歯学部の進路は、臨床研修で学びたいことから考える

岩手医科大学歯学部の就活では、卒業後の歯科医師臨床研修と、その後の勤務・研究などの進路を分けて考えましょう。学部の公式案内では、本学の歯科医療センターをはじめ、全国の施設で卒業生が研修していると説明されています。[2]‌​​​​​​​​‌‌​‌​‌‌​​‌​‌‌​‌​​​​​​​​‌‌‌​​​​​​‌‌‌​‌‌​‌​‌​‌​‌​‌‌​‌​​​‌

「将来は開業したい」「病院で専門を深めたい」といった希望があっても、最初の研修で身につけたい基本的な診療能力、患者への説明、全身状態への理解を具体化することが大切です。勤務先の名前だけでなく、指導や経験の内容を比較してください。

研修先選びの前に整理すること
項目考える内容
目指す歯科医師像どのような患者や課題に関わりたいか
自分の課題実習で難しいと感じた知識・技能・説明
研修環境指導、症例の振り返り、地域や他職種との連携
その後の進路勤務、専門、研究など今関心のある方向

学部の進路紹介にある一般開業診療所、大学附属病院、教育研究、公務員、一般企業などは、研修後に考えられる活動分野の説明です。各分野への直近の採用人数を示した実績表ではないので、可能性と実績を区別して読みます。[2]

2024年度の公開資料は、卒業37人・臨床研修医18人

令和7年度情報公開に掲載された資料の「令和6年度(2024年度)進路決定者数」では、歯学部卒業者37人、進学2人、就職18人で、就職の内訳は臨床研修医18人となっています。2025年度卒の数値ではありません。[1]

2024年度の公式進路区分
項目人数
卒業者37人
進学2人
就職18人
就職のうち臨床研修医18人
[1]

卒業者と進路決定者の差が生じた理由や、研修施設ごとの人数はこの表からは分かりません。差を国家試験不合格者数と考えたり、18人全員が附属施設で研修したと捉えたりしないようにします。

国家試験への合格、研修先の選考、進路決定は別の段階です。大学名や卒業者数だけで自分の結果を予測せず、必要な学修と応募の条件を確認して準備しましょう。

歯科医療センターのA・Bは、学外で学ぶ期間を比較する

歯科医師卒後臨床研修センターが公開している令和8年度の案内では、二つのプログラムが紹介されています。Aは歯科医療センターを中心に1年間、Bはセンター9か月と協力型臨床研修施設3か月を組み合わせる構成です。[5]

令和8年度案内にあるプログラムの比較
項目プログラムAプログラムB
基本の構成歯科医療センターで1年を通じて研修センター9か月+協力型臨床研修施設3か月
共通する地域研修保健所、国保診療所の研修保健所、国保診療所の研修
そのほかの学び専門科配属、附属病院入院病棟での全身管理など専門科配属、附属病院入院病棟での全身管理など
[5]

Bに学外研修がある一方、Aにも地域の研修が案内されています。「Aなら学外に出ない」と単純化せず、具体的な研修先、実施時期、内容を年度ごとの案内で確認しましょう。

研修の目標には、患者を中心に据えた医療への理解と、態度、コミュニケーション、知識、判断力、技能を含む基本的な診療能力の習得が挙げられています。手技の経験だけでなく、患者の状況を理解し相談する力をどう伸ばせるかも見てください。[5]

ここで示したのは令和8年度のプログラム説明です。次年度の内容が同じとは限らないため、応募する年度の最新資料で、募集条件と研修内容を改めて確認します。

早期体験から診療参加型実習までの経験を振り返る

歯学部では、医学・歯学・薬学・看護学の4学部が連携し、合同科目や多職種との学びを取り入れています。低学年から歯科臨床や看護・介護の体験を行い、専門職同士の役割を理解する機会が設けられています。[3]

公式の教育内容から整理する経験
学びの段階経験を説明する視点
低学年の見学・体験患者への関わり方や、他職種の役割から何を学んだか
基礎・臨床科目歯や口腔だけでなく全身や生活との関係をどう考えたか
診療参加型臨床実習指導の下で何に参加し、どの点を確認・改善したか
4学部合同の学び自分と異なる専門職の視点をどう理解したか
[3]

公式の教育案内では、4年次の共用試験を経て、5年次にスチューデントデンティストとして診療参加型臨床実習へ取り組むとされています。自分の経験は、見学したことと指導の下で実施したことを分けて説明してください。[3]

