2025年度は卒業86人、就職73人
京都美術工芸大学芸術学部の2025年度卒業者は86人です。2026年5月1日現在の公開資料では、就職73人、進学1人、専修学校・外国の学校等への入学1人、その他11人となっています。[1]
| 項目 | 人数・割合 | 読み方 |
|---|---|---|
| 卒業者 | 86人 | 学部全体 |
| 就職者 | 73人 | デザイナーの人数とは限らない |
| 進学者 | 1人 | 就職と別区分 |
| 専修学校・外国の学校等 | 1人 | 進学1人と別区分 |
| その他 | 11人 | 作家活動等の内訳は不明 |
| 資料上の就職率 | 86.9% | 73÷(86−1−1) |
86.9%は進学等を除く84人を分母にした率です。就職希望者だけを分母にした内定率や、専門職への就職率とは違います。「その他」11人を全員就職できなかった人、または全員独立した作家と決めつけることもできません。[1]
大学の全学ページには2025年度内定率96.4%もありますが、芸術学部の86.9%と同じ指標として比較しません。本記事では、学部と人数が明示されたPDFの2025年度欄を使っています。[1] [6]
デザイン四コース、工芸三コースから専門を深める
芸術学部デザイン・工芸学科は、デザイン領域と工芸領域の二つで構成されています。デザイン領域は基礎を横断的に学んで2年次からコースを選び、工芸領域は1年次から専門分野の技術を学ぶ構成です。[2]
| 領域 | コース | 経験を振り返る観点 |
|---|---|---|
| デザイン | ビジュアルデザイン | 伝える情報と表現をどう結び付けたか |
| デザイン | インテリア・空間デザイン | 利用する人と場所の条件をどう考えたか |
| デザイン | 立体造形デザイン | 形、素材、使われ方をどう検討したか |
| デザイン | 文化財情報デザイン | 文化的な対象をどう調べ、伝えたか |
| 工芸 | 陶芸 | 素材や成形、焼成などをどう試したか |
| 工芸 | 木工・彫刻 | 形や材料、加工の判断をどう行ったか |
| 工芸 | 漆芸 | 技法の習得と自分の表現をどう結び付けたか |
右列は編集部による振り返りの観点です。コース名がそのまま採用職種になるわけではありません。自分が制作のどこに関心を持ち、どの作業を繰り返してきたかを確認してから、応募する仕事を考えます。
大学は領域を横断した課題や企業・団体との連携、卒業制作の展示も案内しています。参加した経験があれば、作品そのものに加え、課題を受け取った過程、制約、相手への説明、修正した点も整理してみましょう。[2]
旧学部名と、現在の就職先一覧の関係に注意する
大学沿革では、2023年に工芸学部美術工芸学科を芸術学部デザイン・工芸学科へ名称変更したとされています。旧学部名を別の大学や無関係な学びとみなさず、入学年度と資料の対象を確認します。[5]
一方、公開PDFの2024年度以前の欄は建築学部側の表と同じ値が並んでおり、芸術学部だけの推移として比較する範囲が不明です。本記事ではその数字を使った増減の判断や、改称前後の就職率ランキングは行っていません。[1]
現在の就職先一覧には芸術学部という見出しがありますが、掲載先ごとの卒業年度は示されていません。2025年度の73人の勤務先を示す一覧と断定せず、どのような分野への進路例があるかを知る材料として読みます。[6]
企業名より先に、募集する仕事を確認する
公式の主な就職先一覧には、GKグラフィックス、トーセ、SNK、日進木工、飛騨産業、便利堂などが掲載されています。企業別の人数や配属職種は不明です。会社の事業がデザインやゲームに関わっていても、卒業者全員が制作職として採用されたと推定しないようにしましょう。[6]
2025年度の産業別人数では、就職73人のうち建設業18人、製造業18人、卸売・小売12人、生活関連サービス・娯楽業11人などとなっています。これは業種別の人数であり、デザイナー、職人、営業などの職種別人数ではありません。[1]
| 候補の方向 | 確認すること |
|---|---|
| デザイン・制作会社 | 募集職種、担当媒体、作品集の条件、制作体制 |
| 家具・工芸などのメーカー | 企画、設計、製造、販売のどこを担当するか |
| 工房・作家のもと | 雇用形態、業務、技術を学ぶ機会、勤務条件 |
| 一般企業 | 業務の相手、商品やサービス、配属と研修 |
| 進学・制作継続 | 研究や制作の目的、指導環境、費用と期間 |
表は編集部がまとめた比較の枠組みです。会社名の掲載を推薦と捉えず、現在の募集案内で条件を確かめます。芸術系の学びを続けたい気持ちと、働くうえで必要な条件の両方を整理しましょう。
作品集では、試行錯誤と自分の担当を見せる
ポートフォリオは完成作品を並べるだけでなく、目的、対象、素材や表現を選んだ理由、試作、改善を説明する資料として準備します。写真の質やレイアウトだけを直す前に、その作品で何を伝えたいかを一文にしてみましょう。
編集部の架空の例です。「使う場面を想定した器を試作しました。最初の形では持ちにくかったため、手を掛ける部分と重さの配分を見直し、比較用の試作品を作りました」。本人の経験へ置き換え、検証していない耐久性や利用者評価を付け加えないでください。
デザイン課題なら、誰に何を伝えるためにその表現を選んだかを示します。工芸なら、材料や工程について何を試し、結果から何を変えたかを説明できます。失敗した試作も、次の判断につながったなら過程を伝える材料になります。
共同制作では自分の担当を明示し、他の学生が行った制作や判断を自分の成果に含めません。作品集の形式や必要点数は応募先によって異なるため、募集条件を確認して掲載作品を選びます。
キャリア相談で、制作経験と応募職種の接点を確かめる
大学のキャリアサポートセンターは、初年次からの面談、進路確認、就職ガイダンス、ES・履歴書やSPIに関する支援を案内しています。制作の相談と並行して、応募準備の予定も確認しましょう。[7]
今週は応募先を三つ選び、職種、提出物、勤務地、締切を書き出します。次に作品一つを選び、制作目的、選択理由、修正点を短く説明します。一般企業を検討する場合は、その経験が相手の要望を理解することや、試して改善することにどうつながるかも考えてみてください。
大学名への不安や、周りの作品との比較だけで自分の進路を決める必要はありません。作品の経験と募集条件を具体的に照らし合わせ、「どの説明が足りないか」「次に何を準備するか」を相談しながら応募を進めましょう。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 芸術学部 就職者数・進学者数・卒業者数確認日:2026-09-10 / 2026年5月1日。PDF1画像確認、2025卒86就73進1専等1他11、86.9%=73/84。過年度の学部区分不明につき不採用。
- 芸術学部 デザイン・工芸学科確認日:2026-09-10 / 2領域7コース。デザインは2年選択、工芸1年専門、領域横断演習、卒制展示。
- デザイン領域確認日:2026-09-10 / ビジュアル、インテリア空間、立体造形、文化財情報の4コース。
- 工芸領域確認日:2026-09-10 / 陶芸、木工彫刻、漆芸。素材と技法、異素材、企画。
- メッセージ・沿革確認日:2026-09-10 / 2023工芸学部美術工芸学科→芸術学部デザイン工芸学科へ名称変更。
- 就職状況確認日:2026-09-10 / 全学2025内定率96.4希望分母。社名一覧の個別年度・人数不明、旧名が残る。
- 就職サポート確認日:2026-09-10 / キャリアサポートセンター、面談、ES履歴書SPI講座。