現在の4学科と、改組前の卒業実績を分ける

芸術工学部は2024年4月に改組され、建築・環境デザイン、生産・工芸デザイン、ビジュアルデザイン、メディア芸術の4学科を設置しています。改組前の7学科は2024年度から募集停止となっています。[1] [2]‌‌‌​‌​​‌‌‌‌​​‌‌​​​​‌​‌‌​‌‌​‌‌​‌‌‌​‌​‌‌‌​​​‌​​‌‌​‌​‌​‌​​‌‌​‌‌​​‌​

先端芸術学部とデザイン学部は2015年に芸術工学部へ改組され、先端芸術学部は2025年3月31日に廃止されています。旧名称を見つけたときは、現在の所属を示す名称か、過去の学部を指しているのかを確認しましょう。[1]

2026年の進路表は、環境デザインや映像表現など改組前の学科名で掲載されています。同じ「ビジュアルデザイン学科」という名前でも新旧の組織があるため、掲載年と設置時期を見て読みます。応募書類には、自分の正式な在籍情報にある学科名を使ってください。[1] [3]

就職・進学・創作活動を別々に確認する

2026年5月1日現在の学部進路資料では、卒業者338人、就職希望者263人、就職者248人、進学者19人、創作活動者等39人です。就職率94.3%は248人を希望者263人で割った値で、進学や創作活動の人数を就職者に加えるものではありません。[3]

2026年卒・改組前の学科名による進路
原資料の学科卒業者就職者進学者創作活動者等
環境デザイン62人44人7人2人
プロダクト・インテリアデザイン52人46人1人1人
ビジュアルデザイン69人48人2人12人
映像表現53人40人1人7人
まんが表現43人29人1人8人
ファッションデザイン20人12人0人6人
アート・クラフト39人29人7人3人
[3]

創作活動者等という区分だけでは、収入の状況や活動の契約形態までは分かりません。39人全員を作家としての専業デビューや正規雇用の実績と説明しないようにします。就職、進学、創作活動を合わせた進路決定者数は306人で、就職者248人とは異なります。[3]

過去5年間の就職先を、職種を調べる入口にする

キャリアセンターは進路・就職実績ページで過去5年間の実績を紹介していると案内しています。学科別の掲載先は2026年単年度の人数表とは分けて読み、現在の新学科だけの就職先として扱わないようにします。[3] [4]

過去5年間の主な就職先の掲載例(2026年5月時点の案内)
原資料の学科掲載先の例
環境デザイン鹿島建設、住友林業
プロダクト・インテリアデザインいすゞ自動車、本田技術研究所
ビジュアルデザインセガ、電通デジタル
映像表現京都アニメーション、任天堂
ファッションデザインヨウジヤマモト
アート・クラフトミキモト
[3]

会社名が掲載されていても、配属職種や会社別の採用人数を示すものではありません。「任天堂への実績があるからゲームデザイナー採用」といった読み替えは避け、現在募集されている業務と提出作品の条件を調べてください。

希望する仕事を調べる際は、何を制作する職種か、企画・設計・制作のどの段階を担当するか、必要な作品や技能は何かを確認します。同じ業界の企業でも募集内容は異なるため、企業名だけで作品集の構成を決めないことが大切です。

4学科の学びを、自分の制作判断へつなげる

建築・環境デザイン学科は、まちや屋外空間、建築とリノベーション、商空間やインテリアを扱います。生産・工芸デザイン学科は、プロダクト、ファッション・テキスタイル、クラフトの領域を学びます。[5] [6]

ビジュアルデザイン学科は、グラフィック、Web・デジタル、編集・イラストレーションなどを扱います。メディア芸術学科は、まんが・コミックイラスト、映画・映像・アニメーション、CG・ゲームの領域を設けています。[7] [8]