臨床実習の話をする際は、診療内容の詳しさを競う必要はありません。分からないことをどう確認し、患者への対応や準備をどう改善したかを振り返ると、研修で学びたい理由につながります。

志望理由は、実習で感じた課題と研修内容を結ぶ

「設備が充実している」「症例が多い」だけでは、その施設を選ぶ理由が伝わりにくくなります。実習で感じた自分の課題と、研修先で学べる内容を結びつけて説明しましょう。

編集部の架空の例では、「実習で患者への説明を見学し、処置の内容だけでなく、不安を確認しながら伝えることが重要だと学びました。研修では指導を受けながら、患者の理解を確かめて説明する力を伸ばしたいです」とまとめられます。自分が実際に経験した場面へ置き換えてください。

一つの経験から患者全般の特徴を断定せず、観察したことと自分の解釈を分けます。症例の説明に個人を特定できる情報を出さず、自分の判断や学びに焦点を当てましょう。

見学・説明会で確かめたいこと
観点質問例
指導診療方針や処置について相談する機会はどのようにありますか
経験基本的な診療を段階的に学ぶ仕組みを教えてください
地域協力施設や地域研修で期待される学びは何ですか
振り返り症例検討やフィードバックはどのように行いますか
生活勤務や休息、研修場所の移動について確認したいです

回答は見学直後に記録し、複数の研修先を同じ項目で比較します。見学時の印象だけで結論を出さず、聞けなかった条件は追加で確認してください。

Society systemと求人案内を、相談の入口にする

歯学部の学習支援案内には、1~6年の学生と担当教員によるSociety systemが紹介されています。学習だけでなく卒業後の進路を含む学生生活の問題を相談し、学年を越えて交流できる仕組みです。[4]

実習の振り返りや研修先選びに迷うときは、これまでの学修を知る教員に、経験メモと研修先の比較表を見せて相談してみましょう。先輩の経験を聞く場合も、年度や応募条件が自分のときと違わないかを確認します。

公式の進路紹介では、全国のOB・OGからの求人案内を掲示板等で案内しているとされています。求人の存在を知る入口として使い、仕事内容、必要条件、研修後の進路などは募集元の情報で確かめてください。[2]

大学院に関心がある場合、公式案内では臨床研修を受けながら本学大学院へ入学できるとされています。実際の出願条件、研究テーマ、研修との両立方法は担当窓口に確認し、卒業時から必ず両立できると決めつけないようにしましょう。[2]

受付状況を確認し、今週の準備を決める

2026年9月11日に確認した附属内丸メディカルセンター歯科医療センターの募集ページでは、令和8年度実施の臨床研修歯科医採用試験は応募受付終了と表示されています。ページが残っていることを募集中と捉えず、最新の募集や次年度の案内を確認してください。[6]

今週は、希望する研修先の応募年度、必要書類、選考、締切を一覧にします。次に、実習で学んだことと研修で伸ばしたい力を一つずつ書き出し、見学や相談で確かめる質問を準備しましょう。

国家試験への学修と研修先の情報収集を別々に予定へ入れ、どちらの準備にも必要な時間を確保します。不明な条件は担当窓口へ確認し、志望理由を経験と結びつけて整えてください。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 令和7年度情報公開・学生数等資料確認日:2026-09-11 / PDFp1画像を確認。AnnualReport2025誌面41~42、令和6年度進路決定者数。医学120卒/就112全臨研/進0、歯37卒/就18全臨研/進2。差分理由不明、2025年度に読み替えない。p2外国人表は不使用
  2. 歯学部・卒業後の進路確認日:2026-09-11 / 全文確認。全国施設で研修、修了後の進路は可能性の説明。研修中の大学院入学可、OBOG求人掲示
  3. 歯学部での学び確認日:2026-09-11 / 6年教育全文実読。4学部合同、早期体験、共用試験、5年診療参加、6年合同セミナー。進級細則不使用
  4. 歯学部の学習支援体制確認日:2026-09-11 / 全文実読。Society縦割りと担当教員、学修・進路相談。一般教務ページのSGと同一と断定しない
  5. 歯科医師臨床研修プログラム確認日:2026-09-11 / 令和8年度HTML全文。Aセンター1年、B9か月+協力3か月、共通保健所国保診療所/全身管理。PDFリンク未読不使用
  6. 臨床研修歯科医採用試験・募集要項確認日:2026-09-11 / 2026/9/11全文確認、令和8年度実施、受付終了明記。詳細選考条件不明で記載しない

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