験があり、コースに在籍すれば自動的に進学できるわけではありません。また、進学と司法試験の受験・合格、その後の養成は別の段階です。最新の正式な募集・制度案内を確認して計画を立てましょう。[5]

法学や政治学の研究を続けたい場合は、研究したい問い、使いたい方法、指導を受けたい領域を整理します。法科大学院で専門職を目指す目的と、研究を深める大学院進学の目的は分け、指導教員や各課程の窓口に相談してください。

企業や公務員と迷っている人は、それぞれの進路でどんな仕事・学修をするかを書き出します。資格や学位の名前だけで決めず、必要な期間、学修、費用、応募・入試の日程を比べると、足りない判断材料が見えてきます。

ゼミでの議論を、具体的な行動として伝える

法学部は、演習で学生が主体的に研究・発表し、討議できることを特色として説明しています。ゼミ経験を自己PRに使う際は、テーマの難しさだけでなく、資料準備、論点の整理、議論を受けた修正など、自分の行動を示します。[4]

編集部の架空の例です。「ゼミ発表では、同じ問題に異なる結論を示す見解がありました。私はそれぞれが重視する事実と理由を整理し、結論が分かれる点を表にしました。討議で受けた指摘を踏まえ、反対の立場からも説明を確認し、当初の発表資料を修正しました。自分の結論だけを主張せず、判断の根拠を共有する大切さを学びました。」

これは名古屋大学の学生の体験談ではありません。自分の経験へ置き換え、実際に確認した資料や、修正した点を説明してください。ゼミで検討したことを、専門家として現実の紛争を解決した経験のように誇張しないようにします。

志望理由は、学びと応募先の課題をつなぐ

「法学部で論理的思考力を身につけた」というだけでは、応募先を選んだ理由が伝わりません。自分が関心を持った問題と、応募先が扱う仕事を照らし合わせ、どの役割に関心があるのかを具体化します。

  • 企業:商品・サービス、顧客、職種の説明から、取り組みたい課題を選ぶ。
  • 公務員:組織の役割、施策、募集区分の仕事を調べ、関心の理由を整理する。
  • 共通:授業・ゼミでの経験から、その課題を考える際に生かしたい姿勢を示す。
  • 共通:現時点の経験で足りない知識や、入職後に学びたいことも整理する。

これは編集部の準備方法です。企業の法務部門や行政の特定部署へ必ず配属される前提にせず、配属の仕組みや応募区分を確認した上で、自分の希望として説明しましょう。

学部の進路相談と、全学支援を組み合わせる

名古屋大学のキャリアサポートセンターでは、進路相談、自己分析、エントリーシート添削、模擬面接を利用できます。NU-NAVIは求人や就活体験記の閲覧、個別相談や学内イベントの予約などに使えます。[6]

法曹コースや大学院の条件は該当窓口・教員に確認し、応募先の比較や経験の説明はキャリア相談で確認するなど、相談内容を分けると準備を進めやすくなります。試験対策だけでなく、志望理由や面接の説明も予定に入れましょう。

  • 企業・公務・法科大学院・研究進学の候補を整理する。
  • 応募・入試・履修に必要な条件と期限を確認する。
  • ゼミや授業の一場面を、論点・行動・学びに分けて書く。
  • 相談を利用し、次に調べることと準備することを決める。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 名古屋大学 名古屋大学プロフィール2025確認日:2026-09-10 / PDF40/冊子38、2025/5/1法進37就116他15計168、公務35製造14情報通信14金融14卸小売12、本文画像確認済
  2. 名古屋大学 卒業後の進路について確認日:2026-09-10 / 多様な進路・院後就職。linked job.pdf取得したが会社表は年度定義再確認前で本文不使用
  3. 名古屋大学 学びの体系確認日:2026-09-10 / 政治/公法/刑事/基礎/民事/社会6分野、法学政治学
  4. 名古屋大学 教育の特色確認日:2026-09-10 / 自由選択、法政治段階教育、複数見解を検討、学生発表討議。法曹コース必修の例外を別ソース明記
  5. 名古屋大学 法曹コースの紹介確認日:2026-09-10 / 3or4年→既修2年、早期卒業に単位成績と既修入学許可、3年就職目的でない、必修、入試あり。個別数値条件・募集人数・2024予定表現を最新として不使用
  6. 名古屋大学 キャリアサポートセンター確認日:2026-09-10 / NU-NAVI求人/体験/予約、相談ES模擬面接

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