制作経験の説明を深める問い(編集部提案)
制作領域作品と一緒に説明したいこと
建築・環境敷地や利用者の条件を踏まえ、空間をどう考えたか
生産・工芸素材、使い方、形や工程をどう選んだか
ビジュアル誰に何を伝えるために、文字や画像の関係をどう設計したか
メディア物語、画面、動きや操作の体験をどう組み立てたか

これは作品を振り返るための提案です。学科の全領域を経験したように話す必要はありません。自分の履修や制作に即して、課題をどう理解し、どの案を比較して、最終案を選んだかを具体化します。

コースを選ぶ時期も学科によって異なります。現在の案内では、生産・工芸は2年次から専門コース、建築・環境とビジュアルは3年次から専門コース、メディアは2年次の選択期間を経て3年次から専門コースとなっています。自分の学年と履修に合わせて準備を進めましょう。[5] [6] [7] [8]

作品集では、完成品と制作過程をセットで伝える

キャリアセンターでは先輩のポートフォリオを閲覧できます。また、ポートフォリオに関するガイダンスや、エントリーシート・自己PRの添削、面接練習などの支援を案内しています。[4]

作品一件を整理する項目(編集部提案)
項目書き出す内容
課題対象、目的、制作上の条件
検討調査、スケッチ、試作、比較した案
担当個人制作か共同制作か、自分が担当した範囲
完成伝えたい箇所が分かる画像や図、説明
振り返り講評から考えたこと、次に改善したい点

完成画像だけで伝わらない場合は、判断の理由が分かる過程を選んで加えます。すべての下書きを並べるのではなく、作品の目的や自分の工夫を理解するために必要なものを選びましょう。募集で指定された形式や容量、点数がある場合は、その条件を先に確認します。

編集部の架空の例:「展示の案内を制作した際、見る順序が伝わりにくいと講評を受けました。情報の優先順位と文字の大きさを見直し、変更した理由を作品集に記しました」。文章構成の例です。自分の経験に置き換え、測っていない効果や受賞歴は加えないでください。

共同作品では担当箇所を明示し、他の人の成果を自分だけの実績として見せないようにします。企業や自治体との制作物は、作品集へ載せられる範囲を担当教員などに確認してください。

制作と選考の日程をつなげて相談する

キャリアセンターは1年生から利用でき、進路相談や面接練習、オンライン対応、求人検索NAVI、先輩の就職活動レポートなどを案内しています。就職以外の進学情報も提供しています。[4]

今週は、募集を二つ選んで仕事内容と提出条件を読み、作品を一件整理しましょう。作品の専門的な内容は教員に、初めて見る相手への伝わり方や応募準備はキャリアセンターに相談します。

卒業制作を完成させてから応募準備を始めると、締切が重なることがあります。現在ある作品の中から説明できるものを選び、写真撮影、編集、書類、面接練習の日程を制作予定に組み込んでください。進学や創作活動を考えている人も、目的と準備を別に書き、相談材料にしましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 神戸芸術工科大学 教育情報の公表確認日:2026-09-11 / 2015/2024改組、先端芸術2025廃止
  2. 神戸芸術工科大学 芸術工学部確認日:2026-09-11 / 現4学科12コース・旧7募集停止
  3. 神戸芸術工科大学 進路・就職実績確認日:2026-09-11 / 2026年5月1日現在の2026卒・旧学科表、就職先過去5年
  4. 神戸芸術工科大学 キャリアセンターについて確認日:2026-09-11 / 作品集・添削・相談・過去5年就職先の案内
  5. 神戸芸術工科大学 建築・環境デザイン学科確認日:2026-09-11 / 3コース・1-2基礎3-4専門
  6. 神戸芸術工科大学 生産・工芸デザイン学科確認日:2026-09-11 / 3コース・1基礎2-4専門
  7. 神戸芸術工科大学 ビジュアルデザイン学科確認日:2026-09-11 / 3コース・1-2基礎3-4専門
  8. 神戸芸術工科大学 メディア芸術学科確認日:2026-09-11 / 3コース・2選択3-4専門

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