就職率94.4%と、進学者214人を分けて読む

令和7年度・工学部の就職状況(令和8年5月1日現在)
項目人数・率
卒業者305人
進学者214人
就職希望者89人
就職者84人
就職希望者に対する就職率94.4%
[1]

就職率は就職者84人を就職希望者89人で割った割合であり、卒業者305人全体の割合ではありません。また、進学者214人を就職できなかった人数として扱うこともできません。集計には令和7年9月の卒業者3人が含まれます。[1]​​​‌​​​‌‌‌​​‌‌‌‌‌‌‌‌​​‌‌‌​​‌‌‌​‌​​‌‌‌​​​​‌‌​​​​​​‌‌​​​‌​​​‌​‌‌‌​

編集部提案として、学部卒で就職する場合と大学院へ進む場合について、取り組みたい仕事内容、学びたい研究テーマ、必要な期間・費用を並べて考えます。周囲に進学希望者が多いという理由だけで決めず、研究室やコースの教員への相談と、志望する職種の募集条件の確認を組み合わせましょう。

大学の入試情報サイトは、工学部と工学研究科の就職先を別々に掲載しています。大学院の欄に載る企業を、そのまま学部卒の実績として数えないようにしてください。採用情報を見る際も、募集職種と学位の条件を確認する必要があります。[2]

学部卒の就職先は、製造・建設・専門技術などに広がる

令和7年度・工学部就職者84人の主な産業別内訳
産業人数就職者に占める割合
製造業28人33.3%
建設業17人20.2%
学術研究・専門技術サービス業16人19.0%
公務12人14.3%
情報通信・運輸・郵便業7人8.3%
[1]

上表は主な産業を抜き出したもので、全産業の一覧ではありません。情報通信・運輸・郵便業は資料上の合算区分です。これを全員が情報通信企業へ入社した人数と読み替えたり、産業分類から研究開発職の人数を推定したりしないようにします。[1]

大学案内2027を再編集した入試情報サイトの工学部欄には、トヨタ自動車、川崎重工業、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング、日立製作所、東ソーなどが掲載されています。建設では鹿島建設、大成建設、五洋建設、専門技術ではオリエンタルコンサルタンツ、ニュージェック、PAL構造などが挙げられています。[2]

これらの企業名は学部欄の掲載例です。同ページから個社ごとの採用人数や集計対象年度は確定できないため、令和7年度だけの採用実績や、多くの学生が入社した企業ランキングとは扱いません。企業名が載っていることは、特定コースからの採用や今後の内定を保証するものでもありません。[2]

地域別では、就職者84人のうち関東33人、長崎県以外の九州19人、長崎県12人などです。原則は情報収集時の勤務予定地であり、未定なら本社所在地を用いる集計です。九州か県外かを考える際も、企業の所在地だけでなく、募集職種の配属先や転勤条件を確かめましょう。[1]

現在の5コースから、自分が扱う課題を言葉にする

工学部の現行紹介は、工学科に機械、電気電子、構造、社会環境デザイン、化学・物質の5コースを置いています。過去の情報系コースの記載と、現在の学部構成を混同しないようにします。授業や履修の条件は入学年度によって異なるため、自分の入学年度の手引きで確認してください。[3] [4]

公式紹介を基に整理した5コースの学び
コース扱う内容の例編集部提案:経験を整理する視点
機械機械の基礎、ロボット、海洋エネルギーなど性能と安全性、実験条件、設計上の制約
電気電子回路・制御、電力、電気電子情報通信測定値と予測の違い、制御や回路の改善
構造橋や建築、乗り物などの構造と解析荷重や材料、計算条件、維持管理の考え方
社会環境デザイン社会基盤、測量、防災、水や地盤など現場条件、利用者、環境と安全性
化学・物質分子や材料の構造・性質、触媒や電池など比較条件、分析方法、再現性
[3]

同じ企業でも、設計、生産技術、品質、施工、保守など、仕事によって使う知識や役割は異なります。上表の学びと企業の募集職種を照らし合わせ、どの業務に関心があるのかを具体化しましょう。コースの紹介にある研究テーマを、自分自身が経験した研究として話すことはできません。

編集部提案として、まだ研究テーマが決まっていない人は、授業の実験や設計課題を一つ選びます。調べたこと、操作・計算したこと、分からず相談したことを分けて書くと、自分が実際に取り組んだ範囲が見えてきます。専門用語を並べるより、何を確かめようとしたのかを先に説明しましょう。

