6課程の学びを、自分の進路と結び付ける

工芸科学部は、応用生物学、応用化学、電子システム工学、情報工学、機械工学、デザイン・建築学の6課程を案内しています。大学院の専攻名とは区分が異なるため、就職情報を探す際も学部の課程を確認します。[1]‌‌​​‌​​‌‌‌‌​​​‌​​​​‌​​​​​‌‌‌‌​‌​​‌​​‌‌‌‌​​​‌​​‌​​​‌​​‌‌‌​‌‌‌​​‌‌

学びを振り返るための整理
課程就活で具体化したい経験(編集部作成)
応用生物学実験目的、観察・測定の条件、結果を解釈した根拠
応用化学材料や物質を扱う課題、条件比較、評価と考察
電子システム工学仕組みの理解、設計・検証、問題の切り分け
情報工学制作・分析した内容、自分の担当、動作を確かめた方法
機械工学要求条件、設計や評価の考え方、改善した点
デザイン・建築学対象者や場所の条件、提案・制作、講評を受けた修正

学部の紹介は、専門分野に応じた技術や構想力を育てることを掲げています。就活では学問分野の名称だけでなく、その中で自分が実際に取り組んだ作業を説明することが大切です。[1]

実験や制作の成果がまだ途中でも、目的、試した方法、確認できたこと、残っている課題を整理します。完了していない研究を完成した成果として語る必要はありません。

進学83.4%と就職率93.2%は、分母が違う

大学の2025年度卒業・修了者進路状況は、2026年5月1日現在の集計です。工芸科学部の卒業者608人のうち、進学507人、就職82人、未進学の進学希望者4人、未就職の就職希望者6人、その他9人となっています。[2]

工芸科学部の課程別進路(2025年度卒業者・2026年5月1日現在)
課程卒業者進学就職未就職の就職希望者就職率
応用生物学※53人50人3人0人100%
応用化学※170人158人10人0人100%
電子システム工学61人53人8人0人100%
情報工学64人55人9人0人100%
機械工学85人74人10人0人100%
デザイン・建築学175人117人42人6人87.5%
合計608人507人82人6人93.2%
[2]

※応用生物学には先端科学技術課程、応用化学には高分子機能工学課程を含みます。表では未進学の進学希望者とその他の列を省いているため、各行の進学・就職等を足しても卒業者数と一致しない場合があります。[2]

進学者の割合83.4%は507人を卒業者608人で割った数字です。一方、就職率93.2%は、82人を「就職者82人+未就職の就職希望者6人」の88人で割った数字です。卒業者608人の93.2%が就職したという意味ではありません。[2]

この資料の就職者には、無期雇用者と雇用期間1か月以上の有期雇用者を含みます。進学した既職者は進学に計上され、就職者には含まれません。進路の実績を読むときは、こうした集計条件も確認します。[2]

学部卒の就職先を、大学院修了者と分けて見る

大学の2025年度就職先一覧は、工芸科学部と大学院の博士前期・後期課程を分けて掲載しています。以下は学部の欄からの例です。企業ごとの人数は公表されていません。[3] [4]

工芸科学部の就職先例(2025年度卒業者・一部)
課程学部の一覧にある名称
応用生物学TOA、西日本旅客鉄道
応用化学アシックス、コニシ、高砂熱学工業、ラムリサーチ
電子システム工学トヨタ自動車、マツダ、モリタ製作所、YKK AP
情報工学NTTデータ・フィナンシャルテクノロジー、オプテージ、日本ソフトウエア、MonotaRO
機械工学京都製作所、スズキ、全日本空輸、トヨタ自動車
デザイン・建築学鹿島建設、キングジム、デザインフィル、都市再生機構、特許庁、楽天グループ
[3]

学部の就職者数が少ない課程でも、大学院へ進む人が多いという背景があります。学部の企業一覧の長さだけで、その分野の将来性や就職のしやすさを判断することはできません。

また、就職先の業種と採用職種は同じではありません。自動車会社への就職を設計職、建設会社への就職を建築設計職と決めつけず、応募する職種の業務内容と条件を確認します。

進学先と、その先の仕事を分けて検討する

同年度の進学先一覧では、全6課程に京都工芸繊維大学が掲載されています。他大学の例もあり、応用化学では京都大学や東京科学大学、機械工学では東京大学や京都大学、デザイン・建築学では東京藝術大学やDelft University of Technologyなどが載っています。大学別の進学人数表ではありません。[5]

