5コースの学びを、自分の問いから整理する
| コース | 主な視点 |
|---|---|
| 生涯教育開発 | 歴史、制度、地域社会、労働などから人間形成を考える |
| 学校教育情報 | 学校の過程や構造、授業・学校文化を調べる |
| 国際社会文化 | 異文化や社会・教育を、比較や国際的な視点で考える |
| 心理社会行動 | 認知や人格、社会的行動を科学的・数量的に捉える |
| 発達教育臨床 | 生涯の発達と、家族・学校・地域などの生活空間を考える |
公式紹介は、学校だけでなく、家庭、職場、地域、生涯にわたる人間形成を研究対象としています。「教育学部で学んだ」から一歩進め、どの対象について、どんな疑問を持ち、どのように調べたかを説明しましょう。[1]
上の整理は各コースの学びであって、卒業生の職種を割り当てたものではありません。所属コースだけで応募先を狭めず、実際の授業・演習・研究経験と募集される仕事との接点を探してください。
就職67人の内訳を、産業分類として読む
| 区分 | 人数 |
|---|---|
| 進学 | 12人 |
| 就職 | 67人 |
| その他 | 5人 |
| 合計 | 84人 |
名古屋大学の2025年版プロフィールに掲載された学部卒業後の表です。同じ資料の産業別表には、製造業14人、公務13人、情報通信業9人、教育・学習支援業9人などが示されています。教育・学習支援業の人数を学校教員だけの人数とは扱えません。[2]
就職希望者数は示されていないため、卒業者全体を分母とする割合を希望者に対する就職率へ読み替えないでください。大学院修了者の進路や、学部サイトにある2020年度の図とは別の資料です。現在の募集条件は、応募先の当該年度の案内で確認します。
企業・公務・教職・心理専門職で準備を分ける
| 進路 | 主に確認する内容 |
|---|---|
| 企業 | 担当業務、応募資格、配属・研修、選考日程 |
| 公務 | 試験区分、受験条件、仕事の内容、試験と面接の準備 |
| 教職 | 希望する校種・教科の免許、実習、採用試験 |
| 心理専門職 | 必要な資格、学部・大学院の履修条件、実習と受験までの経路 |
| 研究を深める進学 | 研究テーマ、指導体制、入試、費用と生活の計画 |
人を支える仕事に関心があっても、企業での事業や組織の運営、行政、学校教育、心理の専門的支援では、担う役割が異なります。対象となる人、解決したい課題、自分が取りたい役割を分けて考えると、仕事を比較しやすくなります。
複数の進路を並行して検討する場合は、応募期限だけでなく、卒論、実習、試験勉強の時期も一つの予定表へ入れます。必要な資格や学内手続きを後回しにせず、分からない条件から担当窓口に相談してください。
教員免許と心理の資格は、取得までの条件を確認する
教育学部は、所定の単位を修得することで中学校社会、高等学校地理歴史・公民の一種免許状を取得できると案内しています。他学部の授業を履修して国語や英語の免許状を取得している学生の例もありますが、全員が同じ免許を自動的に取得するわけではありません。[3]
心理社会行動コースと発達教育臨床コースは、公認心理師の学部指定科目を開講すると説明しています。学部の科目を履修することと、資格試験の受験資格を満たすこと、合格して資格を取得することは区別しましょう。[1]
大学院の資格対応案内は、心理発達科学専攻の該当講座が学部教育と合わせて公認心理師を養成し、臨床心理学領域が臨床心理士養成の第1種指定校であると説明しています。心理職を目指す場合は、学部から大学院までの所定の学修・実習を確認し、卒業だけで資格が取れると考えないでください。[4]
調査や実験は、何を確かめたかを中心に話す
教育学部のカリキュラム案内は、文献を読み討議する演習に加え、心理系の実験演習や、調査研究・フィールドスタディなどを行う教育研究実習を紹介しています。活動名だけでなく、問いを立て、根拠を集め、考えを修正した過程が説明の材料になります。[5]
- 文献を扱った経験:比較した主張と、自分の考察の根拠を整理する。
- 調査を行った経験:対象や質問を選んだ理由、結果の限界を整理する。
