就職率99.69%は、就職希望者1,298人を分母にした値

日本女子大学の2025年度卒業生の進路状況は、卒業者1,499人、就職希望者1,298人、就職者1,294人、大学院進学者117人です。大学が公表する2026年5月1日時点の学校基本調査確定値では、就職希望者ベースの就職率②は99.69%です。[1]​‌‌‌‌‌‌​‌‌‌​​‌‌​​​​​‌​​​‌​​​​​​​​​‌​​​‌​​‌​​​​​​​​‌​​‌‌​‌​​​‌​​​

同じ資料には就職率①93.63%もあります。これは卒業者から大学院等への進学者を除いた人数が分母です。希望者ベースの率とは定義が異なり、どちらかを都合よく選ぶのではなく、分母と実人数を一緒に確認する必要があります。[1]

2025年度・卒業者がいる学部の進路
学部卒業者就職希望者就職者大学院進学者
家政学部456人397人397人40人
文学部397人351人349人14人
人間社会学部460人418人416人16人
理学部186人132人132人47人
合計1,499人1,298人1,294人117人
[1]

この表には旧学科の卒業者が含まれます。現在の7学部すべての卒業実績を示す表ではなく、国際文化・建築デザイン・食科学部に旧組織の数値を移すこともできません。また、高い就職率は、応募した会社への内定や希望職種への配属を一人ひとりに保証するものではありません。[1] [2]

現在の7学部と、旧学科・新設予定を分ける

大学公式の学部案内は、現在の構成を7学部16学科としています。一方で、在学生向けの旧学科や将来開設予定の学部も掲載されているため、ページに並ぶ名前をすべて現在の入学先として数えないことが大切です。[2]

学部ごとに確認する入口
現在の学部学びと進路を見る観点
家政学部児童・被服・家政経済の違いと、旧・食物/住居学科の実績を分ける
文学部日本語日本文・英文・歴史文化で、読む・調べる・書く経験を整理する
人間社会学部現代社会・社会福祉・教育・心理の学びと資格・進学条件を確認する
理学部数物情報科学・化学生命科学の学部就職と大学院進学を分ける
国際文化学部2023年開設。初年度入学生の標準卒業は2027年
建築デザイン学部2024年開設。初年度入学生の標準卒業は2028年
食科学部2025年開設。初年度入学生の標準卒業は2029年
[2]

文学部では2026年4月に日本文学科が日本語日本文学科へ、史学科が歴史文化学科へ名称変更されました。2025年度の進路資料は旧名称で記載されているため、年度と名称を対応させて読みます。[3]

経済学部は2027年度の開設が案内され、家政経済学科の学びにつながる新学部です。さらに、被服学科を母体とするファッションデザイン学部、心理学科と児童学科を母体とする人間科学部は、いずれも2028年開設に向けた仮称・構想中の案内です。構想中の内容は変更の可能性があり、現在の学部や卒業実績とは区別します。[4] [5] [6]

大手企業の名前だけでなく、学科と掲載職種を読む

2025年度の学科別就職先一覧には、企業・団体名と職種区分が掲載されています。大学全体の名前の一覧として眺めるだけでなく、自分の学科の欄を確かめると、仕事を調べる入口を見つけられます。企業別の人数や詳細な配属、雇用形態までは示されていません。[7]

2025年度の掲載例と読み方
学科・専攻欄就職先と掲載職種注意する点
数物科学科と表記日本電気(NEC)・日本アイ・ビー・エム:情報処理系職種現在の数物情報科学科との表記差がある
化学生命科学科第一三共:開発職以外の化学系技術職会社名から研究職と推定しない
旧・食物学専攻キユーピー:生産管理、品質管理新しい食科学部の実績ではない
旧・管理栄養士専攻LEOC・メフォス:管理栄養士旧専攻の実績。資格と求人条件は別に確認する
[7]

一覧に企業名があることは、これから応募する人の採用可能性や難易度を測る数字ではありません。過去の先輩の進路をきっかけに、今年度の募集職種、学位・資格要件、選考方法、勤務地、研修を調べてください。

「日本女子大学だから大手に行けるか」「女子大学で不利か」という問いだけでは、応募先ごとの条件はわかりません。募集要項で確認できる条件と、説明会などで確かめたい内容を分け、自分が準備できる課題に落とし込むことが大切です。

