学部・博士前期・博士後期の進路を分ける

大学の2025年度卒業・修了者進路状況は、2026年5月1日現在の集計です。工芸科学部、大学院の博士前期課程、博士後期課程の表を分けて公表しています。[1]‌‌​‌​​‌‌​‌‌‌​​​‌​​​‌​‌‌‌‌‌​​‌‌​​​‌​‌‌​‌‌‌​‌​​‌​‌​‌‌‌‌‌​​​‌‌​​‌​‌

2025年度の進路(2026年5月1日現在)
区分卒業・修了者等進学就職未就職の就職希望者就職率
工芸科学部608人507人82人6人93.2%
博士前期課程520人36人456人11人97.6%
博士後期課程※56人0人49人3人94.2%
[1]

※博士後期課程の56人には単位修得退学者19人を含みます。表では進学希望者やその他の区分を省略しているため、進学と就職等を足しても卒業・修了者等の人数に一致しない場合があります。[1]

就職率の分母は、就職者と未就職の就職希望者の合計です。学部の93.2%は82人を88人で割った値で、卒業者608人の93.2%が就職したという意味ではありません。[1]

学部卒業者に占める進学者の割合は83.4%です。博士前期・後期課程の就職率と単純に比較して、進学による効果を断定することはできません。学位、専門、志望する仕事が異なる集団の結果として読みます。[1]

学部の課程と大学院の専攻ごとに就職先を確認する

大学の就職先一覧は、学部の課程、大学院の専攻を区別して掲載しています。大学は企業ごとの就職者数を公表していないと案内しているため、掲載社数から採用人数や採用確率を推測しません。[2] [3]

2025年度の就職先例(学部・博士前期を区別した抜粋)
対象公式一覧にある就職先の例
学部・応用生物学課程TOA、西日本旅客鉄道
学部・情報工学課程オプテージ、日本ソフトウエア、MonotaRO
学部・デザイン・建築学課程鹿島建設、デザインフィル、都市再生機構、特許庁
博士前期・応用生物学専攻味の素、キッコーマン、シスメックス、島津製作所
博士前期・情報工学専攻NTTデータ、KDDI、ソニー、任天堂、LINEヤフー
博士前期・建築学専攻※竹中工務店、日建設計、日本設計、三井不動産
[2]

※建築学専攻の欄は、京都工芸繊維大学・チェンマイ大学国際連携建築学専攻を含む一覧です。大学院修了者の掲載先を、同じ分野の学部卒業者の就職先として紹介することはしません。[2]

また、企業名だけでは採用職種や配属先は確定できません。関心のある企業を見つけたら、研究開発、設計、情報システム、企画など、募集する仕事と応募条件を確認します。

産業別の割合と、仕事の種類を混同しない

産業別就職者数は、学部82人、修士456人、博士49人、合計587人を対象としています。資料は、卒業・修了者自身の分類に基づく集計結果であると注記しています。[4]

主な産業の就職者数(2025年度・2026年5月1日現在)
産業学部修士博士合計
製造業29人240人12人281人
建設業9人54人1人64人
情報通信業8人46人1人55人
学術研究、専門・技術サービス業1人19人8人28人
教育、学習支援業0人7人15人22人
[4]

製造業は全体の就職者587人のうち281人で47.9%です。一方、学部だけでは29人を82人で割った35.4%となり、大学全体の比率と同じではありません。[4]

職業別の表も別に公表されています。例えば研究者の区分は学部0人、修士78人、博士9人です。ただし、分類の一項目が0人であることを、その学位では研究に関わる仕事へ応募できないという一般的な条件に置き換えることはできません。[4]

製造業という勤務先の分類と、研究・開発・設計等の仕事の分類は別です。業界を選んだ後に、その中でどの役割を担いたいかまで調べると、応募先の比較が具体的になります。

地域別データは勤務地ではなく本社所在地

大学の地域別就職者数は、就職先の本社所在地を集計しています。学部・博士前期・博士後期の就職者計587人が対象で、博士後期には単位修得退学者も含むと注記されています。[4]

就職先の本社所在地別人数(2025年度・全学合計)
地域人数全587人に占める割合
近畿地区271人46.2%
関東地区220人37.5%
中部地区34人5.8%
中国・四国地区9人1.5%
九州地区5人0.9%
北海道・東北地区0人0%
海外・不明48人8.2%
[4]

近畿と関東が大きな割合を占めますが、実際の配属地の人数ではありません。東京に本社のある企業でも、別の地域の工場・事業所・研究所に配属される場合があるため、勤務地を選ぶ際は募集職種ごとの案内を確認します。