- 実験を行った経験:条件や手順、記録方法、解釈の根拠を整理する。
- 現場に触れた経験:観察した事実、教わったこと、自分の考えを分ける。
調査や実習で他者と接した経験を、専門職として支援した実績へ言い換えないでください。学生として実際に担当した範囲を示し、個人が特定される情報を含めずに説明します。
学び直した経験を、自己PRへつなげる
編集部の架空の例です。「演習で資料を比較した際、私は最初、対象者の違いを十分に考えずに結論をまとめていました。討議で指摘を受け、調査の対象と時期、質問の違いを一覧にしました。比較できる部分とできない部分を分け、報告を修正しました。自分の考えを先に決めず、根拠の条件を確かめる姿勢を学びました。」
これは名古屋大学の学生の体験談ではありません。自分の経験へ置き換え、何を見落とし、誰とどう確認し、説明がどう変わったかを具体化します。「相手に寄り添える」「コミュニケーション力がある」といった言葉だけで終わらせず、実際の行動を示しましょう。
仕事への接点を話すときも、教育や心理を学んだだけで人事・企画・対人支援を十分に遂行できるとは言わず、そこで得た考え方をどの課題に生かしたいか、さらに何を学びたいかを説明します。
卒論と大学院は、問いを深める計画として考える
教育学部は、卒業論文を4年間の学習・研究の成果をまとめ、その後の研究の出発点にもなるものとして重視しています。卒論を就活と無関係な作業と捉えず、問い、調査・分析の方法、考察を短く説明できるようにしておきましょう。[5]
大学院教育発達科学研究科には教育科学専攻と心理発達科学専攻があります。進学を考える場合は、研究したい内容がどの専攻・研究領域に関係するかを確認し、指導を受けたい内容と必要な準備を教員に相談します。[3]
心理の専門職養成に関わる大学院の実習と、学部の演習は同じものではありません。資格対応案内では、学内の心理発達相談室で大学院生が指導を受けながら訓練すると説明しています。相談室があることを、学部生全員が専門的な相談を担当できるという意味には受け取らないでください。[4]
応募書類や面接の準備には全学支援を使う
名古屋大学のキャリアサポートセンターは、進路相談、自己分析、エントリーシートの添削、模擬面接を案内しています。求人や就活体験記の閲覧、個別相談や学内イベントの予約などにはNU-NAVIを利用できます。[6]
学修・資格・研究の相談を学部や教員に行い、応募先の比較や経験の伝え方を全学支援で確認するなど、相談内容を分けると具体的に進められます。まだ進路が決まっていない人も、候補と迷っている理由を整理して持参してください。
- 5コースの学びから、実際の経験を一つ選ぶ。
- 企業・公務・教職・心理専門職・進学の必要条件を確認する。
- 卒論・実習・試験・応募の予定をまとめる。
- 経験の説明文を作り、学部の窓口やキャリア相談で確認する。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 名古屋大学 教育学部 特色・コース紹介確認日:2026-09-10 / 2025/10更新、教育3心理2、5コース名、心理2コース学部指定科目
- 名古屋大学 名古屋大学プロフィール2025確認日:2026-09-10 / PDF40/冊子38頁、2025/5/1教育進12就67他5計84。産業製造14公務13情報通信9教育学習9。画像確認済
- 名古屋大学 卒業後の進路・資格確認日:2026-09-10 / 免許中社会高地歴公民、他学部履修例、院2専攻。会社一覧年代不明/旧名含むため引用なし、2020図未使用
- 名古屋大学 公認心理師および臨床心理士対応確認日:2026-09-10 / 所定講座の学部院連携公認養成、臨床心理第1種、院生相談室実習と指導。学部全員実務とはしない
- 名古屋大学 カリキュラム・単位確認日:2026-09-10 / 演習文献討議、実験演習、教育研究実習、卒論。時間割/単位数は年代再検証なしのため非掲載
- 名古屋大学 キャリアサポートセンター確認日:2026-09-10 / NU-NAVI求人/体験/予約、相談ES模擬面接