進学85%と就職11%を、進路構成として読む

農学部の2025年度卒業後の進路
区分割合
進学(大学院)85%
就職11%
その他4%
[1]

2026年6月4日更新の学部卒業生の進路ページにある、2025年度のグラフです。学部生の進路構成であり、就職希望者を分母とする就職率ではありません。グラフには元となる人数が示されていないため、割合から人数を逆算していません。[1]​​​‌​‌‌​​‌‌​​​‌‌‌​​​​‌‌​​​​​​​‌‌​‌‌‌‌​​​‌‌‌‌‌‌​‌‌​‌‌‌‌‌‌​​‌‌‌‌‌‌

大学院博士前期課程・後期課程の修了生の進路は別に案内されています。学部卒業後の就職と大学院修了後の就職を混ぜず、自分がどの段階で働き始めたいのか、その前に何を学びたいのかを整理しましょう。

3学科の実験・研究を、具体的な方法で説明する

学科と学修内容の例
学科公式教育プログラムに示される内容
生物環境科学科生態系、環境保全、森林資源、バイオマスや生物材料
資源生物科学科植物・動物の生理、育種、生産、食料経済など
応用生命科学科分子・細胞、有機化学、微生物、食品機能など
[2]

教育プログラムは、1年次の共通基礎、2年次の学科の基礎、3年次の専門科目と実験実習、4年次の卒業研究へ進む構成を示しています。資格に関わる科目も学科ごとに配置されるため、すべての学生が同じ実習や課程を履修するわけではありません。[2]

選考では、農学部の研究全体を自分の経験にせず、実際に取り組んだ課題を選びます。何を測定・観察・比較したか、その方法を選んだ理由、結果の解釈まで整理してください。

2022~2025年度の就職先例を、単年度実績と分ける

学部卒業生の主な就職先から抜粋(2022~2025年度)
公式掲載区分就職先の例
農業・食品関連全国農業協同組合連合会、ヤマモリ
メーカー大塚製薬、トヨタ自動車、メニコン
情報通信NTTデータグループ、システムリサーチ
金融農林中央金庫、三菱UFJ銀行
公的機関農林水産省、林野庁、愛知県庁、名古屋市役所
[1]

これらは4年度にわたる学部卒業生の例です。2025年度だけの企業一覧や、現在の求人一覧ではありません。また、会社・組織名から研究開発、品質管理、営業などの採用職種や配属先を推測しないでください。[1]

食や生物の知識を直接扱う企業だけでなく、関心のある仕事を職種別に調べます。募集要項で学部卒の応募可否、必要な学修、選考の方法を確かめ、過去の就職先を採用保証として受け取らないようにしましょう。

大学院で深めたい問いと、仕事の条件を比較する

農学部は、生命農学をさらに深く学び、自ら研究へ関わりたい学生に大学院進学の道を案内しています。進路ページには、名古屋大学大学院生命農学研究科のほか、他研究科や他大学への進学例も示されています。進学者全員が同じ研究科へ進んだとは限りません。[1] [2]

進学・就職の比較項目(編集部の提案)
観点確認すること
研究への関心卒業研究で残る問い、さらに学びたい方法
指導と環境研究室の受入れ、指導、研究活動の進め方
仕事への関心希望する職種、応募条件、担当業務
時間と生活入試・選考日程、費用、生活を継続する見通し

大学院で学ぶことと、希望の研究職に採用されることは別です。就職への不安だけで進学を決めず、研究を続けたい理由を具体化し、教員や進学先へ相談してください。学部卒で働きたい人も、仕事を通じて何を学びたいかを整理できます。

資格は、学科ごとの条件を確認する

農学部の資格案内は、甲種危険物取扱者の受験資格について、生物環境科学科・資源生物科学科では指定科目の履修が必要で、応用生命科学科では卒業によって得られると説明しています。同じ農学部でも条件が異なります。[3]

食品衛生管理者・食品衛生監視員については、応用生命科学科の食品衛生コースで指定カリキュラムの履修が案内されています。中学校理科、高等学校理科・農業の教員免許状も、所定の授業科目の修得が必要です。[3]

大学は資格取得の履修について教務学生係へ必ず確認するよう案内しています。受験資格、資格の取得、職務への任用や採用を分け、自分が応募する仕事で何が必要かを確かめてください。資格名が進路希望と一致しても、取得だけでその職に就けるわけではありません。[3]

研究概要は、目的・条件・結果・限界をそろえる

卒業研究や実験を面接で説明する際は、分野の説明だけで終わらせず、自分が何を明らかにしようとしたかを示します。食、環境、健康との関係を話す場合も、研究の意義と、実際に確認した成果を分けてください。

  • 目的:どの現象や課題を理解したかったのか。
  • 方法:対象や条件、測定・解析の方法をどう決めたのか。
  • 役割:共同作業のうち自分が担当した部分はどこか。
  • 結果:観察や測定で確認できたことは何か。
  • 限界:追加の実験や調査が必要な点は何か。

期待された効果を実証済みの成果として話したり、条件が異なる比較から原因を断定したりしないようにします。扱ったデータや研究内容を外部へ説明できるかは、指導教員にも確認しておきましょう。

実験のばらつきを見直した経験を伝える

編集部の架空の例です。「実験結果にばらつきがあり、私は試料の条件と測定手順の記録を確認しました。班員と手順を照らし合わせ、比較できる条件をそろえて再確認しました。すぐに原因を一つへ絞らず、結果から言えることと追加確認が必要なことを分けて報告しました。記録を残し、前提を確認する大切さを学びました。」

これは名古屋大学の学生の体験談ではありません。自分の実験や演習に置き換え、実際に確認した条件、相談した相手、自分の役割を説明してください。架空の数値や、行っていない操作を加えないようにします。

志望理由へつなげる際は、研究対象と会社の商品が似ていることだけでなく、仕事で求められる確認、分析、説明の場面を調べます。経験をそのまま即戦力の証明とせず、伸ばしたい知識や技術も示しましょう。

研究・資格の相談と、応募準備の相談を分ける

名古屋大学のキャリアサポートセンターは、進路相談、自己分析、エントリーシート添削、模擬面接を案内しています。NU-NAVIでは求人や就活体験記を確認し、個別相談や学内イベントを予約できます。[4]

研究や進学は教員・研究室へ、資格履修は教務学生係へ、応募書類や面接はキャリア支援へ相談するなど、内容に応じて窓口を使い分けましょう。相談には、自分の経験、検討中の進路、分からない条件をまとめて持参します。

  • 所属学科の実験・研究で行ったことを一つ選ぶ。
  • 進学と学部卒就職の目的、必要条件を比較する。
  • 資格課程や応募職種の条件を確認する。
  • 研究・実習・入試・選考を一つの予定表にして準備する。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 名古屋大学 学部卒業生の進路状況確認日:2026-09-10 / 2026/6/4更新、画像career2026-01-02.png保存目視:2025年度進85就11他4、人数なし。企業/進学先一覧2022–2025年度
  2. 名古屋大学 農学部の教育プログラム確認日:2026-09-10 / 3学科の段階教育、実験実習・4年卒研、専門科目、院進学。研究室希望を配属保証としない
  3. 名古屋大学 各種資格取得について確認日:2026-09-10 / 甲種受験の学科条件、応用生命食品衛生課程、中理高理農、教務確認明記。樹木医補等の曖昧な受験表現は非転載
  4. 名古屋大学 キャリアサポートセンター確認日:2026-09-10 / NU-NAVI求人/体験/予約、相談ES模擬面接

次の選考準備に役立つ記事