卒業352人・就職313人の実績を出発点にする
法政大学が公表する2025年度の進路表では、人間環境学部の卒業者数は352人、就職者数は313人です。2026年3月卒業者を対象に、2026年5月1日現在で集計した人数です。[1]
| 項目 | 人数 |
|---|---|
| 卒業者数 | 352人 |
| 就職者数 | 313人 |
これらは進路を知るための学部全体の人数で、コース別の就職率や希望企業への内定率ではありません。卒業者と就職者の差についても、すべて同じ理由で就職しなかったとは言えません。自分の選択では、企業、公務、進学など、希望する進路ごとの準備を考えましょう。
大学名や学部名から採用の結果を予想し続けるより、求人を確認し、自分が説明できる経験を増やす方が、次の行動を決めやすくなります。数字に不安を感じたら、今分からないことを「仕事の内容」「応募条件」「自分の準備」の三つに分けて書いてみてください。
環境に関わる部署だけに絞らず、事業の中身を調べる
キャリアセンターの学部別ページは、上位5業種として情報・通信、サービス、金融・保険、製造、卸・小売を掲載しています。企業例には積水ハウス、TOPPAN、三菱電機、三井住友信託銀行、SCSK、NTTデータ、オリエンタルランドなどがあります。ただし、対象年度、各社への人数、配属職種の記載はありません。[2]
学部で持続可能性を学んだことと、入社後に環境部門へ配属されることは別です。また、企業名が掲載されていることは採用の保証ではありません。2025年度だけの企業別内訳と読み替えず、求人を探す手掛かりとして使います。
| 関心 | 調べる内容 |
|---|---|
| 資源や環境負荷 | 商品やサービスのどの工程に課題があるか |
| 地域の持続可能性 | 事業が住民の暮らしや移動にどう関わるか |
| 人権や働き方 | 取引先、従業員、利用者にどう関わる仕事か |
| 情報の伝え方 | 誰に何を説明し、どんな判断を助ける業務か |
会社の理念に共感した場合も、それだけで志望理由を終わらせないようにします。自分が応募する仕事で、どの課題にどの立場から関われるかを調べ、分からない点は説明会などで確認します。理念と実務の間を調べることが、自分に合う働き方を考える材料になります。
5コースを手掛かりに、学びの軸を一つ作る
人間環境学部は、学際的な学習の道しるべとしてコース制を設けています。サステイナブル経済・経営、ローカル・サステイナビリティ、グローバル・サステイナビリティ、人間文化、環境サイエンスの5コースから、2年次に一つを選ぶ構成が案内されています。適用条件は入学年度やプログラムによって異なるため、自分の履修資料で確認してください。[3]
就活では、履修した学問をすべて並べるより、なぜ複数の分野を使って考える必要があったかを説明します。一つの問題について、経済的な事情と生活者の視点が異なった場面などを選ぶと、幅広い学びの意味を伝えやすくなります。
| 学習の入口 | 説明を深める問い |
|---|---|
| 経済・経営 | 費用や収益と、社会への影響をどう比較したか |
| 地域 | 暮らす人と運営する側の事情をどう集めたか |
| 国際的な課題 | 地域ごとに前提が違うことをどう確かめたか |
| 文化 | 価値観や生活習慣の違いをどう捉えたか |
| 環境科学 | どのデータを使い、その限界をどう考えたか |
この表はコース別の就職先を示すものではありません。自分が実際に取り組んだテーマを選び、「最初の疑問」「調べた資料や方法」「見直した考え」の順でまとめるための補助として使ってください。専門用語を説明する前に、何を知りたかったかを伝えると話が通じやすくなります。
キャリアチャレンジは、現場での気づきを事後の考察へつなぐ
学部独自のキャリアチャレンジは、連携する自治体やNPOなどの団体に研修派遣するインターンシップ型の科目です。学生が自分で研修先を見つける「インターンシップ」と区別され、現地研修に加えて学内での事前・事後研修を行う仕組みが紹介されています。[4]
また、原則として教員が現地実習を引率するフィールドスタディに対し、キャリアチャレンジは学生自身が現地に行き、受け入れ団体の研修プログラムに参加する形です。参加した制度の名称と、自分が行った活動を正確に伝えましょう。実施先や応募条件は最新の募集案内で確認します。[4]
経験を振り返るときは、研修先の活動紹介より、自分が見て考えた点を取り出します。「誰のどんな要望があったか」「当初の予想と何が違ったか」「授業で学んだ説明だけでは足りなかった点は何か」を整理すると、現場と学問を結ぶ話になります。
研修先の内部情報や個人を特定できる話を、そのまま応募書類に載せる必要はありません。公開してよい範囲を守り、対象者の事情を一般化しても、自分の観察や判断は説明できます。担当していない業務を、自分が実施したように書かないことも大切です。
「社会に貢献したい」を、根拠を集めた行動で支える
志望理由では、社会課題への関心と自分の行動を組み合わせます。「持続可能な社会をつくりたい」という目標の後に、何を調べ、どの立場の話を聞き、考えをどう変えたかを示すと、自分ならではの理由になります。
編集部の架空の例:「地域の活動を調べる中で、参加者を増やす提案を考えました。しかし、運営側の負担を調べると、回数を増やすだけでは続かないと分かり、役割の分担を整理する案へ修正しました」。これは架空の構成例です。自分にない調査や成果を付け足さず、実際の経験に置き換えてください。
この経験を企業への志望理由に使うなら、その会社が扱う課題と自分の関心が重なる点を調べます。調べただけで社会問題を解決したとは言わず、複数の事情を確かめて提案を考える姿勢を、応募する仕事でどう生かしたいかまで説明しましょう。
今週はテーマ一つと応募候補三つを比べる
まず、自分が考えてきたテーマを一つ選び、授業、ゼミ、研修などで扱った経験を一枚に整理します。次に、気になる応募先三つについて、仕事内容、関われる相手、勤務地、必要な準備を書き出してください。同じ課題に関心があっても、仕事の立場による違いが見えてきます。
キャリアセンターの個別相談は、所属キャンパスに関係なく利用でき、基本予約制です。キャリア就職システムから予約する案内を確認し、経験メモと候補の比較表を持ち込むと、学びの説明や企業選びを具体的に相談できます。[5]
幅広く学んだことを無理に一つの職業へ閉じ込める必要はありません。まず、自分が根拠を持って話せる問いを一つ作り、その問いに仕事として関わる方法を調べていきましょう。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 法政大学 卒業者の進路状況(過去3年)確認日:2026-09-10 / p1、2025年度人間環境卒352就職313
- 法政大学 学部別就職状況 人間環境学部確認日:2026-09-10 / 対象年度未記載、企業例。職種人数不明
- 法政大学 コース制確認日:2026-09-11 / 2年次5コース、適用の注記。履修単位は本文不使用
- 法政大学 キャリアチャレンジ確認日:2026-09-11 / 連携先研修、事前事後、他実習との違い
- 法政大学 利用方法・個別相談確認日:2026-09-11 / 全キャンパス、基本予約制