実験や創成プロジェクトでは、検証と協働の過程を伝える

工学部の紹介は、物理・化学・IoTの基礎実験など、分野を横断する基礎の学びを案内しています。また、創成プロジェクトでは学年やコースをまたぐ学生チームが、企業・自治体・教員の助言を受けながら、アイデアを形にする活動を紹介しています。個別の履修条件は自分の年度の案内で確認します。[5] [4]

編集部提案として、実験は「目的、条件、自分の担当、結果、考察」の順で整理します。想定と違う結果だった場合も、条件の見直しや測定方法の確認を説明できます。結果が良かったことだけでなく、どの根拠で判断したかが伝わる内容にしましょう。

編集部の架空の例:製作課題で動作が安定しなかった学生が、部品をすぐ交換するのではなく、入力条件と出力を記録してチームで比較した。原因候補を絞り、教員の助言を受けて一つずつ確かめた。面接では、自分が記録と比較を担当し、検証の順序を提案したことを説明した。実在の学生や採用成功例ではありません。

チーム活動では、成果物の説明と自分の貢献を分ける必要があります。編集部提案として、意見が分かれた点、比較に使った条件、自分が担当した作業を記録してください。研究室や共同研究先の情報を扱う場合は、発表・応募書類で説明してよい範囲を教員に確認しましょう。

コースの就職担当とキャリア支援を、卒業予定年度に合わせて使う

工学部は、卒業・修了予定年度別にコースの就職担当を案内しています。求人案内には大学推薦の求人と自由応募の求人が分けて示され、大学推薦の資料は各コースの就職資料室、自由応募やインターンシップの情報はキャリタスUCの案内があります。確認先を卒業予定年度に合わせることが大切です。[6]

求人ページに情報があることだけでは、推薦を利用できる条件や、学内で必要な手続きは確定しません。編集部提案として、推薦の応募条件、締切、選考の流れ、内定後の扱いをコース担当に確認し、自由応募との並行可否も自分で決めつけないようにします。

工学部の紹介では、各コースの担任との定期面談や、キャリアセンターの相談・プログラムも案内されています。専門分野や研究との接続はコースの教員へ、応募書類の伝わり方や面接練習は相談窓口へ、と確認内容を整理すると相談しやすくなります。[5]

進学を考えている人も、就職活動の情報に早めに触れておくと、希望職種の仕事内容を踏まえて研究テーマを考えられます。編集部提案として、応募時期だけを急いで決めるのではなく、授業・研究・入試・インターンシップの日程を一枚にまとめ、重なる時期を教員へ相談しましょう。

まずは職種と研究テーマの比較表を作る

編集部提案:進路相談前に整理すること
検討事項確認する内容
学部卒での就職募集職種、仕事内容、応募条件、配属地域
大学院進学研究テーマ、指導体制、期間・費用、入試日程
自分の経験目的、条件、自分の担当、検証、学んだこと
応募方法自由応募・推薦の条件、学内手続き、期限

編集部提案として、気になる職種を二つ選び、授業や実験のどの経験を説明できるかを書いてみます。つながりが分からない部分は、企業説明会やコース担当への質問に変えましょう。「工学を学んだから技術職」とまとめず、どんな対象を、どんな立場で支えたいかを言葉にします。

長崎大学工学部の進路は、学部卒の就職と大学院進学の両方から考える必要があります。希望者を分母とする就職率、学部と大学院の企業例、5コースの学びを分けて読んだうえで、自分の経験と希望職種を結び付けていきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 長崎大学 令和7年度就職状況(学部)確認日:2026-09-11 / PDF全1頁本文・画像確認。工学305/214/89/84、94.4%、産業・地域
  2. 長崎大学 卒業後の進路確認日:2026-09-11 / 本文全文。大学案内2027再編集、学部と院の欄を分離、企業単年度不明
  3. 長崎大学 工学部 コース紹介確認日:2026-09-11 / 本文全文。現行5コースの教育・研究内容
  4. 長崎大学 工学部 授業等確認日:2026-09-11 / 本文全文。入学年度別学生の手引き
  5. 長崎大学 工学部ダイジェスト確認日:2026-09-11 / 本文全文。基礎実験、創成プロジェクト、担任・相談。年度不明就職100%は不採用
  6. 長崎大学 工学部 就職関連確認日:2026-09-11 / 本文全文。2027/2028卒担当・推薦資料室・自由応募UC

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