授業・研究・実習の経験を、職種に結びつけて説明する

学部名だけを自己PRにするのではなく、何を調べ、どのように考え、何を行ったのかを説明しましょう。ゼミ、実験、設計、調査、実習などの経験は、成果の大きさだけでなく、自分の役割と改善の過程から整理できます。

経験を整理する四つの問い
問い書き出す内容
何を課題にしたか対象、背景、なぜ取り組んだか
何を根拠に考えたか資料、測定、観察、相手の話など
自分は何を行ったか担当、工夫、相談、変更した手順
何がわかり、何が残ったか結果、限界、次に確認すること

編集部の架空の例:「資料によって説明が異なる点を見つけ、対象時期と調査方法を整理して比較しました」。面接では、専門を知らない相手にも伝わる言葉で説明し、共同作業の成果と自分の担当を区別します。

応募先とのつながりは「この経験で何でもできます」ではなく、募集する業務のどこで考え方や進め方を使えそうかを述べます。必要な資格や専門知識がある仕事では、その条件を満たす計画も別に確認しましょう。

大学院進学や資格職は、就職率とは別の条件で考える

2025年度の大学院進学者は117人で、卒業者に対する進学率は7.81%です。理学部は47人、家政学部は40人など、進路の選び方は学部によって異なります。大学院への進学先一覧は学部単位であり、学科別・大学院別の人数を示す資料ではありません。[1] [8]

進学を考える場合は、研究テーマ、指導体制、必要な期間・費用、希望職種が求める学位を照合します。資格職は、大学で得られる免許・受験資格と、国家試験や採用試験、卒業後に必要な条件を区別して確認してください。

企業就職と進学、教職などを並行して考える場合は、それぞれの締切と実習・研究の予定を一つの表にまとめます。進路を急いで一つに決めることより、判断に必要な情報をいつまでに集めるかを決めると動きやすくなります。

学内の個別相談と先輩の資料を使い、次の行動を決める

日本女子大学は個別の就職相談や面談、採用試験記録、卒業生の「私の就職状況」などの資料を案内しています。低年次からのキャリア科目や社会連携科目、正規のインターンシップなどもあり、就職活動の直前だけでなく、学びと仕事をつなげる機会として確認できます。[9]

相談には、履修している分野、経験を整理したメモ、気になる求人二件、迷っている点を持参しましょう。「何となく不安」から一歩進んで、職種の選び方、応募書類、面接、日程など具体的な相談ができます。

今週は自分の学科の進路資料を確認し、求人二件を同じ項目で比較したうえで、経験を一つ書き出してください。大学名への評価を探し続けるより、仕事の条件と自分の経験を照合する作業が、納得して応募先を選ぶための準備になります。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 2025年度卒業生 進路状況確認日:2026-09-11 / 1頁全文文字画像。2026/5/1学校基本調査確定値。全1499希望1298就1294院117、率①93.63②99.69。旧学科含む4学部。率①卒から院他進学除、②希望者。
  2. 学部・大学院確認日:2026-09-11 / 全文。現7学部16学科と在学生向け旧学科併記、2023国際・2024建築・2025食、2027経済開設。未来新学部を現在と混同しない。
  3. 文学部確認日:2026-09-11 / 全文。2026/4日本語日本文・歴史文化名称変更、英文継続。
  4. 経済学部確認日:2026-09-11 / 全文。2027年度開設、家政経済母体、掲載実績旧組織。
  5. ファッションデザイン学部確認日:2026-09-11 / 全文。2028仮称構想中、変更可能、被服母体。
  6. 人間科学部確認日:2026-09-11 / 全文。2028仮称構想中、心理・人間発達予定、心理・児童母体。
  7. 2025年度 学科別就職先確認日:2026-09-11 / 31頁全頁画像確認。本文の具体例は3–4、28–31頁。現在・旧学科と職種を区別。画像PDFで本文文字抽出不可。対象頁を全文画像確認、人数欄なし。掲載職種は大学の分類、詳細配属・雇用形態不明。
  8. 進学先大学院(2025年度)確認日:2026-09-11 / 1頁全文文字画像。4学部別大学院名、学科別人数なし。
  9. キャリア支援について確認日:2026-09-11 / 全文。個別面談採用試験記録OG私の就職状況、低年次参加講座、JWUキャリア・社会連携科目、正規インターン、卒業生支援。

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