経済と経営の学びを、社会や組織の課題につなげる

経済学部は経済学科と経営学科からなり、経済理論、経済政策、経済史、経営学、会計学などを扱います。大学本部の紹介は、最初の2年間で基礎を学び、後半の2年間で少人数ゼミを通じた主体的な探究に取り組む流れを説明しています。[1]​‌‌​‌‌​‌​‌‌​​​‌‌‌‌​‌‌‌‌​‌‌‌​‌​‌‌​​‌​‌​‌‌​‌​​‌​​‌‌​‌​​‌‌‌​‌​​​‌‌​

2026年5月の公式授業公開サイトの学部長インタビューも、経済・経営会計・制度歴史を幅広く学びながら、ゼミで専門性を深める教育を紹介しています。「経済学部だから金融」と進路を先に決めず、自分が関心を持った問題を整理しましょう。[2]

学びから振り返る視点(編集部の提案)
関心説明する経験の例
社会や市場の仕組み理論とデータを照らし合わせて考察したこと
企業や組織の活動意思決定や組織の課題を比較したこと
会計や制度数字の意味や制度の前提を調べたこと
歴史や地域時期や地域の違いを資料から検討したこと

これは経験を整理する視点であって、学科別の採用職種ではありません。自分が実際に履修・研究した内容を選び、使った方法と分かったことを説明します。

就職179人と進学8人を、別の進路として読む

経済学部の卒業後の進路(2025年5月1日現在)
区分人数
進学8人
就職179人
その他14人
合計201人
[3]

名古屋大学の2025年版プロフィールにある学部卒業後の表です。学部全体の人数で、経済学科・経営学科別の内訳や就職希望者数は示されていません。就職者を卒業者全体で割り、希望者に対する就職率として案内しないようにします。[3]

大学院修了後の進路も別です。学部で就職する人が多いことを、自分が研究を続けない理由にする必要はありません。就職と進学それぞれの目的を整理し、募集職種や研究内容、必要条件を確認してください。

金融・製造・情報通信を、職種まで掘り下げる

主な産業別就職者数(2025年5月1日現在、抜粋)
産業分類人数
金融・保険業48人
製造業28人
情報通信業28人
学術研究・専門技術サービス業26人
公務16人
[3]

表は就職者179人の産業別内訳からの抜粋です。これ以外の産業にも就職者がいます。金融・保険業の人数を金融専門職の人数としたり、学術研究・専門技術サービス業を全員がコンサルタントになった人数としたりしないでください。[3]

企業研究では、会社の事業、顧客、職種、配属や研修を分けて確認します。同じ業種の会社でも仕事の範囲は異なるため、経済や会計の知識をどの場面で使うのか、どんな経験が求められるのかを調べましょう。

少人数ゼミでの調査・討議を、選考で説明する

公式の学部長インタビューは、3・4年次のゼミナールを教育の中心として紹介し、原則定員8名で文献を読み、報告や議論、卒業論文に取り組むと説明しています。少人数で学んだこと自体より、その中で自分がどのように行動したかが説明の材料になります。[2]

  • 問い:なぜその問題を調べたいと思ったのか。
  • 資料:どのデータや文献を選び、理由は何か。
  • 比較:時期、地域、企業などをどう比べたのか。
  • 討議:質問や反論を受け、何を確かめ直したのか。
  • 結論:根拠を踏まえて何が言え、何が残ったのか。

経済指標や企業の数値を扱う場合は、指標の定義や対象期間を確認します。数字が増えた・減ったという説明だけでなく、他に影響する条件や、比較できない部分も整理してください。自分の分析から言える範囲を超えて断定しないことが大切です。

データを見直した経験から自己PRを作る

編集部の架空の例です。「ゼミで地域のデータを比較した際、私は当初、数値の差だけで結論を出そうとしていました。集計対象が異なることに気づき、指標の定義と対象年を確認しました。条件をそろえた比較と、そろえられない部分を分けて報告を修正しました。数字の印象に頼らず、比較の前提を確かめる大切さを学びました。」

