2025年度の進路は6学科に分けて見る
法政大学の進路表では、2025年度の文学部は卒業者652人、就職者562人です。対象は2026年3月卒業者で、2026年5月1日現在の集計です。学科ごとの人数は次のとおりです。[1]
| 学科 | 卒業者 | 就職者 |
|---|---|---|
| 哲学科 | 83人 | 64人 |
| 日本文学科 | 173人 | 155人 |
| 英文学科 | 120人 | 105人 |
| 史学科 | 111人 | 93人 |
| 地理学科 | 92人 | 80人 |
| 心理学科 | 73人 | 65人 |
| 文学部合計 | 652人 | 562人 |
就職者数は、希望企業への内定率や専門職への採用率ではありません。進学など就職以外の進路もあり、卒業者と就職者の差をすべて未内定者と見ることはできません。人数だけで学科の優劣を決めず、自分が希望する進路に必要な準備を調べます。
6学科の学びを、調べ方の違いから説明する
文学部は哲学、日本文学、英文学、史学、地理、心理の6学科です。日本文学科には文学・言語・文芸の3コースがあり、史学科では日本史・東洋史・西洋史を学びます。地理学科の紹介は現地研究を特徴として挙げ、心理学科は発達や認知などの領域を説明しています。[2]
| 学科 | 確認する経験 |
|---|---|
| 哲学 | 異なる議論の前提を整理し、自分の考えを検討したか |
| 日本文学 | 言葉や表現を根拠として読み、文章や作品に反映したか |
| 英文学 | 言語や作品の分析で、表面的な理解をどう深めたか |
| 史学 | 史料の作られた背景や立場の違いをどう考えたか |
| 地理 | 現地の観察と資料を照合し、地域の実態をどう捉えたか |
| 心理 | 調査・実験の条件を整理し、結果をどう解釈したか |
自分の専門を話すときは、科目名を先に並べるより、何を知りたかったかを一文にします。その後、調べた方法と、自分の考えが変わった点を続けます。学問の内容に詳しくない相手にも、問いと調査の関係が伝わるように説明してみてください。
この表は学科ごとの職業適性や採用実績を示すものではありません。実際に自分が行った経験を探すための整理です。履修しただけのことと、自分で取り組んだ調査・制作を分けると、面接で役割を聞かれても答えやすくなります。
ゼミや卒論は、結論より前の過程も材料になる
文学部の特色として、全員がゼミナールを受講し、調査、発表、質疑応答、討論などを行うことが紹介されています。卒業論文についても、テーマ設定から個別指導を受け、作品制作となる場合もあると説明されています。[3]
卒論の結論がまだ出ていなくても、就活で話せることはあります。最初の疑問、資料の集め方、調査の範囲を変えた理由、教員や仲間の質問で気づいた点を整理してください。研究途中の見通しを、確定した結果のように書く必要はありません。
編集部の架空の例:「資料を集めるうち、同じ出来事でも立場によって記述が異なると気づきました。そこで、書かれた時期と対象読者を表にし、単純に一つの説明へまとめない方針に変えました」。構成を示す架空の例です。自分が読んでいない資料や行っていない比較は加えず、実際の研究に置き換えてください。
この話を仕事に結ぶときは、「分析力があります」という言葉だけで終わらせず、情報の前提を確かめ、説明の根拠を整理する行動として伝えます。応募職種にどんな情報を扱う場面があるかを調べ、その場面との接点を一つ示しましょう。
出版社や教育だけに絞らず、仕事の役割を比較する
学部別の公式進路ページは、情報・通信、サービス、卸・小売、金融・保険、製造を上位5業種に挙げています。進路先の例には集英社、ベネッセコーポレーション、カゴメ、良品計画、三井住友銀行、NTTデータなどがあります。掲載対象年度、企業別人数、配属職種は明記されていません。[4]
これらを2025年度だけの企業別内訳や、特定学科の就職先として割り振ることはできません。出版社に就職したから編集職、教育企業だから教える仕事といった推定も避けます。会社の募集情報から、実際に何を担当する区分なのかを確認してください。
| 項目 | 確かめること |
|---|---|
| 扱う情報 | 商品、顧客、制度、作品など何について調べるか |
| 関わる相手 | 社内外の誰に説明・提案する仕事か |
| 配属 | 職種が応募時に決まるか、入社後に決まるか |
| 準備 | 応募書類、試験、作品など何が必要か |
文学部だからこの仕事しかない、と先に範囲を狭める必要はありません。自分が続けて取り組みたい作業と、事業への関心を両方確認します。新しく学ぶ必要があることは、そのまま準備の項目として書き出しましょう。
学科の相談と卒業生交流を、具体的な質問で使う
文学部は、教員による進路相談、キャリアセンターの活用、卒業生との交流を紹介しています。学科別の例には、日本文学科の国語教員との交流、英文学科の航空業界関係者との交流、史学科の基礎ゼミでのキャリアガイダンス、心理学科の公務員試験対策があります。参加条件や開催時期は学科の最新案内で確認します。[3]
卒業生に話を聞ける場合は、「文学部の経験で何が役に立ったか」に加え、「働き始めてから新しく学んだことは何か」「学生のうちに確認しておけばよかった条件は何か」と聞いてみましょう。先輩と同じ会社へ行くことより、自分の比較に足りない視点を得るために使います。
教員や心理の専門職を目指す人は、必要な資格や学位と採用の条件を別々に確認してください。学科に所属していることだけで資格取得や採用が決まるわけではありません。進学や試験が必要なら、企業への応募と予定が重なる時期も調べておきます。
今日の準備は、研究一つを短く説明してみること
ゼミの課題や卒論から一つ選び、問い、方法、見直した点を300字程度にまとめます。次に、気になる仕事を三つ探し、その経験のどの部分を話せそうかを書き添えます。結び付けにくい場合も、その理由を相談に持ち込めます。
キャリアセンターの個別相談は、所属キャンパスに関係なく利用でき、基本予約制です。利用方法とキャリア就職システムでの予約を確認し、経験メモや募集条件の比較表を持参しましょう。[5]
専門の面白さと、仕事で行いたいことを一度で完全につなぐ必要はありません。調べて説明し、人から質問を受け、その都度言葉を具体的にしていくことから準備を始められます。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 法政大学 卒業者の進路状況(過去3年)確認日:2026-09-10 / p1、2025年度文学652/562、6学科人数
- 法政大学 文学部 学科紹介確認日:2026-09-11 / 6学科の研究対象・方法
- 法政大学 文学部 特色確認日:2026-09-11 / ゼミ・卒論指導・学科固有キャリア支援
- 法政大学 学部別就職状況 文学部確認日:2026-09-10 / 対象年度未記載、企業例・業種
- 法政大学 利用方法・個別相談確認日:2026-09-11 / 全キャンパス、基本予約制