進学を考える場合は、大学名だけでなく、研究したいテーマ、指導体制、入試、費用、研究・制作を続ける理由を調べます。現在の指導教員や希望先の公式案内から、自分が必要とする学びを具体化しましょう。

大学院博士前期課程の同年度修了者は520人で、就職456人、進学36人、未就職の就職希望者11人、その他17人です。就職率97.6%は456人を467人で割った値であり、学部の93.2%とは別集団の結果です。[2]

この差だけから、大学院へ行けば採用されやすくなると断定することはできません。進学者と学部就職者では志望職種や専門、経験も異なります。応募したい仕事がどの学位や知識を求めているかを確認して選びます。

研究・制作の概要は、判断した理由まで伝える

研究・制作概要をまとめる順序(編集部作成)
項目書く内容
目的誰のどの課題に取り組み、何を明らかにしたいか
方法自分が行った実験、分析、設計、制作と選んだ理由
結果確認できたことと、数値や評価の条件
課題うまくいかなかった点、限界、次に試すこと
貢献共同研究・共同制作で自分が担当した部分

編集部の架空の例です。試作品の評価を担当した学生が、測定結果にばらつきがあることに気づきました。測定条件を整理し、担当教員と相談して手順をそろえ、比較できる範囲を明らかにして報告しました。

これは京都工芸繊維大学の学生の実話ではありません。自分の経験を説明するときも、成功した結果だけでなく、何が原因かを調べ、どう改善したかを伝えます。

デザイン・建築の作品を提出する場合は、完成図だけでなく、調査や検討、選ばなかった案、講評を受けた修正を説明できるようにします。企業や共同研究先の資料を含む場合は、外部に出せる範囲を先に教員と確認します。

求人・大学推薦・相談窓口を使い分ける

キャリア支援室は、学部・大学院の学生を対象に、就職相談、ガイダンス、講座、合同企業説明会等を行っています。履歴書・エントリーシートだけでなく、研究概要書の添削や面接練習にも対応すると案内しています。[4]

進学か就職か迷っている場合の相談にも対応し、所属課程・専攻の就職担当教員にも相談することを勧めています。専門内容は教員に、相手に伝わる応募書類の説明はキャリア相談で確かめると、質問を具体化できます。[4]

求人やインターンシップ情報はキャリタスUCで確認できます。大学推薦の求人は課程・専攻の就職担当教員に集まり、推薦書の発行ルールは課程・専攻で異なるため、担当教員に相談する必要があります。[4]

推薦があることを採用の保証と考えず、応募前に学内の条件と企業側の選考を確かめます。複数の応募や推薦の扱いなど、判断に迷う点を自己判断で進めないようにしましょう。

キャリア相談は学生情報ポータルのマイページから各種申請、キャリア相談予約へ進む方法が案内されています。予約時に進学・就職の迷い、応募職種、研究概要の相談など、話したい内容を具体的にまとめます。[6]

今日は、研究や制作を一つ選び、目的・方法・結果・課題を短く書きます。次に、学部卒で応募する求人と、興味のある大学院の案内をそれぞれ一つ確認し、必要な準備を教員やキャリア相談で整理しましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 京都工芸繊維大学 工芸科学部の概要・特色確認日:2026-09-10 / 全本文読取。現6課程、学域目的。医療因果的一般記述は不使用。
  2. 京都工芸繊維大学 2025年度 卒業・修了者進路状況確認日:2026-09-10 / 全3頁text、p1学部p2前期原図目視。2026/5/1、学608進507就82未就6未進4他9。前期520就456未就11進36他17。分母/雇用1月以上/既職注記確認。後期は不使用。
  3. 京都工芸繊維大学 2025年度 就職先一覧確認日:2026-09-10 / p1〜2学部本文全読。各課程と例の対応確認。以降大学院を学部へ転用なし。
  4. 京都工芸繊維大学 キャリア支援室について確認日:2026-09-10 / 全本文FAQ読取。研究概要添削、院進迷い相談、推薦課程別、UC、企業人数非公表。
  5. 京都工芸繊維大学 2025年度 進学先一覧確認日:2026-09-10 / 1頁全文読取。学部課程別と前期専攻別区別。進学先別人数なし。
  6. 京都工芸繊維大学 キャリア相談確認日:2026-09-10 / 日英全文読取。学生ポータルマイページ各種申請予約。時間日英差・英語8〜9月例外は不使用。

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