同資料では京都府に本社がある就職先への就職者は97人ですが、これも京都府で働く人数とは区別します。地域の希望が強い場合は、転勤、勤務地限定の募集の有無、配属の決まり方を調べましょう。[4]

進学か就職かは、研究したい内容と職種で考える

工芸科学部は6課程で、生物、化学、電子、情報、機械、デザイン・建築などを学びます。大学院ではさらに専攻が分かれており、現在の学びと、深めたい内容を照合して進路を考えます。[5]

進学を考えるときは、周囲が進むからという理由だけで決めず、自分が取り組みたいテーマ、必要な研究環境、選抜条件、費用、修了後に目指す仕事を整理します。希望する研究室の公式案内や募集要項を確認し、現在の教員にも相談しましょう。

学部で就職する場合は、応募職種が求める基礎知識や提出物を確認します。大学院へ進んでいないことを一律の弱点と考えず、自分が行った実験・分析・制作と、今後の学びを具体的に説明します。

キャリア支援室は、進学か就職か迷う場合にも相談でき、課程・専攻の就職担当教員への相談も勧めています。進路の選択を、研究の相談と応募の準備の両方から考えます。[3]

研究・制作を、専門外の相手にも伝わる形にする

研究・作品の説明を準備する観点(編集部作成)
内容まとめること
目的どんな課題に、何のために取り組んだか
自分の作業担当した実験、分析、設計、制作は何か
判断どの条件や方法を選び、なぜそうしたか
検証結果をどう確かめ、どこに限界があるか
改善失敗や助言を受け、何を変えたか

編集部の架空の例です。共同制作で利用者向けの説明資料を担当した学生が、専門用語が多く伝わりにくいと指摘されました。利用場面を先に示す構成へ変え、図と言葉の対応をそろえて、再度説明の分かりやすさを確認しました。

これは京都工芸繊維大学の学生の実話ではありません。実際の面接でも、自分が理解し、判断した範囲を明確にし、共同研究やチーム全体の成果を自分一人の成果にしないようにします。

提出する研究概要や作品は、外部に公開できる範囲を教員と確認します。未公表の研究データや企業との共同成果を、そのまま応募資料に載せないようにしましょう。

大学推薦の条件と、キャリア相談の予約を確認する

キャリア支援室は、履歴書・エントリーシート・研究概要書の添削、面接練習、求人等の情報提供を行っています。キャリタスUCでは大学に届く求人やインターンシップの情報を確認できます。[3]

大学推薦の求人は課程・専攻の就職担当教員に集まります。推薦書の発行ルールは課程・専攻で異なるため、担当教員に確認します。推薦があることを採用保証とは考えず、学内の条件と企業の選考を整理します。[3]

キャリア相談は学生情報ポータルから予約する方法が案内されています。予約前に、研究概要を見てほしいのか、進路を相談したいのか、面接練習をしたいのかを決め、求人票や短い概要を用意します。[6]

今日できる準備は、自分の課程・専攻の就職実績を確認し、気になる職種を一つ選ぶことです。研究・制作の経験を短くまとめ、必要な学位・技能・勤務地条件を並べて、教員とキャリア相談で次の一歩を決めましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 京都工芸繊維大学 2025年度 進路状況確認日:2026-09-10 / 全3頁text読取p1/2原図目視。学608進507就82未就6、前期520進36就456未就11、後期56就49未就3/単位修得退学19含む、2026/5/1。
  2. 京都工芸繊維大学 2025年度 就職先一覧確認日:2026-09-10 / 学p1/2全文、前期応生p3/情報p6/建築p8本文確認。抜粋企業所属一致。建築国際連携含む。企業人数なし。
  3. 京都工芸繊維大学 キャリア支援室について確認日:2026-09-10 / 全文FAQ。概要添削・院迷い・UC・推薦課程差・人数非公表。
  4. 京都工芸繊維大学 2025年度 産業・職業・地域別就職者数確認日:2026-09-10 / 文字抽出はラベル欠落のため全3頁2100px原図目視。産業自己分類、就587=82+456+49。製造281/58747.9、学29/8235.4。研究者0/78/9。地域は本社所在地で勤務地ではない、近畿271関東220中部34中国四国9九州5北海道東北0海外不明48、京都97。
  5. 京都工芸繊維大学 工芸科学部の概要確認日:2026-09-10 / 現6課程/院専攻組織本文。
  6. 京都工芸繊維大学 キャリア相談確認日:2026-09-10 / 学生ポータル予約、日英時間差や英語担当例外は記載しない。

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