これは名古屋大学の学生の体験談ではありません。自分の経験に置き換え、確認した情報、修正した理由、ゼミの中での役割を説明してください。扱っていない分析手法や、実証していない効果を追加しないようにします。

「分析力」「課題解決力」といった言葉は、行動の説明の後に使うと意味が伝わりやすくなります。応募先には、その経験で学んだ姿勢をどの仕事に生かしたいか、今後どんな知識を伸ばしたいかも示しましょう。

会計の専門職を考えるなら、講座と資格を区別する

2026年5月の学部長インタビューは、公認会計士を目指す学生向けの講座が開かれていることを紹介しています。会計を学ぶ人にとって検討できる機会ですが、講座に参加することや経済学部を卒業することが資格取得を意味するわけではありません。[2]

講座の対象者、申込時期、費用、授業やゼミとの両立を担当窓口で確認します。資格を目指す理由も、「就職に有利そう」だけでなく、どの仕事に関わりたいのか、必要な学修を継続できるかという視点で考えてください。

一般企業への応募と資格の学修を並行する場合は、それぞれの予定をまとめます。選考で資格学習を説明するときは、学習中、試験の一部合格、資格取得などの状況を正確に伝え、まだ満たしていない要件を満たしたように書かないようにします。

学部・修士の一貫教育は、研究の目的から検討する

公式インタビューでは、学部・修士5年一貫教育プログラムも紹介されています。学部段階から大学院科目や研究に触れる選択肢ですが、全員が自動的に5年間で学部・修士を修了できると考えず、対象・選抜・修了条件を確認してください。[2]

大学院で深めたい問い、使いたい分析方法、指導を受けたい内容を書き出すと、進学相談が具体的になります。働くことへの不安と、研究を続けたい気持ちを分け、学費や生活、修了後の希望も含めて検討しましょう。

留学や海外派遣を経験した人は、参加先の名前だけでなく、現地の議論や調査で自分の考えがどう変わったかを整理できます。未経験のプログラムを自分の経験として使わず、参加を検討する場合も最新の募集条件で確認します。

NU-NAVIと個別相談で、応募準備を進める

名古屋大学のキャリアサポートセンターは、進路相談、自己分析、エントリーシートの添削、模擬面接を案内しています。NU-NAVIで求人や就活体験記を確認し、個別相談や学内イベントを予約できます。[4]

相談には、比較している業種・職種、ゼミでの経験の説明、分からない応募条件を持参すると、次の行動を考えやすくなります。進学や会計士講座の条件は該当する学内窓口に、書類や面接の伝わり方はキャリア支援に相談するなど、内容に応じて使い分けましょう。

  • 経済・経営・会計などの学びから、実際の経験を一つ選ぶ。
  • 気になる企業や公務の仕事を、職種・試験区分まで調べる。
  • ゼミの経験を問い・資料・比較・学びに分けて説明する。
  • 資格・進学・応募の予定をまとめ、相談して次の準備を決める。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 名古屋大学 大学本部 経済学部紹介確認日:2026-09-10 / 経済/経営2学科、理論政策史経営会計、前2年基礎後2年ゼミ
  2. 名古屋大学 NUOCW 経済学部・経済学研究科確認日:2026-09-10 / 2026/5/25学部長インタビュー全文確認。3/4年ゼミ原則8、会計士講座、5年一貫。院成果を学部実績へ流用せず、就職に強い等の主観評価は非引用
  3. 名古屋大学 名古屋大学プロフィール2025確認日:2026-09-10 / PDF40/冊子38、2025/5/1経済進8就179他14計201。産業金融48製造28情報28学術26公務16、本文画像確認済
  4. 名古屋大学 キャリアサポートセンター確認日:2026-09-10 / NU-NAVI求人/体験/予約、相談ES模擬面接

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